私が、アラビア半島の東端に位置するオマーンを訪ねたのは2007年でした。
今でこそ観光にも力を入れている(ように見える)オマーンですが、当時はまだ観光客を受け入れる体制ができていませんでした。
世界の常識が通じないのか?と思うほどの破廉恥行為を受けること多々、女一人でのこのことやってくるようなところではありませんでした
そんな頃のオマーン旅から、『アラブ純情物語』と題して、オマーンでのちょっとドキドキなエピソードを綴っています。
※「アラブ純情”物語”」は、100%ノンフィクションですあくまでも、物語”風”記事です
これまでのストーリーはこちらです
まえがき)過酷なオマーン旅(2007年)
1) 近づいてきたアラブ男
2) 売春宿にされたら困るので
3) これは策略か?
4) 紳士か策士か?『紳士か策士か?(オマーン)』私が、アラビア半島の東端に位置するオマーンを訪ねたのは2007年でした。 今でこそ観光にも力を入れている(ように見える)オマーンですが、当時はまだ観光客を受け…ameblo.jp
第5話: 君をニズワに連れて行く! お金はいらない
驚いたのは、翌朝だった。
私はマスカットから西へ175Kmのオアシス都市、ニズワを訪れる予定でいた。
マスカットーニズワ間には、国営バス、ONTCが1日2本運行していた。
日帰りで行きたいと考えていた私は朝のバスに乗ろうと、ホテルで朝食を済ませてから、外へ出た。
すると、そこにはバダルがいたのだった
「おはよう!」
とても爽やかな笑顔だった。
「おはよう」
私は返した。
「今日は何をするの?」
「今日はニズワへ行ってくる!」
バダルよ、
デートに誘い出したかったかもしれないが、残念ね~!
私は夕方まで帰ってこないわ~。
「ニズワ?どうやって?」
「バスで」
へっへっ。ちゃんと計画があるもんね(^_-)-☆
「ダメだ!1人で行ったらダメだ」
「大丈夫だってば」
オマーンでは女1人で行動することがいかに難しいかわかっているが、私はニズワまで国営バスで行って、ニズワ・フォートを見られたら充分と考えていた。
ニズワ・フォートから眺めたにニズワ市街
ガイドブックによると、国営バスはニズワ・フォートの城壁前に到着するそうで、欲を出さなければ、女1人でも無理なく(=危険な目に遭わず?)行けそうだ。
もちろん、できることなら周辺にある見所だって見たいし、自由に歩き回りたい。
しかし、自由に動き回ろうとすればするほど、痴漢行為に遭遇するので、一番見たいものが見られたらそれでよいではないか、という考えになっていた
「大丈夫だって?いや、わかっていない。
ヘンなヤツがいっぱいいる」
「ということは、あなたもヘンなヤツ?」
冗談のように聞こえるように、私は笑ってみせた。
「何を言っているんだ。僕は違う!」
「だったら、良い人もいるってことでしょ。私のことは心配しないで~」
私はバスターミナルの方向へ歩き始めていた。
バスは1日に2本しかないのだ。
乗り遅れたくない
「わかった。こうしよう!
僕が君をニズワに連れて行く!」
はぁ?
「バスはニズワ・フォートの真ん前に着くって書いてあったよ。バスで行けるからいい」
「お金はいらない」
はぁ?
「ニズワとバハラに行こう!」
バハラは、ニズワからさらに34km先にある村で、そこには「オマーンの万里の長城」と言われる、バハラ・フォート(世界遺産)がある。
「急に言われても…」
しかし、バハラ・フォートにも行けるなんて魅力的な提案だった
しかも、タクシー代不要という。
「どうして、そこまでしてくれるの?」
「わざわざオマーンに旅行に来た日本人に初めて会ったし、この国をもっと見てもらいたいからさ」
バダルは躊躇わずに言った。
「本当にそれだけ?」
下心あるでしょ。
「…デートしたい」
バダルは顔を赤らめた。
ディスダーシャとクッマ(国服とされている)を身にまとった、一回り以上年下の男性が「デートしたい」と言っている。
ちょっとかわいいじゃん(^_-)-☆
彼の言葉には嘘がないように思えた。
何かを企んでいるようにも思えない。
「仕事はどうするの?」
「今日は、君の専属ってことで」
たとえデートであっても、仕事中に見えてしまうところがミソです(^^;
「わかった!その話に乗るわ」
もし、バダルがヘンな奴だったなら、私には人を見る目がなかったというだけのこと
バダルが横にいれば他の男性からちょっかいを出されることはなくなるわけだから、バダルに手を出されるか、全く知らない男性に身体を勝手に触られるかの違いだ。
(当時オマーンを女1人で旅するには、このくらいの覚悟は必要でした。マジで)
そんなに悪い話ではない気がしたのだった。
オマーンのタクシー
画像はお借りしてきました。
オマーンのタクシーはオレンジと白のツートンカラーです。
当時は、国内どのタクシーにもメーターはついていなくて、すべて交渉制でした。
「メーター制にしたら、代金を払えない人達だっている!」というのがオマーン側の言い分でしたが、実のところはわかりません。
そして、タクシードライバーはオマーン人にしかなれず(外国人は登録不可)、必ずディスダーシャとクッマ(あるいは、ターバン)を着用せねばなりませんでした。
クッマを被っていない運転手も、警察を見つけるとささっと被りました。
そして、副業としてドライバーをしている人がすごく多かったです。
車は自己所有で、自家用車をタクシー仕様にしているドライバーもたくさんいました。
そのためか、ときにはタクシーにしては個性的な車や高級車が走っていたりしました。
イメージです。ネット界からお借りしてきました
というわけで、先日のクイズで
番 翌朝ホテルの外で待っていた
と答えてくださった、6名の皆さま、1日違いですが、正解です!!
オマーンの旅、なかなか手強い旅でした
外に出るときは、頭にスカーフを巻き、くるぶしまで隠れるスカートを穿いていました。
毎日同じ格好・・・
お手間でなかったら(ちょっとお手間でも?)
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オマーン人女性は、顔もすべて覆う(お化けのQ太郎のように)ので、ニセモノもいいとこ
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