キリスト教徒でなくても、クリスマスを特別な日として過ごす人たちは、世界中にたくさんいます![]()
宗教的な意味を持っていても、いなくても、
クリスマスは私たちの心をあたたかくしてくれますね。
Christmas isn’t a season. It’s a feeling.
(Edna Ferber1885-1968)
クリスマスは、季節でなくて気持ちよ。
世界中の人が毎日をクリスマスのように過ごしたら、
世界はもっとあたたかいところになるんだろうなぁ
と思っています![]()
Christmas is not so much about opening presents,
as opening our hearts.
(Janice Maeditere)
クリスマスは、プレゼントを開けるだけの日ではないの。
心を開く日よ。
これは、私の好きな、クリスマスにちなんだ言葉ですが、
何らかの事情でハートがカチコチになってしまっていたら、
あるいは、そんな人が近くにいたら、
ハートで接してあげたいものですね。
ところで、「クリスマスといったらプレゼント!」と真っ先に思いつく方もいらっしゃるのではないでしょうか。
クリスマスの最高のプレゼントは何だと思いますか?
こんな素敵な言葉を発信した人がいます![]()
The best of all gifts around any Christmas tree: the presence of a happy family all wrapped up in each other.
(Burton Hills)
クリスマスツリーの周りにあるプレゼントの中で1番素晴らしいもの、それは幸せな家族が身を寄せて過ごしている姿
さて、昨日、クリスマスにちなむ思い出として、
30年前、小学校教師時代に当時受け持っていた学級の子たちとフィンランドのサンタクロースに手紙を送った話を送り先とともにシェアさせていただきましたが(→サンタクロースなんか、いない!→やっぱり、いる!フィンランドに)
私にとって、生涯で1番思い出深いクリスマスは、
今から26年前のドイツでのクリスマスです。
私の目の前で交換された、素敵な素敵なクリスマス・プレゼント
(私に贈られたわけではないところが、ミソ
)
それは、いったい何だったのでしょう?
ちょうど2年前の昨日と今日(12月17日と18日)の2日間に渡って掲載した過去記事に当時の写真を添えて、投稿したいと思います。
長くなるので、お時間の余裕があったらで構いません、
ご都合がついたらざっとご一読してみてください![]()
先に答えを言っちゃいますね![]()
婚約指輪でした!

クリスマス・イブのドイツの教会、
私を挟んで両隣に座るカップル
婚約指輪が、私の前を行き交ったのよ~![]()
![]()
こんな経験、そうめったにしませんよね![]()
![]()
![]()

聖夜の奇跡
旅は気まぐれに、普段の生活からは考えられないような、
素敵な奇跡を見せつける。
ドイツが最もドイツらしくなるクリスマスイヴの夜、
私は背中に羽のはえた天使を見たような気ですらするのだ。
もみの木を飾る習慣は、ドイツで生まれた。
クリスマスが近づくと、
あちこちから大量のもみの木が街に運ばれてくる。
誰もが、大きく立派なもみの木を家のリビングに飾ろうと、
厳しい目で木を選ぶ。
各家の窓辺はポインセチアやキャンドル、
電飾などできれいに飾られ、
庭木には見事な電飾が施される。
程度の差こそあれ、飾りのない窓を見つけるのが困難なほど、
どこの家庭も装飾に気を遣う。
この時期に何軒かの家を訪問したことがあるが、
家に一歩踏み入ると、
新鮮なもみの木の香りが森林にいることを錯覚させ、
香りとともに何とも言えない幸福感に包まれる。

1993年の冬、私は一組のカップルとクリスマスを過ごした。
ヨークは私の30数年来の友人で、
イヴォンとはヨークと知り合って数年後、
彼に連れられて出かけたダンスパーティで知り合った。
ヨークが私を放ったらかしにして友人と語り合っている間に、
近くにたまたま腰を下ろした、美しい金髪の女性がイヴォンである。
偶然にも日本に憧れていたイヴォンとドイツ好きの私は
すぐに意気投合し、
私たちは彼女のボーイフレンドとヨークのことを
すっかり忘れて夢中で語り合った。
ヨークとイヴォンは、
どこをどう間違えたのか、その半年後に交際を始めた。
私はヨークがイヴォンに気があることを手紙を通して知り、
イヴォンがボーイフレンドと別れたこと、
ヨークの誠実さに惹かれ、彼に思いを伝えるべきか
悩んでいることを、やはり手紙を通して知った。
私はイヴォンに、気持ちを伝えるべきだ、
と手紙で即答したことを覚えている。
二人はあれよあれよという間に一緒に暮らし始め、
以来私はしばらくの間、
一つの住所に別々の封筒で手紙を送る羽目になった。
彼らが同棲を始めて5年目のクリスマス、
当時の仕事を休職してドイツに留学していた私は
二人に招かれ、彼らとともに休暇を過ごした。
天井に届かんばかりのもみの木は
純白のデコレーションに身を包み、
その足元には大小様々なカラフルな包みを並べている。

テーブルには、どこの家庭もそうであるように、
クッキーやチョコレートが並べられていた。
彼らは毎日のように友人や家族を招き、
また招かれもした。
「足」のない私はどこへ行くにも彼らと一緒だった。

私が写真を撮りたいと言ったら「この子も入れて!」とワンコを連れてきたイヴォンのお父さん( ´艸`) 懐かしい!

こちらは、ヨークのおうち。大人な雰囲気です!
そしてクリスマスイヴの夜、
私はいつものように二人に連れられて、近くの教会に出向いた。
片田舎の小さな教会はすっぽりと雪に覆われ、
何千本というロウソクの灯りを小さな窓から漏らしていた。
何とも幻想的なその様に、私は言葉を失い立ちつくした。
教会の中はすでに厳粛な雰囲気に包まれていた。
私たちは祭壇へ向かう、真中の通路を前へ進み、
適当なところを右に折れ、静かに腰をおろした。
いつものことだが、ヨークとイヴォンは私を真中に挟む。
きっと、私が取り残されたと感じないように気を遣っているのだろう。
もともとモーツァルトのオペラに感動し、ドイツ語に興味をもった私である。聖歌隊の歌声に心を揺さぶられ、参列者の大合唱に酔いしれ、もはやここは別世界だと錯覚した頃、
私はその奇跡を目の当たりにした。
ヨークとイヴォンが、私の目の前、
正確には私の両膝の上方で指輪を交換したのだ。
一瞬何が起こったのか把握できなかった。
しかし彼らが5年の共同生活の末、
婚約したことを悟るのに、さほど時間はかからなかった。
「サチコ、僕たちは君が縁で知り合った。
そして君の前で婚約の誓いを立てた。
これからも、ずっと僕たちを見守って欲しい」
私は感激のあまり、言葉が出なかった。
言葉の替わりに溢れたのは、喜びの涙だった。
残念ながら、
私はどうしても仕事の都合がつかず、
2年後の彼らの結婚式に参列できなかったが、
彼らとは今でも深い友情で結ばれている。
そして、毎年クリスマスになると、
どこの国にいても彼らのことを思い出す。

こちらのツリー
はドミニカ共和国の家庭にて撮影
クリスマス・ツリーの飾り方って国によって違いますよね!!
もし、お手間でなかったらこのクリスマスツリー
に軽くふれつつ(クリック
)、このブログを応援してください![]()
![]()
私の励みになります![]()
![]()
応援ありがとうございます♥
いただいた1クリックがブログ村での貴重な1票となりました![]()
![]()
にほんブログ村
今日も最後までおつきあいいただき、
ありがとうございました♥

