私が、アラビア半島の東端に位置するオマーンを訪ねたのは2007年でした。
今でこそ観光にも力を入れている(ように見える)オマーンですが、当時はまだ観光客を受け入れる体制ができていませんでした。
世界の常識が通じないのか?と思うほどの破廉恥行為を受けること多々、女一人でのこのことやってくるようなところではありませんでした
そんな頃のオマーン旅から、『アラブ純情物語』と題して、オマーンでのちょっとドキドキなエピソードを綴っています。
※「アラブ純情”物語”」は、100%ノンフィクションですあくまでも、物語”風”記事です
これまでのストーリーはこちらです
まえがき)過酷なオマーン旅(2007年)
1) 近づいてきたアラブ男
2) 売春宿にされたら困るので
3) これは策略か?
4) 紳士か策士か?
6) とりあえず、30リアル
7) 忍び寄る悲劇・ニズワ・フォート『忍び寄る悲劇・ニズワ・フォート (オマーン)』私が、アラビア半島の東端に位置するオマーンを訪ねたのは2007年でした。今でこそ観光にも力を入れている(ように見える)オマーンですが、当時はまだ観光客を受け入…ameblo.jp
昨日のメッセージにお応えくださった皆様、
どうもありがとうございました(^O^)/
1時間後に起きた問題は一体何なのか、どんな「悲劇」がこの先待っているのか、この部分のお話は少し長くなりそうですが、展開を綴っていきますので、一緒にハラハラドキドキしていただけたら幸いです!!
ご正解者様を発表してしまうと、ネタバレになってしまうので、それは「後日」ということでお願いいたします
さて、では第8話、1時間後に起きた問題とは一体何だったのでしょうか?
ニズワ・フォート (フォートの写真は、前号に掲載しています!)
第8話: 謎の男が現れた!
待ち合わせの場所に行っても、バダルがいないのだ。
私は、バダルの用事が長引いているのだろうと思い、その場で待った。
しかし、30分たっても現れない
彼の車もない
私はどちらかが待ち合わせ場所を勘違いしている可能性を考え、周辺を歩いて回った。
しかし、彼の車も彼の姿もなかった。
待ち合わせの、その出口に限らず、車を停められそうなところはないか、私は地元の人達に尋ね、かたっぱしからあたってみた。
しかし、やはり、彼の車はなかった。
いったいどういうこと?
バダルは約束を守らないような人間ではない (…と思う)
いったい何が起こったのか?
すでに約束の時間から1時間過ぎてしまった。
私は途方に暮れた
ニズワ・フォート(フォートの写真は、前号に掲載しています!)
そんなところへギリシャ人の団体旅行客がやってきた。
今にも泣き出しそうな顔をしていたのだろう、その中の1人が優しく声をかけてくれた。
60代くらいの女性だった。
「どうしたの?」
私は、1時間前にここで待ち合わせた“タクシーの運転手”(ややこしくなるので、あっさりと)が来ないと話した。
「なぁんだ。そういうことなら、別のタクシーに乗って帰れば良いのよ。
まさか、帰りのタクシー代を払ってはいないわよね?」
その女性は、優しい口調で言った。
「払っていません」 行きも払っていないけど
そして、続けた。
「でも、そのタクシーには私のスーツケースが積まれているのです」
「まぁ、なんてこと!それは困ったわね」
「そうなんです」
「タクシーの運転手に電話したらいいじゃない」
彼女と一緒にいた別の女性が言った。
「電話番号を知らないのです」
ギリシャの団体旅行客は、集合時刻が近づいているのか、1人2人と増えていき、皆が私の周りに集まってきた。
20人くらいの人だかりになってしまった
「あなた、人を信用し過ぎよ。残念だけど、そのスーツケースは戻ってこないわ」
そんなぁ
「何か貴重なものが入っていると思われたのでは?」
という女性もいた。
いつの間にか私は「タクシーの運転手にスーツケースを盗まれた、かわいそうな日本人女性」ということになってしまった、
いや、バダルはそんなことをしない!(・・・だろう。たぶん。しないでほしい!)
だいたいそんなことをする意味がない。
しかし、スーツケースを車に積もうと提案したのはバダルだったのも事実だ
・・・まさか??
私は日頃から、他人を簡単に信用しすぎると言われる。
自分では、信用できる人、できない人を瞬時に見分けられるから問題ないと思い込んでいるが、20人のギリシャ人に言われると、やはり私の行動がまずかったのだと思えてきた。
”ギリシャチーム”は、彼らの添乗員にアドバイスを求めた。
「そういうときは、警察に電話するのが一番です」
添乗員は言った。
そして、私の手帳に警察の番号を書いた。
9999
オマーンの緊急電話番号で、警察、救急車、消防車への連絡はすべてこの番号にかけるのだそうだ。
バダルが私のスーツケースの中身欲しさに姿をくらませたとは考え難いが、事件や事故に巻き込まれている可能性はある。
私は、すぐ近くにあった数軒の土産店の中で一番感じが良さそうな店に入った。
そして、店番をしていた若い男性に事情を話した。
「・・・・そんなわけで、警察に電話してもらえないでしょうか。
私の電話は日本国内でしか使えず、またアラビア語を話せないのです」
すると、奥から店のオーナーが出てきた。
オーナーはディスダーシャに身を包み、クッマを被ったオマーン人男性だった。
私は、オーナーに直接経緯を説明した。
「タクシーの番号はわかるかい?」
「たぶん、6789番(仮)です」
私は子供の頃から写真を撮るように見たものを覚える癖があり、どうしても必要なときは、その場面を1枚の写真を見るように思い出す。
バダルの車を脳裏に蘇らせたら、その車には6で始まる4桁の数字が並んでいたのだった。
「名前は?」
「バダルです」
オーナーは早速警察に電話し、バダルの携帯電話番号を手に入れた
いとも簡単に
そして、電話した。
彼は、いったい何者???
次回へつづく・・・
オマーンの旅、なかなか手強い旅でした
外に出るときは、頭にスカーフを巻き、くるぶしまで隠れるスカートを穿いていました。
毎日同じ格好・・・
お手間でなかったら(ちょっとお手間でも?)
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オマーン人女性は、顔もすべて覆う(お化けのQ太郎のように)ので、ニセモノもいいとこ
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