売春宿にされたら困るので(オマーン)

私が、アラビア半島の東端に位置するオマーンを訪ねたのは2007年でした。

今でこそ観光にも力を入れている(ように見える)オマーンですが、当時はその下準備中というか、観光客を受け入れる体制ができていませんでした。

首都マスカットや観光名所に行くと、欧米からの団体旅行客が大型バスから降りてくるところを見かけましたが、数でいったら少なく、地方都市となると世界の常識が通じないのか?と思うほどの破廉恥行為を受ける毎日えーん、女一人でのこのことやってくるようなところではなかったことを実感しましたチーンチーン

そんな一面もあるオマーンですが、今回は『アラブ純情物語』と題して、オマーンでのちょっとドキドキなエピソードを綴ります。

※「アラブ純情”物語”」は、100%ノンフィクションです物語”風”に綴りますニコニコ

まえがき)過酷なオマーン旅(2007年)

1) 近づいてきたアラブ男『アラブ純情物語『近づいてきたアラブ男』(オマーン旅2007)』私が、アラビア半島の東端に位置するオマーンを訪ねたのは2007年でした。 今でこそ観光にも力を入れている(ように見える)オマーンですが、当時はその下準備中とい…ameblo.jp

第2話: 売春宿にされたら困るので

「ここも駄目だって」

私は、バダルに言った。

4軒目のホテルも「満室」だった。

「そんなはずはない。よし、一緒にいってあげるよ」

バダルは、車を降りた。

ディシュダーシャ(中東の男性が着る全身を包むガウン)が風になびき、私はバダルだからというわけではないが爆  笑、その姿を凛々しいと思った。

そのホテルのフロントは言った。

(以下、映像担当SACHIKO、台詞はバダルの翻訳で場面を再現します)

「女性1人の宿泊はお断りしています」

「なぜ駄目なんだ!」

「売春宿にされると困るので」

当時オマーンに住む東アジア人女性と言ったら、中国人くらいで、その多くが売春婦だったという(あくまでも、現地で聞いた話)

“多く”が売春婦だったかは実際のところわからないが、東アジア人と見受けられる私の体に気安く触れてくるのは、そのような刷り込みがあったからなのかもしれない。

私の前では紳士だったバダルだが、意外と気が短いようで、頭にカーッと血が昇っていくのが手に取るようにわかった。

「彼女は旅行者だ!売春婦ではない」ムカムカ

「しかし、うちでは女性1人客の宿泊はお断りしているのです。申し訳ありません」

「何言ってるんだよ!」ムカムカ

私は、バダルがフロントに飛びかかるのではないかと、心配した。

「彼女は日本人だ!日本人は売春などしない!」

「申し訳ありません」

オマーンでは、西洋人女性に対する態度と東洋人女性に対する態度が明らかに違う。

男尊女卑であるだけでなく、国籍によっても露骨に差別する。(あくまでも、2007年の経験から)

東洋人ではあるものの、日本人は西洋人寄り(西洋人ほどではない)の扱いをしてもらえることが多く、国籍を聞かれたときは、積極的に日本人であることを伝えた。

話は逸れるが、前国王の叔母にあたるブサイナ・ビント・タイムールは、日本人の母を持つ王女である。

こんなことがわかっていたら、日の丸バッジでも持ってこればよかったと思ったほどだ。

目立つところにつけたら多少の効果はあったかもしれない。

バダルはしばらくホテルのフロントとやりあっていたが、突然私に言った。

「もう大丈夫だ!ここに泊まれる!」

「え?」

「パスポートを出して」

「どういうこと?」

「僕の彼女ってことにしたよ。女1人がダメなら2人で泊まることにしておけばいい」

「はぁ?」

バダルはそう言って、自分の身分証を取り出し、私のパスポートと一緒にフロントに渡した。

さっきまで「満室」だったホテルは、瞬時にして「1室空き」となった。

バダルは宿泊者カードに自分の名前やら住所を書き、チェックインの手続きを終えた。

「大丈夫!荷物を部屋に置いたら、帰るから」

私の不安は、見事に見透かされていた。

まさかとは思ったが、部屋に転がり込んでこられたら困ると思ったのだった。

さて、バダルは、おとなしく去るのか・・・

次回へつづく・・・

首都マスカットにある、カスルアルアラム王宮

この宮殿は主に海外からの賓客を迎える際に使われます。

スルタン(王)の住まいは別のところにありますが、国旗が掲げられているときは、スルタンが滞在しています。

どうやら、この日は、不在のようですショボーン

下矢印この日は・・・キラキラ

ご滞在中のようですキラキラキラキラ

一般人は、これより先へは進めません下矢印

ピンク音符

オマーンの旅、なかなか手強い旅でしたゲローゲロー

外に出るときは、頭にスカーフを巻き、くるぶしまで隠れるスカートを穿いていました。

毎日同じ格好・・・ガーン

お手間でなかったら(ちょっとお手間でも?ウインク

ニセアラブ人女性の私に触れて(1クリック)下矢印このブログを応援してくださいお願い

とびあがって喜びますキラキラキラキラ

にほんブログ村 旅行ブログへ

オマーン人女性は、顔もすべて覆う(お化けのQ太郎のように)ので、ニセモノもいいとこ爆  笑爆  笑

1クリック応援ありがとうございます♥

いただいた1クリックは、「にほんブログ村」での1票となりました!!私の励みですキラキラ

そして、本当に厚かましいお願いですが、こちらもポチってしていただけたら、とってもうれしいです下矢印

世界一周ランキング
世界一周ランキング


世界一周ランキングに登録してみました!!ニコニコ

今日も最後までおつきあいくださり

ありがとうございましたハート

Sachikoの地球歩き〜英語で世界が広がっちゃった! - にほんブログ村

****英検に関するお知らせ****

2021年度第1回英検:5月22日(土)に準会場として実施しました。

一次試験の結果は6月14日(月)より閲覧できます!

BRIDGE(名古屋金山)https://bridge-els.com/