なぜキプロス? グリーンラインとは?(Desitinationsキプロス)

そもそも、なぜ少数民族訪問好きの私が、少数民族などいそうにないキプロス島へ出かけてみようと思ったのか?

それは、キプロス島の地図を見たときでした。

あれ?ポーン

キプロス島って、キプロスという1つの国ではなかったの??

この太い不自然な線はナニモノ??

(おまけに、島内にはイギリス領まである!)

で、調べてみてみて・・・

北キプロストルコ共和国という国際的には承認されていない国があることを知ったのです。

しかも、この国に関する情報がほとんどありません。

そんなわけで、

よし、行ってみるか!!

となったわけですニコニコ

北キプロストルコ共和国は未承認国家ですが、国旗はあります!

トルコ国旗の配色を反転させたデザインとなっています。

ちなみに、こちらがトルコ国旗です下矢印

上の地図でいうグレイ・ゾーンは、国連が管理する緩衝地帯(通称:グリーンライン)ということがわかりました。

もう一度、この下に貼り付けますね下矢印

グリーンラインがやたら太いですポーンポーン 

単なる国境とは、趣きが異なります。

キプロスは長い歴史(紀元前9000~3900年新石器時代~)を持つ国ですが、グリーンラインに直接関係のある1960年以降にクローズアップしてみると・・・

1960年にイギリスから独立したことがわかりました。

当時、キプロス島の住人の8割はギリシャ系だったため、ギリシャに併合されることを望む人々が大勢いました。

で、クーデターが起こります。

1974年、ギリシャへの合併を推進する派閥によるものでした。

となると・・・

トルコが黙っていません。

(そもそも、どこの領土だった?という話は、いったんおいておいて)

8割がギリシャ系なら、単純計算で残りの2割はトルコ系住民だったことになります。

トルコはトルコ系の住民を「保護する」という名目で、キプロス島の北部を占領しました。

トルコは、もともとキプロス島をギリシャ系とトルコ系に分割することが望ましいと考えていたのです。

「キプロス連邦トルコ人共和国」を結成し、キプロス共和国の連邦共和国となることを要求しました。

国連が仲介に入りましたが、折り合いはつかず1983年に「北キプロス」としてキプロス共和国からの独立を宣言したのです。

短くしすぎ??爆  笑

まあ、そんなわけで、国を分断するグリーンライン(国連が管理する緩衝地帯)が存在します。

で、このグリーンライン、首都ニコシア(トルコ語では、レフコシャ)を見事なほどに分断しています。

地図を見てみましょう下矢印

上矢印 南側(キプロス共和国)の地図です

下矢印 北側(北キプロストルコ共和国)の地図です

ちょっと暗くてゴメンナサイお願い

どちら側の地図にも、グリーンライン以遠の詳細は載っていません。

円形の城壁が市の中心部をぐるりと囲っています。

1つの首都を2国が分け合っていますポーンポーン

ちなみに、グリーンラインを越えて相手国に入れる地点(crossing point)が島内に4カ所ありますが、そのうちの一つがこのニコシア(「北」では、レフコシャといいます) の城壁内で、レドラ通りのcrossing pointと呼ばれているところです。

ニコシアに到着した日に早速、

レドラ通りのクロッシングポイントを確かめに出かけました下矢印

あの向こうが北キプロスかぁ~と思うと、

ちょっとワクワクしましたニコニコ

国境越えの様子は、後日別記事にてご紹介したいと思います。

今日は、もう少しグリーンラインについて書いてみます上差し

グリーンラインは、実際どうなっているの?

というのが、私の最大の関心事でしたから。

首都ニコシア(レフコシャ)の街を歩いていると、

こういうところ下矢印を見かけます。

画像はお借りしています

こんな感じのところが、あちこちにあるのです。

どこも撮影禁止ということではありますが・・・

ネット界では、画像が公開されていたりします。

そんな、わけでちょっとだけ撮っちゃいました。

No Photographyという貼り紙がないところで。

見逃して~お願い

南のギリシャ側で、アザーンを聞いたり、

北のトルコ側で、教会の値を鐘を聞いたり、

その度にとても不思議な感覚を覚えました。

でも、なんといっても、一番不思議(というのか・・・)なのは、

グーグル・マップナビです!

ピンクの矢印の先に破線が見えるのがわかりますか?

その破線は、北側の「壁」です

青の矢印の先の破線は南側の「壁」です

最短経路をおしえてくれるのは非常にありがたいですが、

グリーンラインの中は歩けませんよぉ~滝汗滝汗

最近、目が良く見えなくて・・・

破線に気づかずに、表示されるままに歩いていたのです。

そうしたら、さっきのような行き止まりに突き当たってしまって、気づいたのです。

これ以上、行けないじゃん!!

ある意味、一番平和なマップですけどね( ´艸`)

北が発行する地図は、南側が真っ白

南が発行する地図は、北側が真っ白

ピリピリ感が伝わってきます

グーグル・マップは、「近くのスーパーマーケット」で探すと、

国境を無視して一番近いお店をおしえてくれます( ´艸`)

そこ、一番近くても、遠いのよ~爆  笑

むらさき音符

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