さて、そろそろ、その女の子のことを書きましょう。
アレキパで会った女の子のことです。
2回に分けます!
(思ったより長くなってしまい、編集が間に合いませんでした(-_-;))

アレキパはこんなところ(前号までをインデックス化しました)
4)【閲覧注意?】アレキパ名物:クイ・チャクタードとロコト・レジェノ
8) ペルーの国鳥は? (ペルー・アレキパ)『ペルーの国鳥は? (ペルー・アレキパ)』今日も、ペルー南部にある白い街と呼ばれるアレキパ(郊外のどこか)より、あっさりさらりとお送りします アレキパはこんなところ(前号までをインデックス化しました…ameblo.jp

第9号:
氷の美少女アイスメイデン「フアニータとラドンセーヤ」①
その女の子が発見されたのは、1995年9月8日(私のスクールの創業日からピッタリ1週間!)でした。
「発見?」と思われた方も多いでしょう。
その女の子は500年以上も前に生きた少女です。名前はフアニータ(Juanita)。
アメリカのタイム誌は、その年の「世界の発見トップ10」の1つとして、フアニータを選びました。

偶然にも、ペルーを訪れることを決めてからのいつか、ドキュメンタリーでフアニータを見て、「今はアレキパに眠っているんだ。もしアレキパに行くことになったら、会いにいってみるか」と軽く思ったのでした。
まさか、本当に行くことになるとは!
旅程を組んでみたら、地理的、日程的にアレキパを組み込むことが最善と思われたからでした。
フアニータは、山の神アプ(Apu)へ捧げられた、身長147~150cmの12歳の女の子です。
遺伝子情報によると、北部パナマ地方の出身でインカ帝国各地から寄せられた他の幼い少女たちと共に王都クスコで催された生贄祭りカパコチャ祭りに参加した後、アンパト山頂(標高6310m)に向けて出発しました(※)

※カパコチャ祭りで人柱となる少女が選ばれたと考えられます。このとき選ばれた子供たちは全員で4名だったと考えられています。それぞれが、別の山へ向かったのでしょう。
途中、各地の村々を訪ねました。
そこでは、フアニータが神として崇められるのです。食事が振舞われ、贈物が贈られ、歌が捧げられました。
長い旅路を経てアンパト山の山頂に着くと、神官たちが祭祀を行う準備を整えました。
神への捧げものであるフアニータは、晴れ着を着せてもらいました。
「アクス」と呼ばれる埋葬用の衣装の上からアルパカの毛で作られた紅白色のショールをまとい、飾りのついた帯を巻いていました。これらは王族でないと着られないほどのものだそうです。

フアニータのショール
儀式の後、フアニータは頭部をこん棒で強く打たれ、その命を落としています
何が起こるのかわかっていたのでしょう。
彼女は衣服の端をぎゅっと握りました。

フアニータのレプリカ
陽に浴びた顔は、乾燥してしまっていますが、身体や皮膚、臓器、髪の毛、爪、血液に至るまで完全に凍結されていて、驚くほどの良い保存状態でした。彼女の眠りを守ったのは氷点下の気温でした。
側には、金、銀、貝殻で作られたボウル、置物などの副葬品がありました。

副葬品の1つ:金のビクーニャ
インカには生贄の習慣があったと考えられ、フアニータに限らず、数多くの子供の遺体がアンデスの山々の山頂近辺で発見されています。
若い女性を犠牲にすることで山の神アプをなだめることができると信じられていたからです。

アプ神
フアニータを含む多くの子供や若い女性の犠牲は、ミスティ山の噴火(1440-1450年頃)やサバンカヤ山の噴火(1466年)が関係していると考えられています。

煙をあげているのがサバンカヤ山で左隣がアンパト山
フアニータだけがこれほどまでに有名になったのは、その保存状態の良さからでした。
フアニータは、アンデス聖地博物館内で今なお眠っているのです。
館内は、当然のことながら写真撮影は禁止だったため、写真は残っていません。

残っているのは、博物館の入り口近辺のどこかの写真のみ(^^;
アンデス聖地博物館
フアニータのことは、もちろんとても強く印象に残っていますが、私にはもう1人記憶から離れない少女がいます。
明日、記事にまとめます!
よかったら、もう一日おつきあいくださいませ
今日はこのへんで
Ciao!
PS. フアニータのことをまとめる過程で見つけた動画をご紹介します
美しい歌声とともにフアニータがCGで蘇っていきます。
この歌声が魂に響いてきました。

インカ帝国を起こした民族、ケチュア族の女の子と
ケチュア族の女の子か私(か女の子が大切にしているお人形(^^;)のいずれかに触れて(クリック)、このブログを応援していただけたら、とっても、とっても嬉しいです
1クリック応援ありがとうございます♥
いただいたクリックは「にほんブログ村」での1票となりました
私の励みです
そして、本当に厚かましいお願いですが、こちらもポチってしていただけたら、とってもうれしいです

世界一周ランキングにも登録してみました
今日も最後までおつきあいくださり、
ありがとうございました
****英検に関するお知らせ****
2,021年度第1回英検:5月22日(土)に準会場として実施します!
BRIDGE(名古屋金山)https://bridge-els.com/