私が、アラビア半島の東端に位置するオマーンを訪ねたのは2007年でした。
今でこそ観光にも力を入れている(ように見える)オマーンですが、当時はまだ観光客を受け入れる体制ができていませんでした。
世界の常識が通じないのか?と思うほどの破廉恥行為を受けること多々、女一人でのこのことやってくるようなところではありませんでした
そんな頃のオマーン旅から、『アラブ純情物語』と題して、オマーンでのちょっとドキドキなエピソードを綴っています。
※「アラブ純情”物語”」は、100%ノンフィクションですあくまでも、物語”風”記事です
これまでのストーリーはこちらです
まえがき)過酷なオマーン旅(2007年)
1) 近づいてきたアラブ男
2) 売春宿にされたら困るので
3) これは策略か?
4) 紳士か策士か?
6) とりあえず、30リアル
8) 謎の男が現れた
9) 謎の男の正体
10) 肝心なときにいない男『肝心なときにいない男 (オマーン)』私が、アラビア半島の東端に位置するオマーンを訪ねたのは2007年でした。今でこそ観光にも力を入れている(ように見える)オマーンですが、当時はまだ観光客を受け入…ameblo.jp
砂漠のオアシスのお城ニズワ・フォート(城砦)から見た市街
(フォート内の写真は、2号前の記事に掲載しています!)
第11話: 戻ってきた男たち
「バダルに伝えておいたよ。
30分くらいしたら、ここに来ると思う」
整備工場に預けておいた車で戻ってきたザフランは、言った。
彼の車は、白い、新車のプラドだった。
「ありがとう」
「どこかへ行くのですか?」
「“ここ”で待っている」と言った私が、その場(駐車場)を離れていたのだから、どうしたのだろう?と思ったのだろう。
「待っている間に、少しだけ近くを歩いてみようと思ったのです」
ヘンなインド人男性から逃げるために駐車場を離れたのだが、それは言わなかった。
「まだ歩きますか?もし、戻るなら乗りませんか?」
私は、ザフランの車に乗り込んだ。
これでもう“あの”インド人がちょっかいを出してくることはないだろう。
歩いても5分くらいの距離だったので、車では文字通りあっという間に着いてしまった。
「バダルが来るまで、よかったら、ここでお話ししませんか? 外で待つのは暑いでしょ」
12月とは言え、25度くらいの気温があり、全身を覆っている身としては暑いと感じていた。
駐車場の木陰で待つよりは、エアコンの効いた「個室」の「座席」で待つほうが楽かもしれない。
なによりも、ヘンな輩が近寄ってくることはないだろう。
私は、そのままザフランの車の中で待つことにした。
ベイト・アル・ズベール博物館:ズベール家の邸宅を改装して1998年に開館した、マスカットにある博物館
伝統衣装や伝統工芸品、武器や装飾品などが展示されている
ザフランの本職は王宮警護の仕事で、彼が副職として土産店や香水店などいくつかのお店を経営していることを知ったのはこの時だった。
「王宮警護の仕事をしているから、警察と同じ権限を持っているんだ」
と言って、身分証のようなものを見せてくれた。
オマーンでは、実に多くの人が2つ以上の職業を持っている。
ザフランもその1人だが、彼の場合は副職による収入のほうが本職から得られるものよりはるかに多そうだ。
私は、実はザフランのことも信用していなかったことを詫びた。
整備工場へ乗せていってくれるという申し出を断ったのも、そのためだったことを話した。
「わかっていたよ。ここでは、人を簡単に信用しないほうが良い」
ザフランは笑っていた。
彼は、私が日本のどこから来たのか尋ねた。
私は「名古屋」と答えたが、知らないようだったので(普通、知らないわね…。名古屋とNAGANOを混同して知っていると言われることは多々)、「位置的には東京と大阪(この二都市は知っていた)の間にあり、トヨタ自動車の本拠地(本社は豊田市トヨタ町1番地という一度聞いたら忘れない住所にあるが…)」とプラドに乗っているザフランなら興味を持つだろうと思って話した。
案の定、興味を示し
「それなら、あなたもトヨタ車に乗っているの?」
と聞いてきた。
オマーンでは女性は車の運転をしないが、外国では女性が普通に車を運転することを理解しているようだった(普通、そのくらいは、知っていているか)
私はトヨタ車には乗っていないが、話が弾むきっかけとなり、しばらくザフランと日のこと、オマーンでの今後の予定などの話題で盛り上がっていた。
そこへ、バダルが戻ってきた。
ベイト・アル・ズベール博物館内の展示
一昔前のオマーンの暮らしを覗くことができる
「もし、よかったら、日本に帰る前に一緒にお食事でもしませんか?」
そして、続けた。
「マスカットに戻られたら、お電話をもらえたら嬉しいです。困ったときの相談でもいいですよ」
と言って、先にくれた電話番号とは別の番号を私の手帳に書いた。
ザフランは、普段はマスカットで暮らしている。
私は、今はマスカットに滞在しているが、これからイエメンとの国境に近い南部の都市サラーラに行くことを先の会話の中で伝えていた。
ザフランが言う「マスカットに戻ったら」というのは、旅の最後のことを指していた。
私は、ザフランの2つの電話番号をそのまま受け取っておいた。
そして、バダルの車に乗り換えた。
次回へつづく・・・
ラヴェルの『ボレロ』が鳴り響いてきました…
なぜだ??
これは、Opera North(UK)によるボレロのフラッシュモブ(flash mob)
こういう場に出くわしてみたいなぁ
https://youtube.com/watch?v=ILNDWCLVnpw%3Fenablejsapi%3D1%26origin%3Dhttps%253A%252F%252Fameblo.jpフラッシュモブ(flush mob):
通りすがりの人を装って公共の場にパフォーマーが集まり、前触れなくパフォーマンスを行い、終わると解散する
オマーンの旅、なかなか手強い旅でした
外に出るときは、頭にスカーフを巻き、くるぶしまで隠れるスカートを穿いていました。
毎日同じ格好・・・
お手間でなかったら(ちょっとお手間でも?)
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オマーン人女性は、顔もすべて覆う(お化けのQ太郎のように)ので、ニセモノもいいとこ
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