私がモロンダバに留まったわけ

で、なぜ私が3泊の予定を7泊にしたのか

到着2日めに、
キリンディという森林保護区
を訪れようとした時のことです、

マダガスカルの多くの道路は舗装されていなくて、
凸凹道を激しく揺られながら、
そして、
いくつもの道幅いっぱいの水溜りを
慎重に抜けながら、移動しました。

ちなみに、気温は37度、
車の中まで強い日射しが照りつけています。
エアコンはありません。

こんな環境の中、
私は、車にひどく酔ってしまったのです。

どうにもこうにも気持ち悪くなって、
車を止めてもらい、
車から降りました。

そこは、ある民家の前

前後かなりの距離に家などなかったのに、
図らずして止まったところが
6人の子供が住む民家

世話をするのは20代の母親で、
子供たちはほとんど空の、1枚のお皿にのっかった、
拳くらいの大きさのトウモロコシの粉か何か
を煮込んだものを分け合っている

この子たちは当然のように学校へは通っていない、

正確には、

この地域には学校がない

もう少し、離れた学校がある地区でも、
通学できる距離でなく、
通学するにはぎゅうぎゅう詰めの乗合バスに
乗るしかなく、
1日2往復(昼休みは一旦家に帰るため)の交通費×
子供の数分
を支払う余裕など、ほとんどの家庭にはない、
のだという。

あそこで酔って車を止めなかったら、
知るとことのなかった現状

知ってしまったからには
何かできることはないかと思ってしまう性分

過疎でも学校がある地区にはスクールバス(トラック)
のようなものを導入できないのか、
初等教育を受けられない地域には学校を作れないものか、
子供を学校に送り、
その間にお母さんたちに働いてもらって、
適正価格で買い取ることによって、
学費を払えるようにできないか、

そもそも、工芸品や製品はいくらで作って、

1日いくつ作れて、いくらで売られているのか


等々

そもそも、トラック1台買うのにいくらいる?
学校を建てるには?

土地は?

教師や運転手の給料や住む家の確保は?

ここに全てを書ききれないですが、
色々調査してました。

私は、自分の世界が言葉によってぐんと広がったことから、
子供たち(もちろん大人の方も!)の世界を広げたい!
と語学教室を運営しています。

私が、ここで見た現状は、
1軒の民家の敷地内がこの子たちの「世界」
気づいてしまった今、見過ごせそうにありません。

ならば、
現地にいる間に少しでも多くの情報を得よう、
と4泊延泊することにしたのです。

帰国したら、

日本でできることを進めようと思います。

どなたか、この現状を少しでも良くする、
お知恵を持っていらっしゃいませんか?
 

北キプロスのカルパス半島に生息する野生のロバたち。

ニンジンをあげると喜ぶんです!

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