家2軒、ラクダ100頭! (オマーン・サラーラ)

私がオマーンを旅した、2007年。

当時は観光客を受け入れる体制が全くできていない環境だったといっても語弊がありませんでした。

現在とは、いろいろ違う部分があると思いますが、2007年当時のまま綴ります!

『アラブ純情物語』(首都マスカットより)に続く、サラーラ編は、首都マスカットから1050km離れた、オマーン南部の都市でのエピソードです。

100%実話ですが、物語風に綴っていますウインク

これまでのストーリーはこちらです下矢印

オマーン・サラーラ編 

序章: サラーラにやって来たワケ

1)  ラクダ肉売りの親切

2) 掟破りが現れた!

3)   おじいちゃん集団改め、おじさま集団

4)  妻は3人、子は16人!

5)   第4夫人として迎えたい!『第4夫人として迎えたい! (オマーン・サラーラ)』私がオマーンを旅した、2007年。当時は観光客を受け入れる体制が全くできていない環境だったといっても語弊がありませんでした。現在とは、いろいろ違う部分があると…ameblo.jp

第6話: 

家は2軒、ラクダ100頭!

「もともと、4人目の妻は外国人が良いと思っていた。20代の若い外国人女性が理想だね。最後の結婚になるから、今までと違うことをしたい」

というザキーム。

ザキームは、私を20代だと思っているのだろうか🤔

私は、話の流れでザキームやムスラームの年齢を知っているが、彼らは私の年齢を知らない。

通訳をしてくれたザキームに、私は実年齢(ムスラームと同年)を告げた。

「え!まさか?」

「本当です。断るために言っているのではありません」←ものは言いよう(^^;

そして、続く沈黙‥‥。

(上差し全回からちょっと間があいてしまったので、最後の部分を復習しました)

むらさき音符

先に沈黙を破ったのは、ムスラームだった。

「ザキームは大会社のオーナーで大金持ちだ。

悪い話ではないんだけどなぁ」

やっぱり、そこ?びっくり

ってか、ムスラームよ、さっきまでの熱心な誘いはどこへ行った?爆  笑

20代で65歳のザキームに嫁ぎたいと思う女性は、最初にそこを考えるかもしれない。

国民の大半が親の決めた相手と見合い結婚をするオマーンでは、恋愛感情は私たちが考えるほどには大切ではないのかもしれない。

それよりも、経済的に恵まれることのほうがよっぽど重要と考える人が多いことは想像できる真顔

そうこうしているうちに、電話を終えたザキームが席に着いてしまった。

イメージ画像です。お借りしてきました。

ザキームは大して離れていないところで電話に答えていたが、ムスラームと私の会話は恐らく耳に入っていない。

したがって、私の年齢を知らないガーン

「保証金は2万リアル」(約600万円)

ザキームが切り出した。

かつてオマーンでは、結婚保証金(マハール)が法律によって決められていて、それは1万リアル(310万円)だった。

その結果、保証金がいらない外国人女性と結婚する人が増え続け1986年に国際結婚禁止令が出されてしまったのだった。

当時の国王が、「保証金は3000リアル(93万円)にするよう」提言したことから、現代では1万リアルという決まりはなく、その額は都市によって異なるという。

サラーラでは、1万リアルが相場と”先の会話”の中で聞いていた。

トヨタ車の話や日本のこと、オマーンの見所の話で盛り上がった後、オマーンの結婚制度の話題になったが、まさかこのための伏線だったのか??ガーンガーン まさかね(^^;

「家は、2軒」

「本宅と休暇用の別宅」

イスラム教の教えでは、妻子たちを平等に扱わなければならないことになっている。

恐らく、第1夫人から第3夫人までが2軒ずつ家を持っているのだろう。

「ラクダ100頭」

画像お借りしてきました。単なるイメージです。

「牛200頭」

画像お借りしてきました。単なるイメージです。

本物のラクダや牛をもらったら困るが、ずいぶん昔に(私が本物の20代だった頃^^訪れた別のアラブの国で)「家畜何頭」は、それに見合う資産や金銭の額を表していると聞いたことがあった。

それは、こういうことなのだ!びっくりびっくり

と思った。

そして、結婚は、惚れた腫れたでなく、「契約」であることを感じた。

ザキームは自分の思い込みで私との結婚話を進め、ムスラームは通訳した。

私の年齢を知り、ザキームが求めているものではない(彼が17人目以降の子供を欲しがっているのなら、本物の若い女性でないと叶わないガーン)可能性が高いことを知りながら、ザキームが提示する条件を通訳しなければならなかったムスラームの気持ちは複雑だっただろう。

あぁ、ザキームになんと言ったら良いのだろう。

次回へつづく・・・

サラーラ市内のモスク:

オマーンのモスクは他のイスラム諸国のモスクより洗練されているように思う

ピンク音符

オマーンの旅、なかなか手強い旅でしたゲローゲロー

外に出るときは、頭にスカーフを巻き、くるぶしまで隠れるスカートを穿いていました。

毎日同じ格好・・・ガーン

お手間でなかったら(ちょっとお手間でも?ウインク

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