私が、アラビア半島の東端に位置するオマーンを訪ねたのは2007年でした。
今でこそ観光にも力を入れている（ように見える）オマーンですが、当時はまだ観光客を受け入れる体制ができていませんでした。
世界の常識が通じないのか？と思うほどの破廉恥行為を受けること多々
、女一人でのこのことやってくるようなところではありませんでした
そんな頃のオマーン旅から、『アラブ純情物語』と題して、オマーンでのちょっとドキドキなエピソードを綴っています。
※「アラブ純情”物語”」は、100％ノンフィクションですあくまでも、物語”風”記事です
これまでのストーリーはこちらです
まえがき）過酷なオマーン旅（2007年）
1) 近づいてきたアラブ男
2） 売春宿にされたら困るので
3) これは策略か？
4) 紳士か策士か？
6) とりあえず、30リアル
8） 謎の男が現れた
9) 謎の男の正体
10) 肝心なときにいない男
11) 戻ってきた男たち
12）不機嫌な男
13) 私を降ろす？
14) I’m so sorry.
15) バハラ城砦
17) 「明日も会えるよね？」
18) アラビア海を見に行こう！
19）ショッピングモールへ
20) アラビア海で
21) 第４の悲劇
22) 急げ！今行けば間に合う！
番外）オマーン人は外国人と結婚できない？＆ これは、なに？『急げ！今行けば間に合う！ (オマーン)』私が、アラビア半島の東端に位置するオマーンを訪ねたのは2007年でした。今でこそ観光にも力を入れている（ように見える）オマーンですが、当時はまだ観光客を受け入…ameblo.jp
第23話：インドバス、中はオマーン式
なんとか駆け込めた。
もしかしたら、わずかに3時半を過ぎていたかもしれない。
バスは出発の準備が整っていて、私が最後の駆け込み乗客となった。
画像はネット界からお借りしてきました
インド人による痴漢行為を度々受けていただけに、車内がインド人男性ばかりだったらどうしよう？(主にインド人労働者向けのバスだっただけに…)という不安はあったが、予定通り出発したいという気持ちから、バス会社の変更はしなかった。
しかし、私の不安は、乗車とともに払拭された。
乗客こそほとんどインド人ばかりだったが、座席はオマーン式になっていた。
オマーン式＝男女別席である。
前方2列合計8席が女性専用席で3列目からが男性席となっていた。
単なるイメージです：ネット界から後部座席のイメージに近いものをお借りしてきました。バスはもっと大きく窓がこんなにも大きくないため、暗いイメージでした。
男性の乗客に対して女性の乗客が少ないことは予想通りだった。
私の席は2列めの窓側で、ラッキーなことに隣は空席だった。
女性客は全員で7名のようだ。
隣が空いていると喜んだのは束の間で、しばらくすると、体格の良いインド人女性が引っ越してきた
最初こそ、座席に収まり切らない身体を通路にはみ出させるような形で座っていたが、私が眠っている間に私の座席の3分の1を占領していた
海外ではよくあることだが、私の身体が小さいからと、最初から他人の席に侵入するつもりで隣に座るのは、やめてほしい
こういうことをするのは、たいてい体格のよい年配の女性だ。
（あ、愚痴となってしまった
）
午後3時半に出発したバスは、途中でトイレ休憩や食事休憩をはさみながら、1050km先のサラーラを目指していた
サラーラにて撮影：
砂浜の向こうはアラビア海。マスカットで見た海とは雰囲気が違います！
私の席は前2列8席の女性席の後列だったため、すぐ後ろの席には男性が座っていた。
インド人乗客ばかりの中、その男性は茶色のディスダーシャを纏い、クッマを被っていたため、私と同様目立っていた。
彼は、最初の休憩地で私が座っていたテーブルにやってきた。
手にはマンゴージュースを2つ持っていて、「どうぞ」と言って、そのうちの1つを私にくれた。
少し話してみると、彼は医学生で大学のあるマスカットからサラーラ帰省するところだということがわかった。
彼も私も、バスの中では明らかに”アウェイ”な感じだったので、お互いに相手のことが多少気になっていたのかもしれない
彼は休憩の度に自分が食べるもの、飲む物と同じものを余分に注文してくれ、常に私に「どうぞ」と差し出してくれた
「なぜ、そんなに親切にしてくれるの？」
と尋ねたら、
「わざわざ遠い国からオマーンに来てくれたことが嬉しいから」
と言った。
それは、バダルと初めて出会ったときに、彼が私に言ったことと同じだった。
バダル。事故現場で彼が「早く行け！」と促してくれたおかげで、私はバスに乗れた。
その気になれば、私に出発させない方法などいくらでもあったはずなのに、怪我がないことを確かめてから、私に出発を促してくれた、バダルが急に男らしく思えた。
彼は私を「巻き込みたくない」と思ったのだろう。
次回へつづく・・・
サラーラを訪れることこそ、この旅の私の目的でした。
かつて、乳香（フランキンセンス）の交易で栄華を極めた都市です。
オマーンの旅、なかなか手強い旅でした
外に出るときは、頭にスカーフを巻き、くるぶしまで隠れるスカートを穿いていました。
毎日同じ格好・・・
お手間でなかったら（ちょっとお手間でも？
）
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オマーン人女性は、顔もすべて覆う(お化けのQ太郎のように)ので、ニセモノもいいとこ
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