聖夜の奇跡① (Discovery 2)

旅は気まぐれに、

普段の生活からは考えられないような、

素敵な奇跡を見せつける。

ドイツが最もドイツらしくなるクリスマスイヴの夜、

私は背中に羽のはえた天使を見たような気ですらするのだ。

もみの木を飾る習慣は、ドイツで生まれた。

クリスマスが近づくと、あちこちから

大量のもみの木が街に運ばれてくる。

誰もが、

大きく立派なもみの木を家のリビングに飾ろうと、

厳しい目で木を選ぶ。

各家の窓辺はポインセチアやキャンドル、

電飾などできれいに飾られ、

庭木には見事な電飾が施される。

程度の差こそあれ、

飾りのない窓を見つけるのが困難なほど、

どこの家庭も装飾に気を遣う。

この時期に何軒かの家を訪問したことがあるが、

家に一歩踏み入ると、

新鮮なもみの木の香りが森林にいることを錯覚させ、

香りとともに何とも言えない幸福感に包まれる。

1993年の冬、

私は一組のカップルとクリスマスを過ごした。

ヨークは私の30数年来の友人で、

イヴォンとはヨークと知り合って数年後、

彼に連れられて出かけたダンスパーティで知り合った。

ヨークが私を放ったらかしにして

友人と語り合っている間に、

近くにたまたま腰を下ろした、

美しい金髪の女性がイヴォンである。

偶然にも日本に憧れていたイヴォンとドイツ好きの私は、

すぐに意気投合し、

私たちは彼女のボーイフレンドとヨークのことを

すっかり忘れて夢中で語り合った。

ヨークとイヴォンは、

どこをどう間違えたのか、その半年後に交際を始めた。

私はヨークがイヴォンに気があることを手紙を通して知り、

イヴォンがボーイフレンドと別れたこと、

ヨークの誠実さに惹かれ、彼に思いを伝えるべきか

悩んでいることを、やはり手紙を通して知った。

私はイヴォンに、気持ちを伝えるべきだ、

と手紙で即答したことを覚えている。

二人はあれよあれよという間に一緒に暮らし始め、

以来私はしばらくの間、
一つの住所に別々の封筒で手紙を送る羽目になった。


続く…

北キプロスのカルパス半島に生息する野生のロバたち。

ニンジンをあげると喜ぶんです!

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