私が、アラビア半島の東端に位置するオマーンを訪ねたのは2007年でした。
今でこそ観光にも力を入れている(ように見える)オマーンですが、当時はまだ観光客を受け入れる体制ができていませんでした。
世界の常識が通じないのか?と思うほどの破廉恥行為を受けること多々、女一人でのこのことやってくるようなところではありませんでした
そんな頃のオマーン旅から、『アラブ純情物語』と題して、オマーンでのちょっとドキドキなエピソードを綴っています。
※「アラブ純情”物語”」は、100%ノンフィクションですあくまでも、物語”風”記事です
これまでのストーリーはこちらです
まえがき)過酷なオマーン旅(2007年)
1) 近づいてきたアラブ男
2) 売春宿にされたら困るので
3) これは策略か?
4) 紳士か策士か?
6) とりあえず、30リアル
8) 謎の男が現れた
9) 謎の男の正体
10) 肝心なときにいない男
11) 戻ってきた男たち
12)不機嫌な男
13) 私を降ろす?
14) I’m so sorry.
15) バハラ城砦
番外)オマーン人は外国人と結婚できない?& これは、なに?『バハラ城砦 (オマーン)』私が、アラビア半島の東端に位置するオマーンを訪ねたのは2007年でした。今でこそ観光にも力を入れている(ように見える)オマーンですが、当時はまだ観光客を受け入…ameblo.jp
第16話:オマーン料理&その後「それ、褒めているつもり?」
「お腹空いているよね?」
バハラ城砦を後にして、バダルが尋ねた。
朝、ホテルで朝食を食べてから何も口にしていなかったので、お腹は空いていた。
恐らく、それはバダルも同じで、かなり遅めの昼食、あるいはかなり早めの夕食をとることになった。
「どんなものを食べたい?」
と聞くバダルに
「地元の人たちが普段食べるような、オマーン料理を食べたい」
と答えた。
私は、旅先ではいつもその土地の料理を食べる。
オマーン人のバダルが一緒なら、あれこれ言うより任せておいたほうが良い。
バハラからマスカットへ向かう途中、オマーンではよくあるタイプの、オマーン料理の店の駐車場に車が停められた。
私は、車内では浅めに被っていたスカーフを深めに被り直した。
パーカーのフードを頭に「被る」「外す」のような作業と言ったら、伝わりやすいだろうか。
午後4時頃だったと思う。
お客は誰もいなく、そのまま着席できてしまいそうな雰囲気だったが、女性の私、あるいは女性を含むグループは、そこでは食事をすることができない。
そこは、男性のスペースと決まっている。
オマーンでは、女性一人では食事ができない。
(ファーストフードやショッピングモールのフードコート、ホテル内のレストラン、インドやアジアなどの各国料理の店を除く)
男性と一緒であっても、「ファミリールーム」と呼ばれる別室へ通される。
確かにブルカ(もしくは、顔全体を覆うニカブ※)を被ったままでは、食事などできるはずがない。
人前でブルカ(ニカブ)※をとるのが御法度となると、「ファミリールーム」で食事するよりない。
※オマーン人女性が着ていたのは、頭部は全部隠すものの、全身との一体型ではなかった。頭部と身体は別のセパレートタイプ。こんな感じでした
画像はネット界よりお借りしてきました
たいていのファミリールームは広く、くつろげる。
最初は戸惑ったが、慣れてくると、優遇されているようでもあって、「これはいいシステムだ!」と思うようになっていった。
1人でも入店させてもらえて、ファミリールームを使わせてもらえたら、最高なんだけど…(^^;
画像は、イメージとしてネット界からお借りしてきました
「地元の人が食べる普通のオマーン料理」と言ったものの、それが具体的にどんなものかわからないので、バダルに適当に注文してもらった。
正確にいうと、バダルはメニューに目を通すことなく、適当に「あれ、これ」注文した。
オマーン料理、これほど私たち日本人に馴染みのない料理はないと思う。
かつては海のシルクロードの中継地であったオマーンなだけに、その料理は周辺諸国の影響を受けて発展してきた。
この場合の周辺諸国とは、アラブはもちろんのこと、ペルシア(イラン)、インド、東地中海、北アフリカなど比較的広範囲に及ぶ。
Majboos/Machboos 炊き込みご飯、ピラフのイメージに近い。
お米はサフランで色付けされていることが多かった。写真のような豪華なものは、結婚式など特別な日に食べる。
画像はネット界よりお借りしてきました
ファミリールームでは絨毯が敷かれた床に腰を下ろし食事をする。
低いテーブルを置いている店もあれば、その都度、クロスを敷き、その上に食事を並べる店もある。
画像はネット界よりお借りしてきました。
男性2人と子供たちが写っています。どこかのレストランのイメージ写真だったと思いますが、こういうときにモデルになるのは男性と子供たちですね。
画像お借りしています。
この時、バダルが注文した料理のイメージに近いものです。2人分なので、量はもっと少ないですが(^^;
大皿に盛られた、Mojboosを取り分け、インド料理で言うチャパティのようなパンやサラダといただきました
食事を終え頃、バダルが言った。
「ねえ、髪を触らせて」
私は、食事中はスカーフを完全に外していた。
食事中のスカーフは、邪魔だもの。
私は世界のあちこち(若い頃は日本でも)で、「触らせて~」を経験しているので、その対応に慣れている(つもりだ)がムスリムの男性にとって女性の髪は特別な意味を持っていたはずだ。
コーランでは、見せて良いのは自分の親や夫とされていたと思う。
ちょっとまずかったかなと思ったが、時はすでに遅し
バダルは珍しそうに触った後、くるくると巻き上げて、言った。
「オマーンの女性は、こうやってまとめているんだよ」
(私は縛ってまとめることはあっても、首に近い位置でお団子を作ったりはしない)
「そうなのね」
「すごく似合うと思う」
「いやぁ、私はおろしていたいわ」
日本では、どうするのも自由だし
「きっと、アラビアン・ファッションも似合うね」
バダルが言う、アラビアン・ファッションは、こういうのの下に女性が着ている煌びやかな衣装(上の写真で少女たちが着ていたような)のことを言っているとは思うが・・・
オマーンに来て以来、全身黒ずくめの女性しか見ていなかった私としては、かなりビミョーな心境だった
これを似合うって言われたら、めちゃ困惑するわ
オマーンの旅、なかなか手強い旅でした
外に出るときは、頭にスカーフを巻き、くるぶしまで隠れるスカートを穿いていました。
毎日同じ格好・・・
お手間でなかったら(ちょっとお手間でも?)
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オマーン人女性は、顔もすべて覆う(お化けのQ太郎のように)ので、ニセモノもいいとこ
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