私の初めての海外、初めての一人旅の目的地は、ドイツでした。
大きなスーツケース(初めてなので、あれもこれもと詰め込んで・・・)を持った小っちゃな日本娘に、出会う人行き交う人が皆親切で、例えば、駅のプラットフォームでは電車が到着すると、必ず誰かがスーツケースを電車に乗っけてくれたり、
階段を上り下りしていると、どこからともなく紳士が現れて荷物を運ぶのを手伝ってくれました。
その確率ほぼ100%でした
(私が小さいから、どこぞの外国の子供が一人で危なっかしいことしてるな・・・と思われていたのかもしれません)
なんと洗練された、素敵な人たちなんでしょう!と感銘を受けたものです。
ドイツでの経験があったからこそ、世界で暮らす人々をもっと知りたい、彼らともっと触れ合いたい、と思ったのです
気づくと、1年のうち合計4ヶ月をヨーロッパで過ごすようになっていました。
旅費はすべて自分で稼ぎました(5つのアルバイトを掛け持ちして稼いだ月収は初任給の倍額にもなりました)。
睡眠は3時間と決め、学業も怠りませんでした。
すべてに貪欲で、ギラギラの光りを放っていたと思います←”キラキラ” ではないです
念のため
昨日の「Quiz:ここはどこ?」の答え:オーストリア、チロル地方のコップル(とヴォルフガング湖)で過ごした休暇は、
ドイツ人の友人Jと彼の両親と一緒に過ごした懐かしい思い出です。
私の地球歩きの原点と言っても過言ではありません

この旅を通して、文化や価値観の違いを目の当たりにし、もっと知りたい!もっと体験したい!もっと現地の人々と触れ合いたい!と思うようになったのです
以下は、今年の3月にUPしたエッセイ「J家のマナーレッスン」の文章はそのまま、画像を添えたものです。
改めて、シェアさせていただきたいと思います
※「J家のマナーレッスン」はDiscoveryシリーズ(=旅のエッセイ)です
では、はじまり、はじまり~
「お口に合わなかったかしら……」
とても悲しげに、ウエイトレスが尋ねた。
「おいしかったわ。でもおなかがいっぱいになっちゃって……」
「まだ子供なんだ。そんなに食べられないんだよ」
Jが取り繕った。
彼は私と1歳しか違わない。
そう、と笑顔を取り戻したウエイトレスが皿をさげた。
彼女はあでやかな民族衣装に身を包んでいる。
この村では、誰もが日常的に民族衣装をまとっている。
彼女もその例外ではなかった。

画像お借りしています: https://www.beo-rosenheim.de
「子供なんて失礼ね。あのウエイトレスと比べたって、大して変わらないはずよ」
私はJをなじった。
「仕方ないだろう。こんな大田舎であんなにたくさん残したら、他にどんな言い訳を思いつく?」
あんなにたくさん、と言われるほど残した覚えはない
「言われるほど残していないわよ。
毎回一生懸命食べているんだから。
日本を発ってから5キロも太ったのよ」
「5キロも太ってその体型なら、やっぱり子供だ」
Jは笑っている。
私は口を尖らす。
彼の両親が、まあまあ、仲良くしなさいよ、と微笑みかけた。
私がまだ10代の後半だった頃、Jと彼の両親の4人でオーストリアを旅したことがある。
と、言うと聞こえは良いが、実際はJの両親が無邪気に恋人ごっこを楽しんでいる未成年の息子とその女友達を旅行に連れだしてくれた、と言うところである。

Jママが見守っています
オーストリアのどこだったのか、今となっては思い出せないが、
ザルツブルクからそんなに遠くはなかったと思う。
コップルという村で何泊かしたことを覚えている

画像おかりしています: https://www.outdooractive.com
辺り一面の草原には高山植物が咲き乱れ、教会の鐘の音が時刻を知らせてくれる、そんな村だった。

画像お借りしています: https://www.bergfex.com
コップルからしばらく車を走らせたところにそのレストランはあった。
夕刻前だったせいか、客らしい客はいなかった。
Jと私のなじり合いと彼の両親の仲裁の他は、遠くで食器の音がするくらいだった。
つづきは、また明日

北キプロスのカルパス半島に生息する野生のロバたち。
ニンジンをあげると喜ぶんです!
画像を軽くタッチ(クリック)して応援していただけたら、
とっても嬉しいです❤
応援ありがとうございます♥
いただいた1クリックは、「にほんブログ村」での1票となりました!!私の励みです
そして、本当に厚かましいお願いですが、こちらもポチってしていただけたら、とってもうれしいです
世界一周ランキングにも登録しました!!
今日も最後までおつきあいくださり
ありがとうございました
