ここは、北キプロス(正式名称は北キプロス・トルコ共和国だが、国際的には非承認)の東海岸に位置するファマグスタ。その歴史はアルシノエという小さな漁村だった紀元前300年頃まで遡る。
現在では、世界のどこにでもあるような街(普通にモダンで便利だが、景色は退屈)だが、城壁に囲まれた旧市街へ足を踏み入れると、タイムトリップした気分になる。
ファマグスタ旧市街シリーズ:
(シリーズ化しそうなので、ここにまとめます)
2)城壁に囲まれた旧市街、最初に気になったものは?『城壁に囲まれた旧市街、最初に気になったものは?』ここは、北キプロス(正式名称は北キプロス・トルコ共和国だが、国際的には非承認)の東海岸に位置するファマグスタ。その歴史はアルシノエという小さな漁村だった紀元前…ameblo.jp
今日はここから
残念なことに、ツーリスト・インフォメーション・オフィスは閉まっていた。
「どこか地図をくれそうなお店はないかな」
キプロスの各地にはとても使い勝手の良い観光マップがあり、それらは無料で配布されていることを知っていた。
3年前に旅した時に両キプロス(キプロス共和国・北キプロストルコ共和国)の地図を各地で手に入れた経験から、特に北キプロスに関しては入手できる情報が少なかったため、とても役に立ったのだった。
「あのマップを手に入れたい!今でもきっとあるはず!」
私は、絵葉書を売っていそうなお店や観光客が入りそうな飲食店にあるのではと考えていた。
しかし、軒先に並んでいるはずがなく、あるとすれば店の奥のはず、簡単には見つけられないことも感じていた。
そんなときだった。
「何かお探しですか?」
辺りをキョロキョロと見回しながら歩いている様子でわかったのだろう。
初老の男性が声をかけてきた。
彼は、どこかの店の軒先で3,4人の同年代の男性たちと談話している最中だった。
「ファマグスタの地図を探しているのです。
このくらいのサイズで、これこれこういう……」
私は3年前にもらった、そして、今回日本においてきてしまった、地図の特徴を話した。
「あぁ、それなら、私のお店にありますよ」
「本当ですか!」
「良いマップが2つあります。もちろん、無料です。
お店はすぐそこですから、一緒に行きましょう」
その男性は、仲間たちに挨拶して、私を彼の店へと案内した。
そこは、土産屋だった。
北キプロスに限らず、キプロス島各地の土産品を取り揃えていた。ざっと店内を見渡したところ、刺繍やレースもののファブリックや陶器が主力商品のようだった。
「こちらにお掛けなさい。今、地図を出しますから」
私は言われるままに、店の入口近くにあった椅子に腰掛けた。
それは、デスクを挟んだ向かい側にあり、彼はその反対側に座ろうとしているのだろう、と思った。
彼はすぐに戻ってくると、机の上に地図を広げながら言った。
「とても良いマップですよ」
「旧市街には、3つの門があり、今あなたがいるのは、この辺りです。ファマグスタの歴史を知っていますか?」
「あ、はい。少しだけ」
「なんと!そう言われる方は非常に少ないんですよ。では、この国の複雑な歴史もご存じですか?」
「あ、はい。ほんの少しだけ」
「これこれこういうことが起こりました」
「〇〇年頃でしたね」
「よくご存じですね」
「あ、私、3年前にキプロスに来ています。
ファマグスタも2度目です。そのときに得た知識です」
「そうでしたか!」
彼は嬉しくなったのか、
「よかったら、チャイでも飲んでいきなさい」
と言った。
次回へつづく・・・
北キプロスのカルパス半島に生息する野生のロバたち。
ニンジンをあげると喜ぶんです!
画像を軽くタッチ(クリック)して応援していただけたら、
とっても嬉しいです❤
応援ありがとうございます♥
いただいた1クリックは、「にほんブログ村」での1票となりました!!私の励みです
そして、本当に厚かましいお願いですが、こちらもポチってしていただけたら、とってもうれしいです
世界一周ランキングにも登録しました!!
今日も最後までおつきあいくださり
ありがとうございました
****英検に関するお知らせ****
BRIDGEでは、準会場として2023年第1回の英検を6月3日(土)に実施します。
受験者の皆さまには、志願票が配送・配信済されています。
ご確認ください。
BRIDGE(名古屋金山)https://bridge-els.com/