ぺルー到着早々クレジットカードを紛失してしまった私は、わずかな所持金で旅を続けることを決意
『聖なる谷』のほぼ中心にあるオヤンタイタンボで出会い、クリスマスイブをマチュピチュで一緒に過ごしたアメリカ人男性マットの誘いを振り切り、怪しいペルー人男性パブロ(ガイド)とのヘンテコな旅に出ました。
到着した夜のクスコ。空き部屋がありません!
やっと見つけた部屋にベッドは5つ。
パブロはその部屋に転がり込んできて、私の所持金が少ないことを知りながら鶏半分(2人前に相当)を堂々と平らげ、いざ観光に出たら「髪を切りたい」と私を散髪につきあわせ、その代金が足りないと散髪代の一部を私に立て替えさせ、挙句の果てに私を広場に1時間も置き去りにし、何事もなかったように笑顔で戻ってきた。
「あなたは仕事を忘れている!」と一言言い、サクサイワマン(標高3701m)を目指した。
が、しかし、所持金不足で有料エリアには入れず、その後どしゃ降りにあい、雨宿りを兼ねて食事をとった。
なんと、前夜と同じ店の同じメニュー。
どさくさに紛れて、パブロは5千円がほしいと言ってきた。
もちろん、断った。
そして、私は言い放った「クスコを発つわ!今晩」
各回完結を目指していますが、これまでのストーリーはこちらです。
(19) パブロと共に・・・?『パブロと共に? (Discovry16 ペルー⑲)』ペルー到着早々クレジットカードを紛失してしまった私は、わずかな所持金で旅を続けることを決意 『聖なる谷』のほぼ中心にあるオヤンタイタンボで出会い、クリスマスイ…ameblo.jp
第20話 そっと、パブロの横に身を置いた
ドキドキ
まずは、クスコ市内で見かけた、素敵な壁画を見てウォーム・アップしましょう
クスコ市内にて:中央はアルマス広場と思われます
では、最終回ストーリーいきます
その部屋には、ベッドと机と椅子が1つずつ備えられていた。
ソファやテーブルなどといった洒落たものは、ない。
小さなバスルームが入り口近くにあった。
ベッドの横には窓があり、その窓からは夕刻に近い午後の陽が射しこんでいた。
この部屋が1泊20ソル(600円)というのは、やはり破格だ。
私はスーツケースを部屋の隅に置き、椅子に腰かけた。
そして、パブロはベッドに座った。
今となっては何を話していたのか覚えていないが、パブロが
「本当に、今晩発つの?」
「ペルーのどこだって、一緒に行けるのに」
と言ったことを覚えている。
「今晩発つ」と言ったものの、私にも迷いがあった。
このままパブロと一緒にいても良いのではないか。
旅費は2人分かかるが、行きたいところを案内してもらえるのだから、専属のコンシェルジュが旅をエスコートしてくれると思ったら安いものだ。
「言葉が通じない」ストレスを溜めることもなくなるだろう。
私のスペイン語はかなりいい加減で、単語帳を駆使しながら辛うじて通じるレベルだった。
なんといっても、パブロはがたいは良い。
近くにいるだけで、近寄ってくる別の男もいなければ、ひったくりからも身を守ってくれる。
そんなことを考えながら、私はガイドブックのプーノのページを読んでいた。
クスコ市内にて: 印象に残った、もう1つの壁画
プーノは、アンデス山脈のほぼ真ん中、チチカカ湖の西に位置する、標高3827m、人口22万人の都市である。
そして、今の私にとって、何よりも大切なのが、緊急クレジットカードを受け取ることができる都市である。
キラーンプーノという文字ですら、黄金色に見えるわ~
クレジットカードを受け取ったら、カード支払いができるだけでなく、現地通貨を下ろすことだってできる!
やっと、極貧旅から解放されるの~。
いつの間にかパブロは体の上部だけ起こした状態でベッドに横になっていた。
そして、私はパブロのいるベッドへ移動した。
標高3399mに位置するクスコを1日歩き回って、疲れが回り始めていた。
ベッドの中心にいたパブロは窓のほうへ体を寄せ、私がベッドに上がれるようスペースを作った。
「いいよ。おいで」
私は、そっとパブロの横に身を置いた。
・
・
こんなふうに
ドキドキしちゃいました?
