昨日、モンゴル遊牧民のお宅でお世話になっている間にいただいた朝ごはんをご紹介させていただきました。
お世話になった草原地帯と乾燥地帯の2家庭では、味付けは異なるものの、食事内容はとても似ていました。
朝ごはんは、メインがミルク粥か揚げパンかの違いがありましたが、どちらも塩味のミルクティー、スーテイツァイとウルムが添えられました。
ウルムは、
「白い食べ物」の代表選手と言えるかもしれません
おさらいまでに・・・「白い食べ物」とは乳製品を指します。

ゲルの中で:
ストーブの上のお鍋の中に見えるのがウルムです
今回の旅で訪問国56ヵ国となりましたが、モンゴルより前に訪れた55ヵ国では、ウルムのようなものは食べたことがありませんでした
もちろん、私が食べたことがないだけで、同じようなものが存在する可能性は高いです
酪農が盛んな国では、偶発的にウルムに似たものができる可能性が高いからです。
昨日ご紹介した草原地帯の一家の朝食をちょっとだけ角度を変えて、もう一度見てみましょう。
私から見て、一番遠くにある、スプーンが置かれている器に入っているものがウルムです

モンゴル式フレッシュ・バターという位置づけでしょうか。
私は、パンにのせて食べました
もちろん、スーテイツァイやミルク粥に投入するのもありです!
簡単に説明すると、ウルムは”乳膜”です。
牛乳沸騰させて、しばらくおくと表面に膜が張りますよね?
あれ(に近いもの)です
ウルムの作り方:
大きなお鍋に乳を入れ、弱火でコトコト煮ます。
煮立ったら、乳をお玉杓子ですくいあげ、何度も何度も高い所から落とすようにして、撹拌します。
かなりの時間これを繰り返します。たぶん1時間以上。
(写真下に続きます)

しっかり撹拌された、乳を一晩置くと・・・
こんなふうに膜ができます

1枚目が草原一家、2枚目の写真が砂漠一家で撮った写真のため、量が異なります
この膜こそが、ウルムなのです
タンパク質のかたまり、と言ったところでしょうか。
厚さは5‐8ミリくらいで、この膜をはがして器に盛りつけます。
出来上がり~
脂肪分がぎゅっと濃縮されていて、
生クリームよりも濃くてバターよりもあっさり
しています。
生クリームより濃くてバターよりあっさり、というと、
イギリスのクロテッドクリーム(※)を思い浮かべますが、
食感も味も異なります。
クロテッドクリームのほうがふわふわしています。
ウルムは、膜という感じがします だって、膜ですもの(^^;
おすすめは、「パンにウルムをのせて、砂糖をかけて食べる!」
”お母さん”もそのようにして、食べていました。
やっぱり、甘いものほしくなりますよねぇ。
だって、基本的に、何もかも塩味ですもの。
モンゴルの食卓には欠かせない、
ウルムのご紹介でした~
※ちなみに、この記事→★☆の下のほうで、クロテッドクリームについて書いたことがあります。気になったら、覗いてみてください。
”なんちゃってクロテッドクリーム”のつくり方を載せておきました!
もし、お手間でなかったら、モンゴルの朝ごはん
ミルク粥と塩味ミルクティ、ウルム(モンゴル式フレッシュ・バター?)
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