遊牧民のお宅でいただいたお料理は、
見た目よりずっとずっと手間がかかっています!
そんなことを、昨日のブログで発信しましたが、
今日はどんなふうに手間がかかっているのか
ある日の晩ご飯の準備風景を覗いてみたいと思います
例えば、この食事

メインディッシュの炊き込みご飯を作るのに、
どのくらい時間がかかると思いますか?
たぶん、日本だったらそんなに時間は
かからないのではないでしょうか?
スイッチ1つでつく電気やガスがありますし、
火加減だって簡単に調整できます。
なんなら炊飯ジャーを使うという手もあります
モンゴル遊牧民のお宅=ゲルでは・・・

ストーブに薪をくべ、火を焚きます。
ベッドの上の布団をどかし、
キッチンテーブルとして使います。
奥に見える青いボックスは保冷庫です。
ここからお肉を取り出し、
ベッド(謙キッチンテーブル)上のまな板の上で切ります。
沸騰したお湯に、お肉(羊肉)を投入しました。
ぐつぐつ出汁をとるように、煮込みます。
あら
放牧を終えた”お父さん”が
「ちょっと汁をかけてくれ」とやってきました。
お椀に入っているのは、
私たちがお昼ご飯(炊き込みご飯)に食べたものです。

「はい、どうぞ」
”お母さん””が汁を注ぎました。
遊牧民のお宅では、食事(特にお昼ご飯)は、
食べられるときに”あるもの”を食べる
という印象を受けました。
しっかり食事をとるのは2食のようです。
もう1食は、軽く食べたり、
残っているものに少し手を加えて食べたりするようです。
しっかり出汁がとれた肉汁に野菜を投入します。
(写真撮り忘れました!)
モンゴルでは野菜をあまり食べません
彼らは、大地をとても大切に考えているので、
土地を耕したり、土壌の養分をいただく等の行為は、
土地を傷つけることと考え、
野菜を育てる文化が生まれなかったと聞きました。
そのことを聞くまでは、
遊牧民は定住しない定住しないから畑を耕さない
畑を耕さなければ野菜は育たない
と単純に考えていたのですが、
どうやら、ちょっと違うみたいです。
土を守り豊かにするために、
放牧で土地を肥やしているのかもしれません。

あんなにたくさん入っていたお水は、
こんなに少なくなっていました
お肉と野菜の味が凝縮されています!
今晩の食事はシチュー?
と思いきや・・・
もの凄くコシのある春雨が投入されました

私には、野菜を多めに取り分けてくれる”お母さん”
いつもさりげなく、優しいです。
ありがとう!!
そして、
いっただきまーすっ!!
モンゴル遊牧民ある日の食卓でした~
これは、別の日の砂漠地帯の一家の晩ごはんです
麺の種類が違ったり、麺のかわりにご飯だったりするけれど、
使われる野菜は、草原地帯一家、砂漠地帯一家、どちらの家庭でも似ていました。
ジャガイモ、ニンジン、キャベツ他少々という感じです。
野菜は本当に少ないです。
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今日もおつきあいいただき、
ありがとうございました♥