結局最後はどうなったのか?
最終回のみ残して他の記事が続いてしまったけれど、今日まとめておきます。
もうどうでもいいって?
よかったら、おつきあいくださいませ
一旦書いたのが保存できていなくて、時間と戦いながら書きました。
後日修正を入れるかもしれません。
はじめましての方は、こちら(これまでのストーリーです)
私が、アラビア半島の東端に位置するオマーンを訪ねたのは2007年でした。
今でこそ観光にも力を入れている(ように見える)オマーンですが、当時はまだ観光客を受け入れる体制ができていませんでした。
世界の常識が通じないのか?と思うほどの破廉恥行為を受けること多々、女一人でのこのことやってくるようなところではありませんでした
そんな頃のオマーン旅から、『アラブ純情物語』と題して、オマーンでのちょっとドキドキなエピソードを綴っています。
※「アラブ純情”物語”」は、100%ノンフィクションですあくまでも、物語”風”記事です
これまでのストーリーはこちらです
まえがき)過酷なオマーン旅(2007年)
1) 近づいてきたアラブ男
2) 売春宿にされたら困るので
3) これは策略か?
4) 紳士か策士か?
6) とりあえず、30リアル
8) 謎の男が現れた
9) 謎の男の正体
10) 肝心なときにいない男
11) 戻ってきた男たち
12)不機嫌な男
13) 私を降ろす?
14) I’m so sorry.
15) バハラ城砦
17) 「明日も会えるよね?」
18) アラビア海を見に行こう!
19)ショッピングモールへ
20) アラビア海で
21) 第4の悲劇
22) 急げ!今行けば間に合う!
23) インドバス、中はオマーン式
24) サラーラに到着!
番外)オマーン人は外国人と結婚できない?& これは、なに?『サラーラに到着! (オマーン)』私が、アラビア半島の東端に位置するオマーンを訪ねたのは2007年でした。今でこそ観光にも力を入れている(ように見える)オマーンですが、当時はまだ観光客を受け入…ameblo.jp
世界遺産『乳香の土地』(私が訪れた2007年当時は、『乳香の道』と呼ばれていた)、アルバリード遺跡
最終回: 国境を越えたらダメだ!
さて、私は5日間サラーラで過ごした後にマスカットに戻った。
マスカット:私の好きな、マスカットの風景
所変われば気分も変わる。
サラーラでの時間が長くなるにつれて(と言っても、わずか数日^^;)、私はマスカットでの出来事を遠い日の出来事のように感じていた。
バダルには、サラーラに無事に着いたことをその日に電話で知らせた。
商売道具の車が使い物にならなくなってしまって、気持ちが相当沈んでいるようだった。
事故現場にいた身としては、その様子が気になり、滞在中にもう一度電話をした。
幸い私の身体に痛みは現れず、事故などなかったかのように旅を続けられていた。
バダルはそれを聞いて安心したようだった。
サラーラ
そして、再びマスカット――
オールドタウンに戻った私は、バダルやザフランとどこかで行き違うことがあったら、誘いに乗ろうと思っていた。
会ったら、誘われると思い込んでいるところが恐ろしい( ´艸`)
しかし、そんな偶然は起こらなかった。
マスカットは広いしね
王宮
王宮敷地内
そして、マスカットを去る時がやって来た。
イメージとして、画像をお借りしてきました。
現在のもののため、当時の様子とは大きく異なります。
私はドバイ行きの長距離バスに乗った。
マスカットからドバイまでは約7時間の距離だ。
サラーラまで15時間半かけて行ったことを考えると、その半分以下の時間で隣国に着くことになる。
最初の休憩所で、私はバダルにお別れのあいさつをしようと思った。
黙って去ることを考えたが、何かが心にひっかかっていた。
バダルは、今もまだ私がサラーラにいて、近いうちにマスカットに戻ってくると思っていることだろう。
私は休憩所の公衆電話からバダルに電話した。
「マスカットに戻ってきたんだね?」
