私は、ひどく乗り物に酔いやすい。
電車、バス、フェリー、ジェットコースター…、
ついでに挙げるなら、馬にロバ(乗り物か?)。
自分で運転する車は別として、
酔わない乗り物に巡り合ったことなどないのである。
その私が
「飛行機が離陸する瞬間がたまらなく好き!」
と言い放つので、周りの人間は決まってこう尋ねる。
「なぜ?」
離陸の瞬間はドラマの始まり。
そして「動」を身体で感じるとき。
シートにキューンと身体が吸い込まれそうな
あの瞬間がたまらなく好きなのだ。
私が初めて日本を離れたのは、18歳の夏だった。
初めての海外、初めての一人旅。
握り締めるパスポートは
両親に内緒で取得したものだった。
今思えば、かなり大胆な行為だったと思う。
私の英語はお世辞にも十分とは言えず、
その上行き先はヨーロッパ。
どのくらい英語が通じるのか、
ということですら考えなかったのだ。
当時ヨーロッパに行くには、アンカレッジを経由するか
24時間かけて「南回り」で行くしかなかった。
私は当然のように南回り便を利用し、
あちこちで飛行機を乗り継いだ。
日本から遠くなればなるほど、
日本語を耳にしなくなった。
聞き慣れない不思議な音やリズムに耳をすませ、
彼らの肌の色、服装などから
「国籍当てゲーム」を楽しんだ。
一人旅の魅力はなんと言っても現地の人々との触れ合い。
「もっと知りたい!」「もっと話したい!」
そんな好奇心が、苦手だった英語を上達させる原動力となり、
英語が上達すればするほど、私の旅は色彩を増していった。
中近東の砂漠、スリランカの手つかずのビーチ
香港の夜景、北緯60度の地で眺めたオーロラ、
ヨーロッパの石畳、ガンジス川で沐浴する人々
ソビエトの崩壊、カリブ海の真っ青な海、数々の古代遺跡、
伝統的な生活様式を守る少数民族、部族、
山岳地図だけを頼りに歩いたコロンビアの山、
復興途中のハイチ…
旅の魅力にとりつかれた私は、
地球のあちこちを歩き回った。
クラスで最低点を取るほど苦手だった英語が、
私の世界をここまで大きくしてしまったのだ。
北キプロスのカルパス半島に生息する野生のロバたち。
ニンジンをあげると喜ぶんです!
画像を軽くタッチ(クリック)して応援していただけたら、
とっても嬉しいです❤
応援ありがとうございます♥
いただいた1クリックは、「にほんブログ村」での1票となりました!!私の励みです
そして、本当に厚かましいお願いですが、こちらもポチってしていただけたら、とってもうれしいです
世界一周ランキングにも登録しました!!
今日も最後までおつきあいくださり
ありがとうございました