タクシーなし、観光案内所なし、客引きなし・・・
言うまでもなく、公共の交通機関などない町の空港に降り立ち・・・
窮地を見事に救ってくれた、強面の黒サングラス男性
彼のおかげで次々にご縁が舞い込み、かりそめの旅仲間ができあがりました。
さあ、次はどうなるのでしょうか
この「黒サングラス」の正体は
前話の続きです(前話を飛ばしても大丈夫です(^_-)-☆)
* * * * *
登場人物の整理
ドン:強面の黒サングラス男性
ウェンハオ:北京出身の中国人女性
ウォン:もう1人のサングラス男性、昆明出身
ラルフ:スコットランド人男性 旅人
ビリー:香港出身の男性
* * * * *
ある晩、ウェンハオが嬉しそうに話しかけてきた。
「出張が延びたの。今週の日曜日、まだここにいることになったから、よかったら一緒に遊ばない?」
「賛成!」
彼女とは、毎晩「今日はこんなことがあった、あんなことがあった」と筆談を交えて話していた。
一方、同じく旅人としてやってきた、スコットランド人男性ラルフとは日中一緒に出歩くことが多かった。
彼は、なんとチベット語を勉強していて、かつ中国語も話せたので、右も左もわかっていなかった私は大助かりだった。
昼も夜も常に話し相手がいる一人旅というのは珍しい
ウェンハオと約束した、日曜日がやってきた。
ドンとウォンがウェンハオと私のホテルにやってきた。
まずは、「チベット式の朝ご飯を食べよう!」ということになった。
一人だったら、体験できなかった(かもしれない)チベット式朝ご飯。
土間の囲炉裏の周りに並べられた、小さな椅子に座り、朝食を待った。
チベット式のパン
ヤク(ウシ科の動物)のバター
唐辛子の炒め物
バター茶
※画像がなくて残念
というシンプルなものだったが、結構なボリュームでお腹いっぱいになった。
私の隣に腰掛けていた男性が声をかけてきた。
「中国語・中国語・中国語・・・」
「ごめんなさい。中国語がわかりません」
と英語で答えた。
すると、
「どこから来たのですか?」
と英語で返ってきた。かなり流ちょうな英語だ。
彼は香港の銀行に勤めているそうで、ビリーという。
“I’m a banker from Hong Kong.”と軽く自己紹介した。
「これから、Valley of BlueMoon Mountainに行くんだけれど、よかったら一緒にどう 一人で行くつもりで車をチャーターしたんだけれど、誰かと一緒のほうが楽しいかな、と思って」
Valley of BlueMoon Mountain = ブルームーン山渓谷
なんて素敵な地名! 藍月山谷と書くらしい。
「行きたいです!でも、今日はこちらの方たちと出かけることになっているの」
私は、ドン、ウォン、ウェンハオを紹介した。
すると、すぐに中国語会議が始まった。
(何言っているのか、わからない・・・)
「皆でブルームーン渓谷へ行こう!」
ということになった。
「多い方が楽しいし!」
地元出身のドンは、仕事があるため元々短時間しか一緒にいられない、と聞いていた(→残る4人なら1台の車に収まる)
お上りさん4人組が即席トラベルメイトとなってブルームーン山渓谷を目指すことになった。
香港出身のバンカー、ビリーが車の中で私に言う。
「君は、中国全土でもっとも安全な旅行者だね」
ん
「どういうこと?」
ビリーが少し驚いて言う。
「知らないの? この人たち皆警察官だよ!」
ウォンとウェンハオがジャジャーンと警察手帳を取り出した。
「ドンは地元の警察官。私は北京、ウォンは昆明の警察官よ」
びっくり
空港で私を拾ってくれた人たちが皆警察官だったとは
「一緒においで!」と言われたときに、この人たちなら大丈夫!と本能が知っていたのは、このためだったのかもしれない。
こうして、4人(+運転手)を乗せた車は標高3276メートルのシャングリラを後にし、ブルームーン山渓谷へ向かった
標高4500メートル、マイナス10℃の世界に準備なく旅立っているとはつゆ知らず。。。

チーム「かりそめの旅仲間」 渓谷に向かう途中で

北キプロスのカルパス半島に生息する野生のロバたち。
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