長らく封印してきたエジプト旅。
オマーンに続いて、いやオマーン以上に不愉快なことの多い旅だった。
何がそう不愉快かって・・・( ´艸｀)
それは・・・
“不幸な”エジプト記
の始まり始り～
前回までの”不幸”話はこちら：
1) 出だしは悪くなかった
2) エジプトを舐めるな ！
6) それ、私たちの上をいくぼったくり！『不幸なエジプト記：それ、私たちの上をいくぼったくり！(ギザ)』長らく封印してきたエジプト旅。 オマーンに続いて、いやオマーン以上に不愉快なことの多い旅だった。何がそう不愉快かって・・・( ´艸｀) それは・・・ “不幸な…ameblo.jp
他にもこんなことが！
第7話： カメラを買って再入場！このチケットは無効です
ギザの三大ピラミッドまでやってきて、写真を撮れない？
私は、今、ピラミッド群の目の前にいるのだ。
ピラミッドを背景にラクダと一緒に写真を撮りたかったのに、撮れないというのか？
そんなの、あり得ない！
イブラハムの家を出てからラクダ屋に行き、その後撮った写真は、この2枚
さあ、ラクダに乗ったぞ！しゅっぱぁーつ！
ひゃっほー！もうすぐピラミッド！ピラミッドが私を呼んでいる！
以上！
たったの2枚
どちらも、ラクダの背中から撮ったものだった。
ぼったくりラクダ(この時点でラクダに罪はないが・・・)に爆走されている間に、壊れてしまったカメラ。
ラクダに乗らなければ、カメラも壊れなかっただろう。
バッグの中の物同士が激しくぶつかりあったようだ。
(帰国後、修理に出してわかった)
しかし、起こってしまったのだから、仕方ない。
思い出は脳と心に焼き付けておけば良いではないか、と考えてもみたが、いや、やっぱり嫌だ！
明日も明後日も写真を撮れないなんて絶対に嫌！
よし、カメラを買いに行こう！
私は、ラクダ使いに尋ねた。
「カメラを買いに行きたい。近くにカメラ屋さんはないかしら？」
ラクダ使いは、片言の英語しかわからず、話が通じなかった。
そうだ！こういうときこそイブラハムだ！
「乗駝中に何かトラブルが起こった場合には、あなたもその解決にあたること」を約束したのだから、私を助けるべきである。
私はラクダ使いに、イブラハムに電話するように言った。
しかし、それすら伝わらなかった。
私の手帳にはイブラハムが自ら書き込んだ電話番号があるはずだった。
その番号を見せ、電話してもらった。
イブラハムは、すぐに電話に出た。
私は、今の状況を彼に伝えた。
「カメラが壊れたの」
「カメラを買いに行きたいから、いったん退場して、再入場したいことを、ラクダ使いさんに伝えてほしい。
それから、近くにあるカメラ屋さんに案内してほしいの」
イブラハムは、「わかった！」と言い、ピラミッドの外で待ち合わせた。
「大変だったね」
イブラハムは言った。
「ところで、あなたの儲けはいくら？オーストラリア人女性たちが、あのラクダ屋で80ドル“も”支払ったと怒っていたけど？」
と言いたいところだが、
出た言葉は、
「すぐに来てくれて、ありがとう！」だった 弱っ！
もうぼったくりのことなど、どうでもよくなっていた。
今は、カメラがほしい！
そして、近くのカメラ屋でカメラを買った。
ギザの街：イメージとして、ネット界よりお借りしてきました。この写真は当時のものではありません。
値段の割には機能が充実していると店員が一押ししたコダックのカメラで、値段は覚えていないが、手帳の記述から推測すると、250USドルくらいだったようだ。
エジプトに来てからというもの、お金が羽をつけたように飛んでいく
私は三大ピラミッド・サイトに戻り、再入場すべく列に並んだ。
(この入場口は、一般見学者が入場する入り口で、私はラクダに乗って別のところから入っていた)
そして、持っていたチケットを見せた。
イメージとして、ネット界からお借りしてきたものです。当時のチケットではありません。
係員は私の入場券を見て言った。
「これは、無効です。チケットを買い直してください」
はぁ？
実は、こういうトラブルを想定して、私は出るときにこのチケットで再入場できるか、予め聞いておいた。
「追加料金(賄賂)を払えばできる」
と言われたが、
「再入場できると聞いている!!」と主張した。
でまかせだったが
私は、“アラブモード”になりつつあった。
係員は「バレちゃぁ、仕方ないな」という顔をして、頷いた。
それは、再入場できるという顔だった。
どこでも、お金、お金、お金だ。
カメラを買いに出かけ、戻ってきた今、私は再びピラミッド・サイトに入場しようとしている。
新しいカメラで撮った写真！
想定内ではあったが、「入場できない」と言われた。
私は、さっきの“賄賂要求男“を呼び出した。
「このチケットが無効とこの人が言っているけれど、これは騙しよね？」
私は、エジプトは一筋縄ではいかない国であることを実感していた。
物事はハッキリ言おう！
入り口の係員と賄賂要求男は顔を見合わせて、私を中に入れた。
やっぱりね。
普通に入れるんじゃん!
次回へつづく・・・
北キプロスのカルパス半島に生息する野生のロバたち。
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