長らく封印してきたエジプト旅。
オマーンに続いて、いやオマーン以上に不愉快なことの多い旅だった。
何がそう不愉快かって・・・( ´艸`)
それは・・・”不幸”だらけだったから
“不幸な”エジプト記の始まり始り~
これまでの”不幸”話はこちら:
1) 出だしは悪くなかった
2) エジプトを舐めるな !
11) イブラハム、いったい何者?
12)He’s good!
13) サンダルウッドの精油がほしい!
16)まさか、カメラまで!?
18) 気を取り直して、考古学博物館見学
19)水タバコで休憩を取る人々
22) やはり、グルだったか!
23) これ、ミント油でしょ?
24)爆発!開き直ったか!
25) つける薬がない
27)サソリに気をつけてね
28)暗闇の砂漠でアイラブユー
29)出発時刻を間違えた
30)助けて!
31)この旅は呪われている
32)水浸しの指定席
33)完全なる、四面楚歌
34)彼は乗客です!えええっ!
35)結婚しよう!
36)不幸は続いた…
39)ファルーカ男の誘い
40)忍び寄る、次の不幸
41)ナイルビュー指定
42)モーターの故障です
45)Again?
46)エジプトに紳士はいるのか
47)エジプトの結婚式は夜始まる!『不幸なエジプト記:エジプトの結婚式は夜始まる! (ルクソール)』長らく封印してきたエジプト旅。オマーンに続いて、いやオマーン以上に不愉快なことの多い旅だった。何がそう不愉快かって・・・( ´艸`)それは・・・”不幸”だらけ…ameblo.jp
他にもこんな”不幸”が!
第48話:残念無念・・・!
「どうしたの?そんなに不思議?」
アーメッドが私に尋ねた。
結婚式が夜9時に始まることにはさすがに驚いたが、男女別々に祝われるのは想定内だった。
単なるイメージです。ネット界からお借りしてきました。
カイロのような大都市では、もしかしたら欧米式のお披露目が行われるのかもしれないが、ここはルクソールの対岸にある、村である。伝統的なしきたりに則り、宴が催されるのだろう。
「いや、そんなことはないけれど、少しだけ覗こうっていうのは、9時頃から?」
「それよりも早く会場には入れるけどね」
アーメッドの話では、支度が完了次第、会場に入っても良いのだとか。
明確な開始時刻はなく、9時と聞いたら8時半頃から9時半頃にかけて人が集まってくるそうだ。
「え?じゃあ、新郎新婦はいつ入場するの?」
「皆がパーティで盛り上がっている頃だよ」
「じゃあ、10時とかもっと遅いってこと?」
「そんな感じ」
ひゃぁー
なんともおおらかな、エジプト式ウェディング
ますます見てみたくなったが、私は帰ることにした。
ブログを書いている今の私なら、「絶対に逃してはいけない取材タイム」とばかりに、無理をしても参加したと思う。
しかし、私にはいくつかの懸念事項があった。
第一に、私は9時半にホテルのマネージャーと会って、前日の宿泊料の返金を求めなければならなかった。9時半というのはホテルが指定した時刻だった。
第二に、このときは頭痛と発熱を薬で抑えて出かけていた。
第三に、“足”がない
アーメッドが「少しだけ覗く」ことを提案してくれたから、1時間かそこらのことと思って東岸にやってきたが、男女別々のパーティに参加したら、”足“のない私はどのタイミングで帰れるのだ??
エジプトでつながる電話もない(=アーメッドに、「帰りたい」と知らせることもできない)
運良くアーメッドに会えれば送ってくれるだろうが、現実的に考えると、帰りたいと思ったときに自力で帰ることになる。
となると、この村にタクシーが待機しているわけなどなく、船着き場まで行く“足”すらない。
アーメッドの村を歩いているときに撮った写真。
ね、タクシーは待機していなさそうでしょ?
仮に船着き場まで行ったとして、夜中に船が運行しているとは限らない。
第四に、私がいなければ、アーメッドは”いたいだけ”会場にいることができる。
今回ばかりは、どう考えても「今、帰った方が良い」と感じた。
中途半端に覗くと、確実に9時半のホテルとの約束に間に合わない。アーメッドには、そのことだけを伝えた。
彼はとても残念そうな顔をした。
そして、言った。
「まだ準備中だけど、会場まで行ってみる?」
「行きたい!」
会場周辺は、結婚式の準備をする人達で賑わっていた。
遠くから見ても、「あそこで何かやっている!」と分かるほどで、村をあげてのイベントという雰囲気が漂っていた。
大きな倉庫(失礼!) のような建物は、入り口を中心に風船や花で飾りつけられていた。
会場(周辺)を見たら、「今、帰る」と言ったことを撤回したくなったが、その気持ちを抑えて、アーメッドに船着き場まで送ってもらった。
アーメッドは、「本当にここまででいいの?」と言った。
「往復していたら、パーティに遅れちゃうよ」
私は、アーメッド社(仮)の渡し船で西岸へ戻った。
私以外に2、3人の乗客がいた。
東岸に戻る途中の船上から
船賃?
もちろんタダだった
次回へつづく・・・
北キプロスのカルパス半島に生息する野生のロバたち。
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