お葬式の最中に訪れてしまった、オワハカオナ族の集落。
ただですら、シャイなオワハカオナ族のシャイ度がマックスになっている理由がわかりました。。。

お葬式などというタイミングに、遠い国から「オック・ユハラ!(こんにちは)」とやって来られても困りますよね・・・
ウェルカム感を感じなくて、当然です
故人に近い人であればあるほど、悲しみは大きく、オック・ユハラ!しかわかっていない外国人女性の相手などしている心境ではなったことでしょう
・・・ちょっと名残惜しいですが、集落を去ることにします
と、そのときです
「あの~。目薬を差してもらえると聞いたのですが・・・」
年配の女性がいらっしゃいました
この集落では、酋長さん以外の人は目薬のことを知らないはず。
なのに、なぜ
酋長さんに聞いたのか
付き人さんに聞いたのか
たまたま酋長さんを訪ねた人が横になったままの酋長さんを見て経緯を聞いたのか
実は遠くから見ていた誰かが、察したのか
どういう経路で私が目薬を持っていることを知ったのか、とっても謎めいているけれど・・・
「いいですよ」
と反射的に答えてしまった、私
困っている人を放っておくなんて、きません。
目薬数滴で気持ちよくなってもらえるなら・・・
ところが、この読みが甘く・・・
いつの間にこんなに
というくらい、目薬をさしてほしい人たちが行列を成していたのです
1人目の女性と一緒にやってきた女性たちが、私の髪を触らせてほしい、というので、しばらく触らせてあげていたのです。
「私にも触らせて」「私にも」と3人の女性が同時に、物珍しそうに触ったり、撫でたりしています。
そのうちに、「これ、本当に本物なの?」と根元からひっぱり始める始末。本物です~ぅ
そんなこんなしているうちに、目薬希望者が1人増え、2人増え・・・と列になっていたようです。振り返って、びっくり!
※黒い腰巻きの女性(故人の娘か孫を意味する)はいなかったです、さすがに。
「私はいいから、この子に目薬を差してください」
と自分の子供を連れてくる母親
「目薬を差してもらうんだから、眼を洗ってこなくちゃ!」(よっぽど、特別なんですね)
という30歳くらいの女性
何人かは興味本位ということがバレバレですがまあそのあたりが、この民族のお茶目なところです
いつの間にか、眼を洗うための水入りバケツと水をすくうためのひょうたんの殻を半分に割ったものまで用意されています
子どもは目を開いていられないので、大人たちが目を開いた状態で固定します。
子どもがビックリすればするほど、「そんなによく効くんだ!」とばかりに、「私もお願い!」と”お客さん”が増えます
あれだけシャイだった、オワハカオナ族、
実はとても人懐っこいです
残念だったのは、バケツの中に入っていた水が、ベージュ色の泥水だったことです
飲食に使っていた水ですら濁っていたことから、容易に想像できることですが、バケツの中の水は彼らの感覚ではキレイと言える部類の水だったのでしょう
顔を洗ったりするときに使う生活用水なのだと思います。
その水で顔を洗うのはまだしも、目を洗うのは良くないことをおしえてあげたいのですが、それを知った彼らが今後すぐにきれいな水を手に入れられるのか・・・そもそも目を洗う頻度ってどのくらい
と考えて、思いとどまりました。
村人を集めて水についてレクチャーをするなら別です(村として改善に取り組むために)が、
だとしても、お葬式の最中に
・
・
・
「この目薬はよく効くから、目を洗わなくていいんだよ」
と言っておきました。
目薬よ、よぉーく効いておくれ

北キプロスのカルパス半島に生息する野生のロバたち。
ニンジンをあげると喜ぶんです!
画像を軽くタッチ(クリック)して応援していただけたら、
とっても嬉しいです❤
応援ありがとうございます♥
いただいた1クリックは、「にほんブログ村」での1票となりました!!私の励みです
そして、本当に厚かましいお願いですが、こちらもポチってしていただけたら、とってもうれしいです
世界一周ランキングにも登録しました!!
今日も最後までおつきあいくださり
ありがとうございました
