好みは気が強い女性?①(Discovery14)エジプト

久しぶりのDiscoveryシリーズ、今回はエジプトからです!

カイロ発の夜行列車で待ち受けていたのは・・・

*  *  *  *  *  *

カイロからルクソールに向かう夜行列車はごった返していた。

私は二等席の切符を手にしている。

「しまった、一等席にしておけばよかった!」

後悔先に立たずあせる

混んでいるだけでない。

悪臭が漂っている。

おまけに寒い。

コンダクター(車掌)に「差額を支払うから、1等車に変えてほしい」と頼むが、「ダメだ」の一点張り。

まったっく、融通が利かないんだから・・・プンプン

仕方なく、二等車両に戻って席に着いた。

通路を挟んで隣の男性がニヤニヤしている。

(ニコニコだったかもしれないが、カイロで散々ぼったくられた苦笑直後の私は、心が狭くなっていた苦笑

どうやら、私の座席は水浸しらしい。

そう言われてみると(言われなくてもあせる)座席はかなり冷たい。

立ち上がると、お尻や背中がびっしょり。着ていた上着はひどいことになっている。

私はすぐ後ろの席に移動した。

しばらくすると「ここは私の席です。どいてください」と言う男性にその座席をとられ、それを見ていた別の男性が「お嬢ちゃん、ここに座っていいよ」と席を譲ってくれた。

そして、私は眠りについた。

眠りについたのも束の間、複数の切符を手にした初老の男性に起こされた。

「この席はあなたの席ではありません。自分の席に着いてください」

「私の座席は水浸しで座れないのです」

と説明するが、通じていない様子。

周りの乗客10数人を巻き込んで言い合いとなる。

私は眠りを妨げられた上に、水浸しの席に座れと言われ、腹立たしく思う。

なんだ、このコンダクターは!プンプン

周りの乗客が皆”コンダクター”に加勢する。

「あなたが間違っている。あなたの席はあそこ!」

「いやだ。あの席には絶対に座らない!そんなに言うんなら、あなたがあの席に座ってよ!そこに無理やり座らされる乗客の気持ちがわかるから!」

絶対に動くものか!プン怒

さらに多くの乗客が巻き込まれ、

「この段ボールを敷いたらいいよ」

と段ボールを差し出す人まで現れた。

「そんなみじめな席、絶対に嫌!」

さらに多くの乗客が巻き込まれ、その車両全体で大議論となった。

私1人に対して残り全員。

多勢に無勢。四面楚歌。

「もー、エジプト嫌!なんで、女性の私がよってたかっていじめられなきゃならないの?そもそも、この車両、なんで私以外は皆男性なわけ?」

こうなったら、皆無視して、寝ようっと!

さて、どうなるのかはてなマーク

つづきは、また明日Ciao

矢印こんな目にあったのは、ラクちゃんの背中でこんなことした罰?

北キプロスのカルパス半島に生息する野生のロバたち。

ニンジンをあげると喜ぶんです!

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