・・・つづき
旅のエッセイDiscovery第8章②
昨日からのつづきで”カナダのファームステイ”
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しかし、行けども行けども火事には出くわさない。
遥か彼方で、
炎と煙があがっているのをやっと確認した頃には
(日本人的感覚で表現するなら)
かなり遠くへ来ていた。
さらに近づいてみると、
炎が数キロメートルにわたって、
畑を燃やしていることがわかる。
民家も家畜もないので、その辺は呑気なものである。
「時間がかかるだろうなぁ。さぁ、帰ろうか」
ホストファーザーが言った。
彼らの距離の感覚には、何度も驚かされた。
「ネイバー(neighbor/近所)の家まで行くから」
と一緒に出かけてみると、20キロも離れていたりする。
「今日は、郵便物を取りに町に出掛けるけれど、
一緒に来る?」
と声を掛けられ、はっとしたこともあった。
住所がないから、
自分達で町の郵便局まで取りに行かなければならないのだ。
砂利道を抜け、舗装された道路に出て、線路を越え…、
20キロ先の家を近所と呼ぶくらいだから、
当然のことながら遠い。
「馬に乗ってみる?」と誘われ、
喜び勇んで出掛けてみると、
鞍のない馬が待っていたこともあった。
「バッファローを見たい?」と
バッファロー牧場へ連れていってもらったこともある。
牧場では、200頭を裕に超えるバッファローの唸り声に出迎えられた。
「危ないから、絶対に窓を開けちゃだめよ」と念押しされ、
ホストマザーの運転で、道なき牧場内を遊覧する。
車を停めると、バッファローが近づいてくる。
窓に顔を擦りつけるバッファローもいる。
突進してくるものもいる。
「サファリ・ツアーみたい!」
と童心にかえって喜んでしまう自分に気づく。
農場滞在で5歳は確実に若返ってしまうのである。
農場滞在中は、驚きの連続である。
完
※ファームステイinCANADAは、
BRIDGEで1996年から5回実施した企画です。
現在は実施していません
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北キプロスのカルパス半島に生息する野生のロバたち。
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