「で、やっぱり人生観は変わるの?」
インドに行った、と言うと、
8割近くの人にこう問われる。
簡単には答えられない、難しい質問である。
しかし、あの地に身を置いて
何も感じない人などいるのだろうか、
とさえ私は思う。
『8月14日:一睡もできなかった。
火葬場、死体を運ぶ行列、
ガンガー(ガンジス河)に流される死の灰、
火葬されずに流され、
河に浮いていた子供の死体。
道は人、牛、車、リクシャー(人力車)、
ヤギ、犬、猿……、
でごった返している。
1つの路上に見る様々な生活様式。
カーストはまだ根強く残っている。
天と地ほどの貧富の差。
全くの別世界。
路上で寝起きする人々、
トイレ程の広さの家(小屋)に住む人々、
必死に観光客をつかまえて家計を助ける子供たち……
(中略)
死は誰にも平等に訪れる。
1つの業を終え、ガンガーへ戻される。
死は終わりではない。
きっと、始まりなのだ』
当時の旅日記から引用してみた。
私がヴァーラナシー(ベナレス)へやって来たのは、
日本を発って2週間した頃だった。
インドではどの町もが印象深かったが、
この町ほど、視覚だけでなく、
嗅覚に訴えた町はない。
ごった返す人々の脂汗、路地で売られる
スパイスや野菜、南国の果物、あらゆる食物、
花、動物や人々の排泄物、砂埃、燃え上がる
死体……、生活で発するありとあらゆる匂い
がいっしょくたになって、
鼻孔をくぐり抜ける。
私はこの匂いに圧倒されながら、
ガンガーを目指した。
ガンガーの西岸には、大小80のガートが
連なっている。
ガートは、岸辺から階段になって
河水に没している堤で、
沐浴場として使われている。
中には火葬場として使われているものもある。
ヴァーラナシーでは、1日100体とも
200体ともいわれる死体が焼かれる。
ここで沐浴し、死後、灰となった骨を
ガンガーに流せば、すべての罪を許され、
輪廻から解脱できる、と信じられている
からだ。この町で死を待つ人々もいる。
遠くの村から親族の遺体を運んでくる
人々もいる。
つづく・・・
北キプロスのカルパス半島に生息する野生のロバたち。
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