地道に『地球歩き』を続けていますが、今しばらく『日本の最西端・最南端ってどんなとこ?』を投稿します。
これまでのストーリー(1回完結を目指しています)
(1)与那国島へ、いざ!
(2)島時間が心地良い
(3)日本国最西端の地
(4) 3万年前にやってきた祖先
(5)愛のカタチ
(6) ”海底遺跡”を訪ねる・前編
(7) ”海底遺跡”を訪ねる・中編 『”海底遺跡”を訪ねる・中編 (与那国島 7)』地道に『地球歩き』を続けていますが、今しばらく『日本の最西端・最南端ってどんなとこ?』を投稿します。 これまでのストーリー(1回完結を目指しています)(1)与…ameblo.jp
(8)”海底遺跡”を訪ねる・後編
しかし、6000円という決して安くない乗船料を支払って、ただただ酔ってきたとは情けない話である
海底“遺跡”なのか自然の造形物なのか、自分の目で見て感じたいと意気込んでいた私はどこへ行ったものか
船長が繰り広げる遺跡の説明など耳に入ってこないし、窓から外(海底)を覗く気力はどこにも残っていなかった。
頭を少しでも動かしたら吐いてしまっただろう。
私はひたすらじっとしていた。
海底遺跡を一通り見終わったのか、乗客は再びデッキに戻るよう促された(のだと思う)
乗客は皆、上へ移動した。
私は、そのまま“倒れていた”。
髪の毛1本たりとも動かさぬ固まり様で、もう誰も私を無理に動かそうとはしなかった。
一方、
私の脳裏では海上の風景がリアルに展開しており、私は自分がデッキに戻っていると錯覚していた。
(写真は往路で撮影したもの)
実は、これを書いている、今の今まで
復路は来た時と違って、雲が消え(少なく)、海も空もずっと明るく感じられた。
しかし、時系列に並んだ写真を見て、それは私の幻想だったと気づいた
(写真は往路で撮ったもの)
実際の私は、船がガタンと船着き場に着いたことを確認し、デッキに上がる前に未練がましく最後の1枚をカメラに収めていた(=ずっと船底にいたことになる)
ここはもう海底遺跡ではないというのに
見たかったものが見られなかった悔しさから・・・としか言いようがない
そして、この写真を撮ったことは、今の今まで忘れていた。
久部良港のジャックスドルフィン号の停泊所の石垣
矛盾するけれど、どちらも私の体験だった。
(左側の写真は往路で撮ったもの)
これが、いわゆる幽体離脱というものなのだろうか
話が逸れてしまった。申し訳ない
私はウェッティとポリ袋を貸してくれた女性にお礼を伝え、借りたものを返した。
そして、船会社の人に断った上で座席に横たわった状態でしばらく休ませてもらった。
ジャックス・ドルフィン号に乗っていた乗客は皆陸へ上がり、方々へ散っていった。
しばらくすると、私の気分は回復してきた。
宿まで歩いて帰れそうな気がしたところで、ジャックス・ドルフィン号を後にした。
久部良港(写真は、朝港に到着した時に撮ったもの)
酔いがさめきっていない身体でとぼとぼと歩いていると他県ナンバーの車が私の横をゆっくり抜けていき、その車は私の前方で停まった。
そして、運転手が話しかけてきた。
「どこへ行くの?」
「泊まっている宿です」
「送ってあげましょうか?」
「いいんですか?助かります」
知らない人の車に乗ってはいけないというけれど(それは、若い女性や子供が対象だって!?)、誰もが知り合いのような、この島で“知らない”人などいるはずがない。
私は、少しでも身体を休めたかった。
「内地の人やね?」
「はい、そうです」
「どちらから?」
「愛知県です」
「愛知ですか。友達が名古屋の〇〇(地名)にいましてね。時々遊びに行くんですよ」
少し会話が進んだ。
私はこの男性の声に聞き覚えがあった。
「あの、もしかしたら、ジャックス・ドルフィン号の船長さんですか?」
尋ねずにはいられなかった。
「そうですが?」
「やっぱり!お声の感じからそうなのかと思いました!」
「ええっ?」
私は続けた。
「私、さっきまでジャックス・ドルフィン号に乗っていたのです!」
「へぇ。そうなんですか!楽しんでもらえましたか?」
【補足】私の推測だが、船の操縦と観光案内は船長が兼任する“ワンマン方式”で、船長の海底遺跡の説明などの観光案内はスピーカーを通し船内に流れる仕組みになっていた。
そのため、船長は乗客の顔を知らないし、乗客も船長の顔を知らない。
「実は酔ってしまって。せっかくの船長さんのお話を覚えていないのです」
「それは、かわいそうに」
そう言って船長は車を停め、車の中を物色し始めた。
「なにか、なかったかな」
・
・
・
「こんなものしかない」
と言って取り出してくれたのが、これだった
いただた時は袋に入っていた
「よかったら、これあげる」
「いいんですか?」
「非売品だよ~(^_-)-☆」
船長が悪戯っ子のような微笑みを浮かべた。
与那国島ではあちこちで天使の姿を見かけたが、
船長さんも、天使が遣わしたのだろうか・・・
オオゴマダラ:とても大きな蝶です。与那国島ではあちこちで見かけたの
「海底遺跡を訪ねる」
おしまい
昔からよく言われました。
「あなたって、転んでもタダでは起き上がらない人ね~」
前回のブログでもそんなコメントをいただいちゃいました。
はい、そのとおり。
よく見抜かれています
経験は肥し!失敗は成功の母!です
酔いまくった最悪の出来事でしたが(マジで)、記事にしちゃいました
皆様には「海底遺跡レポート」というより「海底遺跡で船酔いしたレポート」になってしまって申し訳ありません
そして、船長さんと出会ったのは偶然ですが、「酔った」という話から思いがけずストラップをいただいちゃいました
意図しなくても、「転んでもタダでは起き上がらない」方向に展開しちゃうのです
「転んでもタダでは起き上がらない」
使い方によっては褒め言葉でないけれど、
大学入試共通テスト第2日目の今日、皆頑張っているかな、
どんなことがあっても経験として肉にしていってほしいな
なんて思ったりしています。
そして、来週末は英検実施。
1月はイソガシ~
あっという間に過ぎていきます
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ペルーのチチカカ湖に浮かぶ葦でできた島ウロス島にて
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****英検に関するお知らせ****
2020年度第3回英検は、2021年1月23日(土)に準会場として実施します。
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