ここは、ナミビアの首都ウィントフックの近郊にある、かつて南アフリカのアパルトヘイト政策により「黒人居住区」として、”非白人”が強制的に居住させられた、カトゥトゥーラという地区です。
前回までのお話はこちら:
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トタン板でできた小屋のような家々が建ち並ぶ様子を目の当たりにし、ナミビアでもアパルトヘイト(※)が実施されていたことを初めて知った私は、衝撃を受けていました。
※当時ナミビアを支配していた南アフリカによる政策で、私たち日本人もこの人種隔離政策のもとでは差別を受けます
強制的に移住させられて、酷い環境での暮らしを余儀なくされて、ここから出たくても出られない仕組みとなっていたなんて・・・
ナミビアが南アフリカから独立を果たしたのは1990年ですが、およそ30年たった今でもこの状況ということは、当時の暮らしぶりが相当酷かったことは容易に想像できます。
「ここへ何しに来たの?」と言いたげだった居住者たちの視線の意味、「外国人女性が1人で行くようなところではないよ」というタクシーの運ちゃんの言葉の意味を理解した気がしました。
とはいっても、私はすでに別のタクシーの中でマーケットに行こうとしています。人々の活き活きとした生活の様子が見られるような気がしていたからです![]()
ところが・・・
なんと!
ここも、ひっそりと静まり返っていました![]()
年末だったためどこもかしこも休業状態だったのです
わずかな人通りがあるだけです![]()
せっかく来たので、ぶらぶら歩きます。
自分が動いてさえいれば、向こうから何かやってきてくれるものです![]()
そんなときです、このお姉ちゃんと出会ったのは・・・![]()

彼女はオヴァワンボ族の女性で、洋服の仕立てをして生計を立てていました。
この見事なピンク色に惹きつけられ、「ステキ~♥」と声をかけちゃいました![]()
とても現代的に見える生地ですが、オヴァワンボ族の伝統的な布だそうです。

画像は、Oshiwambo tribeよりお借りしています
「私たちなんかよりも、こういう色はあなたのように肌の色が白い人のほうが似合うのにね。これが、伝統衣装なの」
と苦笑しながら、見せてくれた、スカートとワンピース
オデレラと呼ばれる伝統衣装です![]()
ステキ~♥
私は、オデレラを1着作ってもらうことにしました![]()
以下、驚きの(恐ろしの?)オデレラ縫製現場より実況中継です![]()
なんと!採寸してくれません![]()
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「採寸しなくて大丈夫?」
「大丈夫!見ればわかるから」
本当かぁ![]()
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1時間くらい待ったでしょうか。
XLサイズほどのオデレラ・ドレスが目の前にあります![]()
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「これはいくらなんでも大きすぎるわ」
「そうね~。大丈夫!縫い直すから」
「ありがとう!」
「あとこれくらい詰めなくちゃね」
と手を示し、彼女は生地を大胆に裁ち始めました。
そんなに切っちゃって、大丈夫か![]()
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そして、縫い直し作業が始まりました・・・・・・じっと見る![]()
ちなみに、仮縫いをしたり、まち針でとめるなどということはしません![]()
なんか小さい気がする・・・![]()
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「これでどう?」
案の定、小さい!![]()
やっぱり・・・
体が入りません!![]()
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だから、言わんこっちゃないっ! どうするんだ?
「大丈夫!タックをなくせばいいわ」
上半身に入っていたタックをとると言います![]()
「それをとっちゃったら平坦になってしまわない?」
「大丈夫!皆こんな感じよ」
まあ、たしかに、タックの有無はそう関係ないかもしれない・・・と思うことにする
タックを取り去って、なんとか体は収まったものの、ファスナーが上まで上がってきません!![]()
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「ファスナーが上まで上がらないんだけど・・・」
「大丈夫!ファスナーの位置を下げれば」
なんと!ワンピースの上部はファスナーをなくしてしまえ!という大胆な作戦らしいです!![]()
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そんなのあり![]()
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なんか、どんどんひどくなっていくような・・・???![]()

ここはアフリカ、日本並みの細やかな作業や丁寧な縫製は期待していないけれど、かなり大胆かつ雑(あ、言っちゃったぁ)です![]()

こんなにずれていていいのか![]()
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ちなみに、「ファスナーの位置を下げればいい」作戦はこんな感じに

・・・ありなのか![]()
まあ、ここは、アフリカ
お姉ちゃんとの会話は楽しかったし、
服ができるまでの間に通りがかりの人たちと挨拶程度とはいえ、お話しできたし・・・
なんといっても、このピンク素敵かわいいし・・・
帰国を前にして、ナミビアドルがあまっていたし・・・
この作業に対して、定価(300ナミビアドル=2400円)が適正価格かはわからないけれど・・・
女手1つで子供を育てている話など聞いたし・・・
そもそもオデレラ作りはアトラクションのようなものだし・・・
チップとして30ドルを足して、330ナミビアドル(2640円)を支払ってきました。
高いと思いますか![]()
安いと思いますか![]()
続きはまた明日![]()

北キプロスのカルパス半島に生息する野生のロバたち。
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