こ、これは!!!
モンゴル版なんとか明王?
・・・にしては、女性のような、どこか優しさを感じるようなお顔
手にしているのは、薬壺のように見えなくもない。
でも、後ろの手では剣を振っている・・・
どくろの冠も気になります。

こちらの一体は、穏やかです
上の仁王様か明王様か、はたま黒鬼なのかよくわからない像の向かい立っていました。

しかし、足元を見ると・・・

きゃぁ~!
これは、いったい・・・
この人誰?
ってか、人?
鬼?
鬼はお寺に祀られないか・・・
私は、しばらく、ここから離れられなくなってしまいました。
この人(像)、なぜかとても気になります。

下の方を見ると、人間の頭がごろごろ
お腹のあたりです。
見えますか?
さらに、下を見ると・・・

頭と皮膚一枚にされた人間の上に座っているのです。
皮膚を剥ぎ取られた人間は、
まるで鞍にされているかのような形でロバの背中に敷かれ、
その上にこの仁王様だか明王だか黒鬼だか、それとも、まさかの菩薩様?が座っています。
ちなみに、乗っているロバの胴にも、人間の頭が・・・

この像は、いったい何???
ここは、モンゴルの旧都ハラホリン、かつてカラコルムと呼ばれた町にあるエルデニ・ゾー。
エルデニ・ゾーは、ユネスコの世界遺産として登録されている「オルホン渓谷の文化的景観」に点在する遺跡や文化財の中で最も有名な仏教寺院群です。
一辺が400mの正方形の境内に、中国式木造建築の寺院やチベット僧院など18棟の寺院があります
この仁王様か明王様かの像は、その18棟の中の1つ、中国式木造建築の3棟の寺院からなるゴルバン・ゾーの中の1寺院にいました。

世界遺産エルデニ・ゾーの中にある、ゴルバン・ゾー
実は、ゴルバン・ゾーを見学する際、通常の入場券を求めて入ったのですが、寺院はもちろんのこと仏像の数々も素晴らしく、見学し終えた後出口(兼入り口)で、撮影料を支払って舞い戻ったのです。
よし!思いっきり撮影するぞ!!!
しかし、ちょうど世界各国からの団体旅行客の皆さまが次々と到着し、どのお寺も込み合い、撮影どころではなくなってしまった・・・という、なんともお粗末な結末に
粘りに粘って、人がいなくなった隙を狙って、どうしても気になるものだけカメラとビデオに収めてきたのです。
故に順番もグチャグチャで、今となっては何がなんだかよくわからない状態
こんなはずではなかった・・・
で、この仁王様だか明王様だかよくわからない像、
どうやら、
菩薩様らしいです。。。
わぁっと押し寄せてきた団体旅行客の中に、
なんと!日本人グループがいて、
そこのガイドさんがそう言ってました。
要は盗み聞きをしていたというわけですね。
おほほ
どうしようもなく惹きつけられた、この菩薩様をカメラに収めようと、人がいなくなるのを待ち構えていたところで、日本人グループの到着(しかも、ガイドさん同行!)なんて、素晴らしくないですか
で、そのガイドさんによると・・・・
昔々、とても優しい女性がいました。
しかし、彼女が暮らす村には恐ろしい鬼がいて、人々をさらうなど悪行を繰り返し、人々を苦しめていたのです。
この女性は、自分が鬼と夫婦になって、鬼の悪行を抑えることを決意しました。
だから、鬼のような形相をしています。
やがて、2人の間には子供が生まれました。
1人はとても優しい人間のような子でした。
しかし、もう1人は鬼の血を引き継ぎ、大きくなるにつれ父親のように悪行を行うようになってしまいました。
どれだけ愛情を注いでも、その子が改心することはありませんでした。
仕方なく、その鬼となった子を食べて、悪を収めたのです。
口のなかに見えるのは、自分の子供なのです。
日本では、”よくさい菩薩”と呼ばれる菩薩様です。

すごい運命だこと

北キプロスのカルパス半島に生息する野生のロバたち。
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