ケラビ族を訪ねる!(Destinationsボルネオ島1)

先日、私は飛行機の中で「出会い力」を発揮することがあることをお話しましたニコ

これまで、世界のあちこちでその「出会い力」によって様々な人と出会ってきましたが、スー(仮名※、70代女性)との出会いも強烈でした。

ある年、ケラビ族のことを知り、彼らをを訪ねてみようビックリマークと思い立ちました。

ケラビ族は第二次世界大戦まで閉ざされていた高地(と言っても標高1000ー1500mくらいのところです)に住む少数民族です。

ボルネオ島に住んでいます。

その村の玄関口となるのがバリオという、人口800人の村で、そこまではミリという町から10日ほどトレッキングするか、4WDで道なき道を1日がかりで行くか、あるいは小型飛行機(なんだ、飛行機があるのか!)で飛びます。

飛行機は10人くらい(?)が乗れる小型のもので、荷物は1人10kgまでと決められています。チェックインの時に体重も測られます。

人々は鶏などの家畜を持ち込んだりもします。

その飛行機の中で声をかけてきてくれたのが、スーでした。

彼女は町へ「買い出し」に出た帰りでした。

その村にはお店というものがありません。

ですから、飲料水1本買うにも(実際は何ダースかで買ってきますが)飛行機で町へ出なければなりません。

(ちなみに、銀行や診療所といったものもありません)

スーは2週間に1回、1泊2日で買い物に行くと言っていました。

「どこへ行くの?」

スーが片言の英語で話しかけてくれました。

飛行機と言っても、村々を順番に回る、私たちの感覚でいうなら、バスのようなものです。

どの村で降りるのかを知りたかったのでしょう。

「バリオというところ」

「あら、私と一緒ね!だれか知り合いがいるの?」

「いないけれど・・・」

「じゃあ、どうして行くの?」

「リラックスするため・・・かな」

(まさか、ケラビ族を訪ねるためだなんて言えません苦笑)

「どんなところか、知っているの?」

「わかりません。だから、行くのです」

彼女は目を丸くしています。

「どこに泊まるの?」

「着いてから、考えます」

ますます、びっくりしている様子。

「よかったら、うちに来ない?村で一番古いロングハウス(伝統家屋)に住んでいるわよ」

「本当ですか!?お世話になります!」

こんないきさつで、私は彼女の家に居候することに。

なんと、彼女はケラビ族に嫁いできた女性だったのです。

彼らに会うためにここまでやってきた私としては大ラッキー!何の苦労もなく、彼らに会えることになったのでした。

続きはまた・・・明日(たぶん)Ciao

矢印ケラビ女性になりきってますウインク

※人口800人の村なので、名前は仮名にしました

北キプロスのカルパス半島に生息する野生のロバたち。

ニンジンをあげると喜ぶんです!

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