ところで、
オマーンを旅する中で出会った特に印象的な人物は、
☑ マスカットのタクシー運転手バダル、
☑ サラーラの富豪ザキーム、
☑ 政府の官僚ムスラーム
サラーラのタクシー運転手サイーフも、私がオマーンという国を知るのに一役買ってくれました。
特にストーリー性があるわけではないけれど、前号の続きとなるので、リンクを貼っておきます。
1) オマーンのタクシー
2) やっぱり縁があった、乳香！ 乳香の土地博物館『やっぱり縁があった、乳香！ 乳香の土地博物館（オマーン）』ところで、オマーンを旅する中で出会った特に印象的な人物は、☑ マスカットのタクシー運転手バダル、☑ サラーラの富豪ザキーム、☑ 政府の官僚ムスラームの3人だっ…ameblo.jp
第3号：
さて、できて間もない『乳香の土地博物館』は、どこもピカピカ
だった(2007年)
屋内は2つのエリアに分かれていた。
歴史(history)ホールと海事(maritime)ホールである。
そして、屋外エリアとして池を囲うように公園があり、アルバリード遺跡へと続いていた。
博物館の周りには、植樹されたばかりの小さなフランキンセンス(乳香)の木が等間隔で植えられていた。
歴史ホールには、探し求めていた乳香(フランキンセンス)の歴史だけでなく、有史以前から現代に至るまでのオマーンの歴史※、イスラムの歴史などを学べる仕組みになっていた。
※オマーンに人類が初めて住み始めたのは、紀元前1万2000年頃と考えられている。紀元前2000年頃までには、銅の採掘や精錬が主要な産業となっていた。
乳香（フランキンセンス）に関する展示物をじっくり見るあまりに、他のものを見る時間がなくなってしまったことは言うまでもない
フランキンセンス：上段のものほど上質です
画像はネット界よりお借りしてきました
館内は撮影禁止だった上にパンフレットも何も用意されていなかった(今はどうかわからないが、当時のオマーンはどこへ行ってもそんな感じだった)
14年前のことだけにすでに記憶が朧げだが、その内容はとても興味深く、後日改めて訪れたほどだった。
館内撮影禁止だったため、画像はお借りしてきました。
海事ホールには、シンドバッドたちが乗っていたような船を含む様々な船の模型や船に関する展示があったが、歴史ホールで時間をつかいすぎて、気づいたときには閉館時刻までわずかな時間しか残っていなかった
さぁーっと舐めるように、ホールを抜けるのが精一杯だった
乳香の土地博物館のショートムービーを見つけました
サイーフは、閉館時刻に合わせて約1時間半後に迎えに来ると言っていたが、その時刻には現れなかった。
そのうちに来るだろう、と博物館の前で待っていたが、一向に現れない。
辺りがどんどん暗くなっていった。早く来て―
そのときに撮った写真
The museum of the Frankincense Land(乳香の土地博物館)
休館日：金曜日・土曜日 ←イスラムの国だから。要注意！
閉館から、30分（以上）
ついには門番に「ゲートの外に出てくれ」と促されてしまった
別のタクシーが待機していれば乗ってしまったかもしれない。
しかし、開館して間もない博物館は、当時は人気スポットでなく、待機するタクシーなど1台もなかった。
（実は、博物館を見学していたのも私一人だった）
仕方ない。
サイーフの到着を待つことにしよう。
彼は私を博物館で降ろしたときに代金を受け取らず、
「後でいいよ～」
と言って、去って行ったのだった。
ということは、よっぽどのことがない限り迎えにくる！(はずだ)
それに、私にはサイーフを待っていたい事情があった。
タクシーの中に帽子を置き忘れてきてしまったのだった。
マスカットやニズワのあるオマーン北東部と違ってドファール地方の日差しは強い。
スカーフで顔を包むだけでは不十分と感じ、私はその上からつば広の黒い帽子を被っていた。どんな格好～？？
この旅のために新調した帽子だったが、サラーラにやってくるまではスーツケースの中で眠っていた。
やっと日の目を浴びた帽子だったのに、早速置き去りにしてしまうとは
お願い！
帽子よ、そのまま後部座席にいて～
次回へつづく・・・
北キプロスのカルパス半島に生息する野生のロバたち。
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