私がオマーンを旅した、2007年。
当時は観光客を受け入れる体制が全くできていない環境だったといっても語弊がありませんでした。
現在とは、いろいろ違う部分があると思いますが、2007年当時のまま綴ります!
『アラブ純情物語』(首都マスカットより)に続く、サラーラ編は、首都マスカットから1050km離れた、オマーン南部の都市でのエピソードです。
100%実話ですが、物語風に綴っています
これまでのストーリーはこちらです
オマーン・サラーラ編
序章: サラーラにやって来たワケ
1) ラクダ肉売りの親切
2) 掟破りが現れた!
4) 妻は3人、子は16人!
5) 第4夫人として迎えたい!
6) 家2軒、ラクダ100頭!
7) それなら、3人の妻と離婚しよう!『それなら、3人の妻と離婚しよう! (オマーン・サラーラ)』私がオマーンを旅した、2007年。 当時は観光客を受け入れる体制が全くできていない環境だったといっても語弊がありませんでした。現在とは、いろいろ違う部分がある…ameblo.jp
第8話: お荷物が届いています!
久しぶりのオマーン・シリーズ・サラーラ編です。
書いている私ですら、「どこまで書いたっけ?」状態です
(1週間ぶりとなるので、さらっと復習します)
オマーンの富豪ザキームに「第4夫人として迎えたい」(実際の台詞は、I want to marry you.)と言われ、
「ファーストワイフかつオンリーワイフになりたいです!」と大きく出てみたところ(←わかりやすい“お断り“のつもり)、しばしの沈黙を経て「それなら、3人の妻と離婚しましょう」と笑ってくれたザキーム。
なんて大きな人!
お食事くらいして交流を深めても良かったかも?と思ったものの、ホテルに帰ることにしたのでした。
なぜって?
しょぼい理由があったのです。
タクシー運転手が5時に迎えに来ることになっていたという。
いえ、しょぼくはありません!
約束は約束ですから、きっちり守ります!
おかげで、砂漠でラクダ肉を食べられたし!
近くをラクダが歩くなか・・・
(前回の続きは、ここからです)
ザキームが言った。
「せめて、ホテルまで送らせてもらえませんか?」
片言の英語だが、自分の言葉だった。
私は、彼にホテルまで送ってもらうことにした。
ザキームを含む“おじさまグループ”とトヨタ車の話題で盛り上がったが、ザキームの車はネイビーカラーのチェロキーだった。
バリバリのアメ車
単なるイメージとしてお借りしてきました:実際はテーブルを囲んでの会でした
65歳にして「4人目の妻を迎えたい!4人目は外国人がよい」などと考えるくらいだから、感覚が若い。
それは、愛車にも表れていた。
チェロキー:2007年はこのモデルだったかな?
車のエンジンをかけた、ザキームが言った。
「タカまでドライブして、お食事でもしませんか?」
画像お借りしてきました:実際は出かけていません
タカは、海岸沿いにある街だ。
サラーラから東へ30kmほどのところにあり、途中の景色が素晴らしいらしい。
2時頃だったと思う(ムスラームが出掛けた礼拝時間からの推定)。
行っていけなくはない。
魅力的なお誘いだったが、私はタクシーの運転手が5時に迎えに来ることを考え、丁重にお断りした。
ザキームは、私をホテルまで送り届け、
「これっきり会えないなんて、残念だ」
と言った。
私も心なしか残念な気がしたが、ザキームの要望には応えられそうにない。
それ以前に、ザキームは私を20代だと思い込んで求婚したのだった
このまま、
20代だったことにして去っておこう……。
いつかムスラームがばらすかもしれないが、その確率は低い
サラーラのどこか(郵便局かどこか)で見かけたフェンス
中から外を見ると、こんな感じだった。
ずっと家の中に籠っている女性たち、どんな生活をしているのだろう。
驚いたのは、
私がその夜ホテルに戻ったときだった。
「お荷物が届いています!」
私は、フロントに呼び止められた。
「今、受け取りますか?
お部屋に届けましょうか?」
荷物?
私に?
私がこのホテルに泊まっていることを知っているのは、タクシーの運転手とザキームくらいだ。
何かの間違いだろうと思ったが、
「見せてもらえますか?」
と尋ねた。
フロントは、奥の部屋へ入っていき、“荷物”を持ってきた。
次回(最終回)へつづく・・・
さて、最終回を前に、ミニクイズを出してみたいと思います!
Q.この“荷物”は、誰が何のために届けたのでしょう?
そして、それは何だったのか?
推理できる方いらっしゃいますか?
ヒントは、
「めっちゃ、オマーンらしい!」
です!
(難易度MAX)
これ、正解しちゃったら、マイスターです!←何の?
バダルの「アラブ純情物語」と「サラーラ編」のセットで、「アラブの男ってヤツは!」が完結します。
オマーンの旅、なかなか手強い旅でした
外に出るときは、頭にスカーフを巻き、くるぶしまで隠れるスカートを穿いていました。
毎日同じ格好・・・
お手間でなかったら(ちょっとお手間でも?)
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オマーン人女性は、顔もすべて覆う(お化けのQ太郎のように)ので、ニセモノもいいとこ
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