このベッド、シングルサイズかセミダブルくらいの大きさだったのよね~。
同じ方向に寝そべったら、「4番」になってしまうもの( ´艸`)
私の頭はパブロの足の近くにあり、パブロは私の足を見るような格好になった
「ちょっと待って!この靴下、絶対に臭うから、脱ぐね!」
私は、登山レベルの街歩きをこなし、土砂降りの中をも歩いて、ずぶ濡れになった靴下が臭うのでないかと気になった。そんな体勢で寝るからだよ!
その様子を見ていたパブロが、言った。
「窓のところに干しておけば乾くし、臭いも飛ぶんじゃない?」
よく見たら、パブロの靴下がすでにそこにあった
案外、この男とは相性が良いのではないか?
私は、そんなことを思った。
しかし、もう決めていた。
今晩22時15分発のバスで1人プーノに行くことを。
プーノ到着は、約7時間後の午前5時だ。
実は、土砂降りに見舞われる直前、パブロが寄ったネットカフェで私は1通のメールを送っていた。
(このブログでは、「送っておきたいメールが1通あった」と書いた)
それは、プーノのホテルに宛てたもので、
「予定より大幅に早い、早朝に到着する可能性がある。部屋が空いていれば、今晩から泊まれるようにしておいてほしい」
という内容だった。
そのメールの中で、私はクレジットカードを紛失したこと、支払いは緊急カードを受け取ってからにしてほしいということも伝えた(が、すでにVISAカードから連絡が入っていて、そのホテルは私がクレジットカードを所持していないことを知っていた。さすが、VISAカード!)
私が、パブロに「安いホテルに連れていって!」と頼んだのは、出発まで休める空間がほしかったからだった。
そして、その部屋にパブロが1泊しても、私の深夜バスの出発を待たずに帰っても良いことを伝えたのだった。
パブロには、帰りの旅費と翌朝までの食事代に相当するお金を渡し、「散髪代が足りない」と私に支払わせた「20ソルは、あげる」と伝えた。チップの意味合いで(^_-)-☆
「本当に、これでお別れなの?」
パブロが言った。
「プーノに着いたら、メールするね!
今回はこれでお別れだけど、またペルーに来るわ!そのときまで(^_-)-☆」
と伝えた。
そして、私はパブロを見送った。
お・し・ま・い
よかったら、【番外編】を・・・『オヤンタイタンボの田舎道を歩く(ペルー) &パブロシリーズ全INDEX』パブロ・シリーズ(全20話)が終わったところですが、今日は番外編として、”人たらし”のパブロと出会ったオヤンタイタンボで、田舎道を歩いているうちにパブロのアパ…ameblo.jp
ということで、正解は1番でした!
4番を期待してくださった方、ほんの少しだけドキドキしていただけましたか?
3番と答えてくださった方が1番多かったです
私も、実際パブロを連れていっちゃおうか!なんて、何度も迷いましたし、パブロがいなくなってからはなんとなく淋しかったです。1日くらい?笑
でも、一緒に過ごす時間が長くなればなるほど別れづらくなることは目に見えていて、それでは「マット(覚えていてくださいますか?)を振り切ってのパブロ」の意味がありません(どういう意味?)
って、ことで、
1人で深夜バスに揺られて、プーノへ行きました。
正解者の皆さまです\(^o^)/
おめでとうございます!
はい、何人かの方にご指摘いただきましたが、このシリーズのどこかと昨日のブログにヒントをちりばめておきました
・ 私は、ホットシャワーがないと絶対にダメです!
それだけは譲れません。
・ そして、1部屋40ソルの部屋に対して、40ソルしか支払っていません。=パブロか私、どちらかしか泊まれません。まあ、1部屋をシェアする手はありますが(^^;
タイトルは、「さようなら、パブロ」でしたが、UP直前に変えました
「さようなら」では、読んでいただく前から、答えがわかっちゃいますもの
パブロシリーズに最後までおつきあいいただき、ありがとうございました!!
インカ帝国を起こした民族、ケチュア族の女の子と
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