悲しい出来事 (Destinationsベトナム)

旅に出ている間は何かの力に守られるのか、強運を発揮する私です(普段から、この力がほしい・・・(^^;)

そして、ベトナムでは「出会い力」がマックスに働きました。

これまでに4つの出会いと出会った人たちを綴ってきましたが(そして、まだまだ良い出会いがたくさんありましたが)、今日は負の出会いについて書いてみます。

以前、「ベトナムで悲しい出来事に遭遇した」と書いたところ、反響をいただきました。

しかし、直後にモンゴル遊牧民生活の現地レポートが始まってしまい、そのまま触れることがなくなってしまったお話です。

私の人生(現在56ヵ国)の中で唯一悲しいと思った出来事ですショボーン

ありがたいことに、その事件から15年、負の記録は更新されていません。

最初にお断りしておくと、これからお話することは私個人に起こったことで、誰にでも起こることではありません。

そして、悲しい出来事ではあったけれど、ベトナム、あるいは全ベトナム人を良く思わなくなったということもありません。

※今は改善されているかもしれませんが、当時ベトナムを一人で旅した女性は多かれ少なかれ不遇に遭遇することが多かったようではあります。

「ベトナム人によって傷ついた心は、ベトナム人で癒す・・・

これがベスト。恋と一緒ねデレデレウインク

などと前記事に記したとおり、その後巡り合う人たちのおかげですっかり癒えました。

としっかり前置きした上で・・・・

はじまり、はじまり~拍手拍手

今となっては、どのお寺を訪ねたときに起こった出来事なのかわからなくなってしまいましたが、そのお寺はハノイ郊外にあり、バス右矢印ボート右矢印バイクタクシーを使って行かなくてはなりませんでした。

問題は、このバイクタクシーでした。

交渉の末(いちいち、代金を交渉するのは面倒ですが、しないと降車後に法外な代金をふっかけられ、もっと面倒なことになります)、山寺への往復の代金が確定しました。

仮に15万ドン(当時のレートで、1000円くらい)だったとします。

覚えていません。

そのバイクタクシーは私を山寺で降ろすと、15万ドンを要求してきましたムキー

「往復で15万ドンという約束だから、川岸に戻ったら支払います」キリッ

「それはダメだ。今支払わないと迎えに来ない」

※この時点で怪しいやつを捕まえてしまったと思いました

「それなら、迎えに来てくれなくて結構です」プンプン

山寺だけど、待てばバイク一台くらいつかまるでしょう。

「わかった。半額でいいから支払ってくれ」

こういう場合、半額支払うと迎えに来ないです。

”グル”のバイクタクシーがやってきて、帰りの”足”がないことにつけこんで往復分くらいの料金を要求してきます。

「それはできません。往復で15万という約束です」 キッパリ

しばらく揉めましたが、バイクタクシーが譲歩しました。

って当たり前の話ですが・・・。

仏教の聖域とされる香山に散在する13のお寺の中の1つ。香山はハノイから車で2時間、その後小舟で1時間半のところにありますが、ストーリーの中にでてくる山寺でない可能性があります

お寺の見学を終え、約束の時間に約束の場所に行くと、バイクタクシーがいました。

私はバイクの後部座席に乗って、山の麓(=ボートの船着き場)で降ろしてもらいました。

「ありがとう」

といって、15万ドンを差し出すと・・・

「これでは足りない。20万ドンだ!」 はぁ?

「往復で15万ドンと何度も言い合っているではないですか」

「それは、お寺で支払った場合だ」←見え見えのウソ

「そんな条件聞いていません」

「それなら、チップをくれ」

※ベトナムは基本的にチップを渡す習慣はありません

「あなたのサービスに満足していないので、支払いません」

「だったら、コカ・コーラを1本買ってくれ」 ←訳が分かりません

「買いません」プンプン

しかし、近くのお店に並んでいた缶コーラの栓を勝手に開け飲んでしまいましたびっくりびっくりびっくりハッ

お店の人には私が支払うようなことを言っているようです。←ベトナム語だったので、雰囲気からの推測

お店の人が私に代金を請求してきました。

「私は払いません。この人が飲んだのだから、この人からお金をもらってください」

お店の人とバイクタクシーが何か言い合っています。

私の知ったことではありません。

しかも、その言い合いをしている間、私は待たされているのです。

「あのぉ。約束の15万ドン要らないのですか?私帰りたいのですが・・・」

「16万ドンでいい!(値段は適当です)。コーラの分がないと困る」

はぁ?勝手に飲んだのは、自分じゃん!

