ここは、北キプロス(正式名称は北キプロス・トルコ共和国だが、国際的には非承認)の東海岸に位置するファマグスタ。その歴史はアルシノエという小さな漁村だった紀元前300年頃まで遡る。
前回までのお話はコチラ:
1) 何かが始ろうとしている?
3) あなたは天使のよう…
4) 夕暮れ時のモスクに到着
6) 響き渡るコーラン
8) 外は雨『外は雨だった』ここは、北キプロス(正式名称は北キプロス・トルコ共和国だが、国際的には非承認)の東海岸に位置するファマグスタ。その歴史はアルシノエという小さな漁村だった紀元前…ameblo.jp
今回のお話はこちらから
あの後ろ姿は、ウクライナ人女性2人組に間違いない。
イマームと私は、彼女たちが歩く横を車で通り抜けようとしていた。
彼女たちは車が通りかかろうとしている気配を感じたのか、後ろを振り返った。
そして、中に誰が乗っているのかを確認しないまま、タクシーを停めるかのように手を軽く上げた。
雨だったから見づらかったということもあるだろう。
イマームは車を停めて、窓を下ろした。
「やぁ。こんなところで、また会うとは」
彼女たちに声をかけた。
「まぁ、あなたたちだったの。ラッキーだわ!」
2人組の1人が言った。
名前は知っているが、あえて伏せておく。
日本でもおなじみの花の名前だったとだけ記しておこう。
「車に乗せてもらえないかしら。
ライターをあげるわ」
そう言って、バッグの中を探し始めた。
ライター??🤔
私は、この言葉に違和感を覚えた。
知り合い、あるいは知り合いでなくても道行く人に助けを求めたいのなら、誠意を込めてお願いすべき場面だと思うし、相手をタクシーと思っているのなら、ライターでなくそれなりのお金を支払うべきだと思う。
どちらにしても、「ライターをあげる(I can give you a lighter)」という言葉は、失礼だと思った。
厚意に甘えた後、言葉だけでは足りず、お礼の気持ちを表したくてライターを差し出した、という話なら、わかる。
結局、ライターは彼女のバッグの中にはなく、「いいから、乗りなさい」というイマームの一声で2人とも後部座席に乗ったわけだが、「ライターをあげる」という言葉に対して、イマームはどう感じたのだろうか🤔
(ってか、キプロス人にとってライターってそんなにほしいものか??←「違う」と確信できる)
「私達は、〇〇✕✕まで行きたいのですが、その辺りまで乗せていってもらえませんか?」
彼女たちが言った。
「大丈夫ですよ。そこなら、ちょうど通ります」
イマームが答えた。
旧市街の夜:どこかのお店の前(だったと思う)
イメージとして添えました。今回のストーリーとは旧市街であること以外の関係はないです(*_ _)
私が、彼女たちがウクライナ人と知ったのは、この後の会話からだった。
戦争から逃れるためかどうかはわからないが、3ヶ月前から北キプロスに滞在し、オンラインでウクライナにある会社の業務をこなしていると言った。
その前はどこの国だったか忘れてしまったが、別のヨーロッパの国に滞在していたそうだ。そうやって、1年以上暮らしているという。
「旅行をしながら仕事ができて、今の暮らしは素晴らしいわ」
と言っていた。
次回へつづく・・・
私は、「今の暮らしは素晴らしい」という言葉にも、違和感を感じてしまいました。
少なくとも、メディアによれば、彼女たちの母国は戦時下ということになっています。地域差があるとしても。。。
世界がそのことに対して援助していることも知っているはず。
彼女たちにとっては、母国を離れて、好きなところでこれまでの仕事をオンラインで続けながら、好きなように暮らす今の生活は素晴らしいのでしょうけれど・・・。
母国に家族や友達はいないのか?いや、そんなはずはない。
なんだろう、この違和感は。
北キプロスのカルパス半島に生息する野生のロバたち。
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