私がオマーンを旅したのは、2007年です。
当時は観光客を受け入れる体制が全くできていない環境だったといっても語弊がありませんでした。
現在とは違う部分もあるかと思いますが、2007年当時のまま綴ります!
『アラブ純情物語』(首都マスカットより)に続く、サラーラ編は、首都マスカットから1050km離れた、オマーン南部の都市でのエピソードです。
100%実話ですが、物語風に綴っています
これまでのストーリーはこちらです
オマーン・サラーラ編
序章: サラーラにやって来たワケ
1) ラクダ肉売りの親切
2) 掟破りが現れた!『掟破りが現れた! (オマーン・サラーラ)』首都マスカットでは、バダルという青年に出会いました。→『アラブ純情物語』マスカットから1050km離れた、オマーン南部の都市サラーラではどんな出会いが待ってい…ameblo.jp
第3話:
おじいちゃん集団改め、おじさま集団
さて、おじいちゃん集団のテーブルについた私は、チャイをご馳走になりながら彼らの質問に答えた。
画像はイメージとしてお借りしてきました
日本のこと、私がオマーンに来てから行ったところ、これから行きたいと思っているところ、そんなありがちな質問だったと記憶している。
このときも、出身地である名古屋を説明するときに、
「東京と大阪の中間くらいにある工業が盛んな都市でトヨタ自動車の本社があるところ(正確にいうと、それは豊田市なのだが…)」
と言ったものだから、
「トヨタ車はいいね~。私も1台持っているよ」
としばらくトヨタ車の話題で盛り上がった。
オマーンでは、日本車の人気が高い。
そして、どういう話の流れだったのか、日本の結婚制度について尋ねられ、その後オマーンの結婚制度へと話が移った。
私が結婚保証金について知ったのは、このときだった。
今は法律による縛りはないが、サラーラでは1万リアル(約310万円)は必要と言っていた。
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会話の流れで徐々にわかったことだが、このおじいちゃん集団は地元の名士の集まりだった。
故に、「トヨタ車も持っている」わけで、複数の妻を持っていた。
単なるイメージとして、画像をお借りしてきました。
時間の経過とともに、メンバーは「そろそろ仕事に戻るから」と言って、テーブルを離れていった。
70代から80代の”おじいちゃん”に見えたが、それはオマーンの気候の影響だろう。
砂漠気候のオマーンは、乾燥が激しく、紫外線も強い。
深い皺が刻まれる条件が揃っている。
しかし、実際は60代、70代だった。
50代に見えたムスラームは、私と同年齢だった(当時)
いや~ん、おじさんだと思ってたわ~
テーブルから1人減り2人減り、私を誘ったムスラームと60代の男性(見た目70代)ザキームの2人だけが残った。
ザキームは、おじさま集団(←おじいちゃん集団改め^^;)の中では一番英語が苦手で、アラビア語で話す彼の言葉をムスラームがすべて通訳していた。
ムスラームとて、学生時代は海外で過ごし、現在は日本でいうところの農林水産省に勤めるエリートだが、このグループの中では下っ端だった。
彼は、何らかの行事に向けてこの名士たちを取りまとめる役をしているのか、彼らに気をつかっている様子が伺えた。
ザキームは、ムスラームの通訳に完全に頼っていたが、私が話すときは、タイミングよく笑ったり頷いたりするので、理解はしているようだった。
そして、翌日私がアル・バリード(かつて乳香の交易で栄えた港湾都市跡)へ行こうとしていることを知った2人は、
「よかったら、アル・バリードを案内するよ」
と言った。
3人で?まさかね・・・
アル・バリード遺跡(世界遺産)
さらに、ムスラームは、ジャバールやタカにも連れていってくれると言う。
どちらも、サラーラからは離れていて、車がないと行きづらいところにある。
ジャバール:サラーラ近郊にあるこの辺りでは一番高い山。雲海が見られることで有名らしい
※画像は、イメージとしてお借りしてきました
タカ:海岸沿いに広がる、人口18000人の港湾都市
※画像は、イメージとしてお借りしてきました
行きたい!行きたい!
行く予定には入っていなかったし、当時のガイドブックにも載っていなかったが、行ってみたい!
ジャバールは特に行ってみたい!
しかし、ムスラームと2人きりで出かけると、ややこしい展開が待っていそうな気がする
次回へつづく・・・
オマーンの旅、なかなか手強い旅でした
外に出るときは、頭にスカーフを巻き、くるぶしまで隠れるスカートを穿いていました。
毎日同じ格好・・・
お手間でなかったら(ちょっとお手間でも?)
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オマーン人女性は、顔もすべて覆う(お化けのQ太郎のように)ので、ニセモノもいいとこ
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