「それなら、この15万ドンの中から支払ってください」

「この15万ドンは組合が受け取る。自分の取り分はない」←ウソだと思います。タクシー料金そのものが交渉制ですから。

「It’s not my business.(私には関係のないことです) 15万ドン以外は支払いません!」

”F×CK!”びっくりびっくりプンプンプンプン

そして、追い払うような仕草をされました。

消え失せろ!と言いたいのでしょう。

失礼にもほどがあります

「わかりました代金はいらないのですね?」ムキームキー

「さようなら!」バイバイバイバイ

「待て!!15万でいいから、くれ!」

私は約束通りの15万ドンを支払いましたが、このバイクタクシーは相当なクセモノで、私が乗ることになるボートまでついてきて、ボート乗り場にいた、彼のボスっぽい人物(以下、”ボス”とする)に何か告げ口をしていました。

ボスは、私に言いました。

「このボートに乗るには、お寺の入場券が必要です」←ウソだと思います。お寺に行かなかった人はボートに乗れないことになってしまいます。

「はい、どうぞ!」

面倒なので、チケットを渡しました。

ボスは、私に尋ねました。

”Where are you from?”(どちらからいらしたのですか?)

”I’m from Japan.”(日本です) 

”Oh, Japan! コンニチハ!”コンニチハだけ日本語

ボスはにこにこ笑って、握手を求めるようにして手を差し出しました。

皆さんなら、この状況でどうしますか??

私は、「こんにちは」と笑顔で返し、握手に応じました。

ボスはにこにこしたまま握手をし、

そのまま・・・

そのまま・・・

そのまま・・・

私の手をものすごい力で握りつぶすようにし、

”How about this?”(これでどうだ!)

と言いました。

どんどん力がこもっていきますガーンガーンガーン

手を離してくれませんガーンガーンガーン

激痛が走りましたえーんえーんえーん

骨が折れそうな痛みですえーんえーんえーん

”Stop it!”

聞いてはくれません。

”Help! Somebody help me!!!!!”

(だれか、助けて!)

私は叫びました。大声で。

すると、たまたま声が届く距離のところにいた、大柄の西洋人男性がかけつけてくれました。

すると、

ボスは、するっと私の手を離したのです。

その男性は、オーストラリアから来ていた旅行者でした。

「大丈夫?何があったの?」

と気遣ってくれましたが、私はただ涙がこぼれるばかりでした。

真っ赤になってしまっている手が物語ってくれ、その男性はボスになにか言ってくれているようでしたが、もはや何も耳に入ってきませんでした。

自分より明らかに弱いと思う者に対しては暴力をふるい、自分より強そうな人がやってくると何でもなかったように振る舞う・・・。

そもそも、私を騙そうとしたバイクタクシーに屈しなかっただけなのに、なぜこのような卑劣なことをするのか、まったく理解ができません。

観光客皆に同じようなことをしているのか。

それとも、私が弱そうに見える東洋人女性で1人だったからでしょうか。

恐らく、後者だと思います。

だから、いっそう悲しかったのです。

男尊女卑の思想がはびこっている様子はあちこちで見ましたが、これは酷いと思いました。

ブルー音符

あくまでも、私が体験した出来事です。

私のスクールではベトナム語も扱っていて、ベトナム人講師は皆真面目に仕事をしてきてくれています。

ベトナム料理は美味しいし、良い人たちにもたくさん出会ってきました!

この記事を読んでベトナム嫌いにならないでくださいねウインク

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