ここは、北キプロス（正式名称は北キプロス・トルコ共和国だが、国際的には非承認国）、東海岸にある港町ファマグスタ。
ある日の夜、街を歩いていたときのこと。
この日は「歩け歩け大会」にでも参加したかのごとく、よぉーく歩いた日でした。
新市街から旧市街へ、旧市街と城壁の周りをぐるりと歩いて回って、再び新市街へ歩いて帰ろうとしていたのでした。
新市街のホテルから旧市街の真ん中あたりまでは、歩いて1時間弱の距離です。
そんなときに目に入ってきたのが、スープの専門店
北キプロスでは、スープ専門店をよく見かけました。
スープでもいただきながら、ちょっと休憩でもとろうかな？
いや、真っ暗になる前に帰ったほうが良いよね。
・・・歩いて帰るのなら。
なんて思いながら、お店の中をチラ見したら、
「どうぞ、いらっしゃい！うちのスープは絶品だよ！」
とテラス席にいたおじちゃん（どうやら、店のオーナーさんのよう）に声をかけられてしまいました
あぁ、もう逃げられない。
よし、豆スープでもいただくか！
と思ったものの、「この店のおすすめはなんですか？」
などと聞いてしまったのです。
「ケレパチャだよ！」
という答え。
「ケレパチャって何？」
「お肉のスープだよ！美味しくて、食べると元気が出るよ」
と言って、お店の若い男性に頼んで、ケレパチャをすくって見せてくれました。
「OK! ケレパチャにします！」
（せっかくだから、おすすめのスープにしておこう！）
ケレパチャ/Kelle Pacaスープ
運ばれてきました。
ん～、めっちゃ濃厚です。
これは、臓物系だな。
部位はわからないけれど・・・
（私は普段はお肉はめったに食べませんが、旅先と会食では普通に食べます！臓物も大丈夫です！むしろ好きなくらい）
でも、この独特のクセは羊さんかな？
それとも、ヤギさん？
牛さんではなさそう。
Kelleは頭、Pacaは足を指すのだそうです。
・・・後で分かったことだけれど
つまり、ケレパチャというのは、頭蓋骨周りの肉と足の軟骨をぐつぐつと煮込んだスープ・・・・なのだとか
ひゃぁー！
なんという珍しい組み合わせ。
・・・というのか、最初に頭と足の肉を煮込んだスープと聞いちゃったら、豆スープにしておいたかも？
しらぬが仏
しっかり完食しちゃいました
とにかく、肉肉しいスープでしたわ。
コラーゲンたっぷりでしたけれど。
では、では、また明日
Ciao!
北キプロスのカルパス半島に生息する野生のロバたち。
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