彼はすぐに電話に出た。
「あ・・・。う、うん」
私は、言葉に詰まった。
「すぐに迎えにいくよ。今どこ?」
“I was.” (マスカットに“いた“)
それ以外の言葉を思いつかなかった。
「どういうこと?」
「今はバスでドバイに向っているの」
私は、状況を説明した。
「ダメだ!ドバイに行ったらダメだ!」
そして、続けた。
「すぐに迎えに行くから、そこで待っていて!」
私は、「それはできない」と言い、バダルにお別れを伝えた。
私が乗ってきたバスは駐車場に設置された公衆電話の目の前に停められていた。
中から、運転手が「早くバスに戻れ」と合図していた。
ごめんね、バダル。
王宮敷地内
それから、1時間後――
バスの運転手の携帯電話が鳴り続いていた。
運転手はずっと無視していたが、あまりにも長く鳴り続けるので、バスを停め、ついに電話に出た。
「〇×△×□□~▽▲◎××~サスカ!」
バスの運転手が度々声を張り上げた。
明らかに乗客に向けて、何かをアナウンスしているようだったが、誰も何も反応しなかった。
「〇×△×□□~▽▲◎××~サスカ!」
運転手は、その後2,3回言葉を変えて、同じことを言った(ように聞こえた)
何かあったのかな?
アラビア語ではわからないし?
でも、気になるなぁ。
「○○▲○○××□××△△▲□◎×××・・・□□~ササカ!」
「○○▲○○××□××△△▲□◎×××・・・□□~ススカ!!」
「○○▲○○××□××△△▲□◎×××・・・□□~ススコ!!」
最後の部分だけ、毎回微妙に変化していた。
他の部分も変化していたかもしれない(^^;
私はバスの運転手のところまで行き、
「私は、サチコと言います。
もしかして、呼ばれていますか?」
と尋ねた。
“For you”
運転手はそれだけ言い、彼の携帯電話を私に手渡した。
その電話に出てみると、バダルだった。
彼は、私が乗っているバスを探し出し、運転手の携帯電話番号を手に入れたのだった。
「お願いだから、そのバスを降りて!」
「国境を越えたらダメだ!」
「なぜ、そんなことをするんだ!」
バダルは、思いつくまま、次々に言い放った。
“Why?”
一通り言い放った後、静かに言った。
そして、言葉がなくなった。
その後、ザフランに嫉妬したときのように、“Why”だけを繰り返した。
私の行動が全く理解できなかったのだろう。
「ごめんなさい」
私には、それ以外の言葉がなかった。
「わかった。僕がドバイに行く!
ドバイに行ったら、会ってくれるよね?」
私は、その後日本に帰ることを伝えた。
バダル、本当にごめん!
「だったら、日本に行く!」
「飛行機のチケットはいくらするの?
日本に行くから、もう一度だけ会って!」
「ごめんね、バダル」
私は静かに電話を切った。
白状すると、私はこの手の情熱に弱い。
彼は私が乗っているバスを突き止め、運転手の携帯電話番号を入手し、「行くな」と懇願した。
私がバダルのことを気になって気になって仕方なくなり始めたのは、電話を切ってからだった。
そして、それは日本に帰ってもしばらく続いた。
オマーンというイスラム教の戒律が厳しく、人々の自由が制限されている国で、私は(恐らく)恋愛というものをしたことがない(あるいは、非常に経験が少ない)20代の若者の心をかき乱してしまったのだろうか?
いや、彼はいつか、「遠い国から来た女性と恋をする夢を見た」と言うことだろう。
王宮の回廊
お・し・ま・い
オマーンの旅、なかなか手強い旅でした
外に出るときは、頭にスカーフを巻き、くるぶしまで隠れるスカートを穿いていました。
毎日同じ格好・・・
お手間でなかったら(ちょっとお手間でも?)
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オマーン人女性は、顔もすべて覆う(お化けのQ太郎のように)ので、ニセモノもいいとこ
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