ここは、バリ島。
1人気ままに過ごしていたが、あるときから急に登場人物が増え出し、いつのまにか旅先で出会ったばかりの4人でブラタン湖へ行くことになりました。
ところが、着いたところはキンタマーニ(バトゥール湖の畔)！
登場人物の1人が勝手に目的地を変えてしまったのです。
経費を支払い、ブラタン湖まで送ってもらう約束をしましたが、約束は破棄され、バトゥール山の麓のどこかで置き去りにされてしまいました
ヒッチハイクで山道の入り口まで行き、その先はベモ(ミニバス)を乗り継ぎました。
そして、ついに・・・・！
これまの登場人物(総集編）：
ファビオ：イタリア人男性。母国ではミュージシャン
マリアンヌ：ベトナム系フランス人。職業は国際線CA。4歳の息子がいるシングルマザー
ヨーヨー：マリアンヌのお気に入りの現地青年
クリスタル：ジャカルタ在住のカナダ人女性。私とファビオが知り合う切っ掛けを作った
前回のお話はこちらです
(7) 「バトゥール湖もブラタン湖も同じ！」と言うマリアンヌ
(10) これは、冒険だ！『これは、冒険だ！(Discoveryバリ島10)』ここは、バリ島。1人気ままに過ごしていたが、あるときから急に登場人物が増え出し、いつのまにか旅先で出会ったばかりの4人でブラタン湖へ行くことになりました。とこ…ameblo.jp
第11話 旅土産は黒焦げの肌と市場で見つけた〇〇
何台もの乗り物を乗り継いでブラタン湖に着いたときは、すでに薄暗かった。
当然のことながらホテルの予約などなく、ベモを降りたファビオと私はタクシーを拾い、適当なホテルまで行くよう伝えた
今はどうかわからないが、当時はブラタン湖周辺に泊まる人が少なかったのか、日本のガイドブックにホテルの紹介はなく、またブラタン湖周辺についても2ページ割かれているだけだった。
着いた宿泊施設は、小高い丘一帯にコテージが建ち並ぶ、高原リゾートのような造りになっていた。”造り”ね(^_-)-☆
「この施設で、この料金は高い！」
ファビオは文句を言っていたが、今からホテル探しをするとなると確実に真っ暗になってしまう。
街灯もないそのエリアで空き部屋を探するより、今日は”高い”コテージに泊まっておくほうがよさそうだ。
部屋は別々です。笑
荷物を部屋に置き、再び外に出た時には完全に真っ暗になっていた。
マリアンヌに放り出されたのが昼前だったことを考えると、ほぼ一日費やして移動したことになる
翌朝撮ったウルン・ダヌ・ブラタン寺院
湖に浮かぶ寺院と聞き、幻想的なこんな姿を見たかったが、現実はちょっとちがった(^^;
この時点では気づいていなかったが、私の肌は恐ろしいほどに日焼けし
、もはや国籍不明の人と化していた
その黒さは、帰国時、「日本の方ですか？」と税関に聞かれたほど
パスポートを渡したのに！ですよ？(失礼なっ！
)
そして、ファビオは真っ黒に日焼けした私の姿がおかしかったのか、新鮮だったのか、
翌朝一緒に出掛けた市場の果物売りに、
「彼女は、ミャンマー人」と私のことを紹介した。
おいッ！
「どこの国からきたの？」
と果物売りの少女に尋ねられたからであるが、自分はイタリア人(←事実)と紹介した上でのことだった。
ファビオとしては、私に対する軽い冗談のつもりだったのだろうが、果物売りはたいそう喜んで
「私、ミャンマーの人と会うの、初めて！
うれしい！」
と私に握手を求めた
そして、マンゴスチンだったか何か果物を2つ余分にくれた
ファビオはサンキューとお礼を言って受け取り、私も横で“ミャンマー人らしく”？微笑んでおいた。
この状況では、わざわざ「本当は、日本人です」という必要ないよね？
が、しかし、
「バリ島は気に入った？」
果物売りが私に尋ねた。
「はい、もちろんですとも」
「ミャンマーは、どんなところ？」
「ミャンマー語で“ハロー”って何て言うの？」
「“ありがとう”もおしえて！」
次々に次々に質問してこられ・・・
・・・・・(無言)
笑顔で退散してきた
ゴメン！
果物はそのままもらってきちゃったよ～^^
「ミャンマー語なんて、知らないわ」
「適当に日本語をしゃべっておけば良かったのに・・・」
ファビオは笑いっぱなしだった。
他人事だと思って！
彼はマリアンヌがいなくなったことで、普通のチャラいイタリア人(失礼！)と化していき、私も心穏やかになっていった。
ファビオと私は、結局、そのコテージに居続け、特に目的もなくこんな景色の中を散策して、お腹が空けば何かを食べ、適当にお喋りして、3日間過ごした。
そして、ブラタン湖を発つ日、
「何かプレゼントをしたい。探しにいこう！」
ファビオが私に言った。
しかし、店らしい店があるわけでなく、出かけたのは“いつもの“市場だった。
そこで見つけた“あるもの”が私へのプレゼントとなった。
さて、
Q.村の市場で彼が選んだお別れのプレゼントは、一体何だったのでしょう？
（★5つレベルの難問）を残し
『私を騙した女』シリーズ終了です！！
クイズ担当のニャンタを忘れないでニャ！
そうだったね～
ねぇねぇ、これが終わったらチチカカ湖に帰るにゃ？？
ナイトバスしだいだね
アヒル王国のアナトラ女王です
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