別れは、突然に? (Discovry16 ペルー⑰)

ペルー到着早々クレジットカードを紛失してしまった私は、わずかな所持金で旅を続けることを決意

『聖なる谷』のほぼ中心にあるオヤンタイタンボで出会い、クリスマスイブをマチュピチュで一緒に過ごしたアメリカ人男性マットの誘いを振り切り、怪しいペルー人男性パブロ(ガイド)とのヘンテコな旅に出ました。

到着した夜のクスコ。空き部屋がありません!ゲロー

やっと見つけた部屋にベッドは5つ。

パブロはその部屋に転がり込んできて、私の所持金が少ないことを知りながら鶏半分(2人前に相当)を堂々と平らげ、いざ観光に出たら「髪を切りたい」と私を散髪につきあわせ、その代金が足りないと散髪代の一部を私に立て替えさせ、挙句の果てに私を広場に1時間も置き去りにしムキームキー、何事もなかったように笑顔で戻ってきたパブロ。

「あなたは仕事を忘れている!」と一言言い放ち、サクサイワマン(標高3701m)を目指した。

が、しかし、所持金不足で有料エリアには入れず、その後どしゃ降りにあい、雨宿りを兼ねて食事をとることにした。

なんと、前夜と同じ店の同じメニュー。

どさくさに紛れて、パブロは5千円がほしいと言ってきた。

もちろん、断った。

各回完結を目指していますが、これまでのストーリーはこちらです。

(1) 聖なる谷で出会った!運命の相手はどっち?

(2) ガイドはいらない!ガイド料はいらない!

(3) この選択、本当に正しい?

(4) もう無理!私、降りる!

(5) こうして約束は破られた

(6) ポヨアラブラサ!ハーフで!

(7) そんなにたくさん着て寝るの?

(8) それ、貸しだから!

(9) これくらいのお仕置き、当然だわ!

(10) パブロひょいひょい、私ゼーゼー

(11) 美しい民族衣装と12世角の石

(12) サクサイワマンに到着!まさか、入れないなんて!

(13) 一緒に旅を続けない?

(14) ある意味、似た者同士?

(15) パブロ、意外といいヤツ?

(16) 最後の砦『最後の砦 (Discovry16 ペルー⑯)』ペルー到着早々クレジットカードを紛失してしまった私は、わずかな所持金で旅を続けることを決意 『聖なる谷』のほぼ中心にあるオヤンタイタンボで出会い、クリスマスイ…ameblo.jp

第17話 別れは、突然に?

「ご縁玉」のおかげで、気まずい雰囲気にならずにすんだ。

私は、「最後の砦」だった5千円札を手離すわけにはいかず、「一葉さんがほしい」というパブロの願いを断った。

最後の1枚でなくても、断りたい金額だが(^^;

どんなことでもそうだが、私は「断る」行為が苦手である。

パブロはパブロで、私の気分を害したのではないか?と多少は思ったかもしれない。

何も考えていなかったかも?(^^;

ペルーのどこかで飲んだフレッシュイチゴ(・・・だったと思う)ジュース 

このお店ではない(^^ゞ

緊急クレカを受け取るまでは、お水かコカ茶以外の飲み物には手を出さなかった。いえ、出せなかった(^^ゞ

私は改めて自分の置かれている状況を考えた。

今、財布に入っているソル全部と「一葉さん」、チップ用の数ドルを合わせても、1万円はなかった。

それが、持っているお金のすべてだった。

これから、今食べている食事代、今晩の宿泊費(2部屋)、交通費(私の分とパブロをオヤンタイタンボに帰らせるバス代)を支払ったら、何も残らないくらいギリギリのところにいた。

何かトラブルが起こったら、日本へも帰れなくなってしまう。

やっぱり、少しでも早くプーノに行こう!

プーノで、明日の夕方、「緊急クレジットカード」を受け取れることになっているキラキラ

「パブロ、私、今晩クスコを発つわ」

予定では、今晩はクスコに泊まり、明日プーノに向かうことになっていた。

「今晩?」

「夜行バスで行けば、明日の朝にはプーノに着けるから」

道中のアンデスの景色を楽しむことはできないが、1泊分の宿泊費を節約できるし、何よりもクレジットカードを受け取れる都市に早く着きたい気分になっていた。

「大丈夫!一緒に行ける」

えっ? 

1人で行くけど・・・滝汗滝汗滝汗

「ありがとう。でも、1人で行こうと思う」

ここからは、私が苦手な「断る」行為の連続となった。

修行だ~

「どうして?プーノだって案内できるよ」

「そうなの?」

話を断ろうというときに、話を膨らませるような相槌を打ってしまったのは愚行としかいいようがないチーンチーン

いったん出してしまった言葉は消せないガーン

「プーノだって、アレキパだって、ペルー国内だったら、どこでも大丈夫!」

「ペルーに限らず、南米旅行っていうのも、楽しそうだよね」

パブロが、話をさらに広げた滝汗滝汗

それって、私との旅が続いている前提??滝汗滝汗

私はプーノの次にアレキパに行く予定で、パブロにはそのことを話した記憶がある。

「そうだね。楽しいかもしれないね~」

いったん、受けとめておこう。

「でも、私と一緒にいてもお金にならないから、他のお客さんを見つけたほうが良いと思う」

パブロはきょとんとしていた。

クスコ郊外のどこか:こういう道はパブロと一緒だから、何の心配もなく歩けたんだよね~。ガイドブックには、一人歩きを避けるよう書かれていた

次回へつづく・・・『めちゃ気まずくなった、中央市場見学 (Discovry16 ペルー⑱)』ペルー到着早々クレジットカードを紛失してしまった私は、わずかな所持金で旅を続けることを決意 『聖なる谷』のほぼ中心にあるオヤンタイタンボで出会い、クリスマスイ…ameblo.jp

ピンク音符

インカ帝国を起こした民族、ケチュア族の女の子と下矢印

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