長らく封印してきたエジプト旅。
オマーンに続いて、いやオマーン以上に不愉快なことの多い旅だった。
何がそう不愉快かって・・・( ´艸`)
それは・・・
“不幸な”エジプト記の始まり始り~
前回までの”不幸”話はこちら:
1) 出だしは悪くなかった
2) エジプトを舐めるな !
11) イブラハム、いったい何者?
12)He’s good!
13) サンダルウッドの精油がほしい!『不幸なエジプト記:サンダルウッドの精油がほしい! (ギザ)』長らく封印してきたエジプト旅。 オマーンに続いて、いやオマーン以上に不愉快なことの多い旅だった。何がそう不愉快かって・・・( ´艸`) それは・・・ “不幸な…ameblo.jp
他にもこんなことが!
第14話: これも騙し、あれも騙し、たぶん騙し、きっと騙し♪ なんて歌っている場合ではないですね^^; 第14話始まります~
私が「ほしい!」と言ったサンダルウッド(白檀)の精油を買いに、イブラハムは外出した。
彼が出かけて間もなく、イブラハム家には彼の従弟が訪ねてきた。
彼は足を怪我していて、松葉杖をついていた。
彼はイブラハムほどでないにしても英語を話せた。
それだからか外国人の私にも関心を示し、英語で話しかけてきた。
私は彼としばらく話していた。
実は、私は彼に10ドルあげている。
どういう話の流れでそうなったのか今となっては覚えていない。
手帳にも経緯は記されていなかった。
騙されたとは思っていないが、旅の後半で、「エジプト人家庭を訪ねた時に不幸話を聞いて、赤ん坊の医療費として50ドルあげた」というアメリカ人女性に出会った。
彼女は、「そのときはわからなかったけど、家族ぐるみでお金を無心されたのだと思う。そういう例を他の旅行者から聞いたから」と言っていた。
その話を聞いたときに、私も同じ類だろうと思った。
エジプトでは、この手の話が多い。
「生活に困っていた子供に10ドルあげたが、あれは親の“やらせ“だったのではないか?」と話した、ヨーロッパからの旅行者にも出会った。
決して高額なお金を欲しがるのでなく、旅行者が「あげてもいい」と思えるくらいの金額を上手にせびるようだ。
さて、イブラハムはというと、30-40分した頃、精油と共に帰ってきた。
これが、その精油(瓶)が入っていた箱である。
細いリボンがかけられていた。
私は、「ありがとう」とその包を受け取り、バッグにしまった。
そして、イブラハムに誘われるままにベランダへ上がった。
ピラミッド・サイトでは、「音と光のショー」(Sound and Light Show)が開催されていた。
※毎晩開催される。
数種類の異なる色光がピラミッドを代わる代わる照らし、ピラミッドが暗闇に浮かび上がるように見えた。
画像はお借りしてきました
「明日、これを一緒に見に行こう!」
イブラハムが言った。
「明日は、ルクソールへ発つわ」
私は、カイロやギザでなく、かつてテーベと呼ばれたルクソールで旅の大半を過ごしたいと思っていたのだ。
「どうやっていくの?」
イブラハムが食いついてきた。
「飛行機。明日チケットを買って、飛べる便で飛ぶつもり」
「いつ帰ってくるの?」
「5-6日後くらいかな」
「じゃあ、そのときでいい。あれを見に行こう!」
「考えておくわ」
私は、気のない返事をした。
またぼったくろうとしているのだろう。
適当な頃合いを見て、私は帰ることにした。
イブラハムは「タクシーで帰ったほうがよい」と言い、やってきたタクシーをつかまえた。
「タフリール広場までいくらくらい?」
私はぼったくられないためにも、相場を知っておこうと思った。
「20~30ポンドくらいだよ」
※当時のレートで300~450円
夜のタフリール広場
結局、タクシーの運転手には85ポンド請求されたが
※当時のレートで約1,275円
「そんなに高いはずはない!」
と運転手に言ってみたが、メーターを見せられ、85ポンドだと言われたのだった。
納得したわけではなかったが、運転手とやりあうより早く部屋に帰ってゆっくりしたかったので、85ポンドを支払った
エジプトに到着してからというもの、お金が羽をつけたように私の元を離れていた。
85ポンドは大した金額でないという錯覚にも陥っていた。
私はエジプトに到着したばかりで、現地の物価というものをまるでわかっていなかった
次回へつづく・・・
北キプロスのカルパス半島に生息する野生のロバたち。
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