私が、アラビア半島の東端に位置するオマーンを訪ねたのは2007年でした。
今でこそ観光にも力を入れている(ように見える)オマーンですが、当時はまだ観光客を受け入れる体制ができていませんでした。
世界の常識が通じないのか?と思うほどの破廉恥行為を受けること多々、女一人でのこのことやってくるようなところではありませんでした
そんな頃のオマーン旅から、『アラブ純情物語』と題して、オマーンでのちょっとドキドキなエピソードを綴っています。
※「アラブ純情”物語”」は、100%ノンフィクションですあくまでも、物語”風”記事です
これまでのストーリーはこちらです
まえがき)過酷なオマーン旅(2007年)
1) 近づいてきたアラブ男
2) 売春宿にされたら困るので
3) これは策略か?
4) 紳士か策士か?
6) とりあえず、30リアル
8) 謎の男が現れた
9) 謎の男の正体
10) 肝心なときにいない男
11) 戻ってきた男たち
12)不機嫌な男
13) 私を降ろす?
14) I’m so sorry.
15) バハラ城砦
17) 「明日も会えるよね?」
番外)オマーン人は外国人と結婚できない?& これは、なに?『「明日も会えるよね?」(オマーン)』私が、アラビア半島の東端に位置するオマーンを訪ねたのは2007年でした。今でこそ観光にも力を入れている(ように見える)オマーンですが、当時はまだ観光客を受け入…ameblo.jp
第18話:
アラビア海を見に行こう!
さて、翌日、私はしたいことを済ませ、夜バダルと食事に出かけた。
Mishkakと呼ばれるケバブ:平ぺったいパンかサフランライスと一緒にいただく。 画像はネット界よりお借りしてきました
「今日は何をしていたのか」とバダルは私に尋ねた。
博物館へ行ったこと、スークを歩いてお土産の目星をつけていたこと、サラーラ行きのバスチケットを買ったことを話した。
実は、このバスチケットが曲者で、年末でどこのバス会社も込み合っていて、10社目にしてやっと1席見つけたものだった。
それはインド系のバス会社のもので、午後3時半出発、現地到着が午前4時という、出稼ぎ労働者向けのバスだった。※
※当時のオマーンは外国人労働者が人口の約3割を占めていて、インド人は特に多かった
国営の直行バスなら10時間で着くはずだが、途中の休憩が長かったり、両都市周辺での乗降地があったりするためなのだろう、12時間半かかるという。
そして、その日の仕事を終えてから出発でき、到着後すぐに働ける時間設定になっていた。
出発時間は良いとして、到着時間があまりにも早いが、出発を先延ばしにするより良いと思った。
オマーンでは、日中であっても女1人で歩くと、クラクション攻撃(やたらクラクションを鳴らされ、声をかけられる)にあったり、痴漢行為をしようと近づいてくる輩がいたり、何かと面倒くさかった。
私営バスの場合、終点で乗客を降ろした後、そのバス会社のオフィスに行くことが多いので、日が昇るまでそのオフィスで待機させてもらえばなんとかなると目論んだのだった
画像はお借りしてきました
話を戻そう。
バダルが私に、今日は何をしていたのか尋ねたところだ。
博物館へ行ったこと、スークを歩いていたことを話していたときは、楽しそうに話を聞いてくれたバダルだったが、私がサラーラ行きのバスチケットを買ったことを話したとたんに顔色を変えた。
出会ったときからそうだったが、バダルは考えていることが全部表情や顔色に表れてしまう。
「サラーラに行くの?」
「そう」
「いつ?」
「明日」
明日と聞いて、バダルの表情がまた変わった。
「どうして、サラーラに行くんだ!」
「乳香の土地(当時は乳香の道と呼ばれていた)を訪ねたいから」
「なぜ、そんなことを勝手に決めちゃうんだ!」
バダルは、怒っていた。
「これは、日本を出発する前から決めていたことなの」
「一緒に行ってはダメ?」
ニズワのときと違って、控えめだった。
あの1日に起きたことを少しは反省しているのかもしれない。
もっとも、サラーラはマスカットから1050kmも離れていて、バダルとしても覚悟がいるはずだ。
日帰りできないのだから。
「ダメ」
「どうして?」
どうしてと聞かれても、ダメなものはダメ。
それ以外の答えなんて、私にはない。
だいたい、一緒に来たとしてどこに泊まるつもりでいるのだ?
まさか、同じ部屋? ナシ、ナシ
「へんなヤツがいっぱいいるよ」
「わかってる」
「いや、わかっていない」
「大丈夫。何日か過ごしたら、帰ってくるから」
私は、話の方向を変えた。
「じゃあ、帰ってきたら、また会える?」
「インシャアッラー」
アラブでは、決定的な約束を避けたいときに、この言葉がよく使われる。
「神の思し召しがあれば」という意味で、使われるとイラッとしたが、逆は使い勝手が良い
こう言われると、相手はしつこく答えを求めてこない。
「出発するまで、一緒に過ごしたい。
アラビア海を見に行こう!」
私のバスが午後3時半出発と知ったバダルは、私にとってはとても魅力的な提案をしてきた。
次回へつづく・・・
オマーンの旅、なかなか手強い旅でした
外に出るときは、頭にスカーフを巻き、くるぶしまで隠れるスカートを穿いていました。
毎日同じ格好・・・
お手間でなかったら(ちょっとお手間でも?)
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オマーン人女性は、顔もすべて覆う(お化けのQ太郎のように)ので、ニセモノもいいとこ
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