「シベリア上空の恋」のつづきです
何が起ころうとしているのでしょうか
なぜこのエッセイが物議を醸したのか、
答えは・・・
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彼が隣の日本人男性に声をかけ、
座席を交換してもらったのだ。
一瞬、何が起こったのか理解できなかった。
3秒くらいして、状況を把握したときには、
彼の青い瞳が私を捕らえていた。
私の心臓は爆発寸前
「お仕事ですか?」 彼が問いかける。
「旅行です」
「こんな季節に?」
確かにモスクワは雪に埋もれている。
日本を発つ前日、ヨーロッパで-50℃を記録した、
というニュースも見た。
しかも、私の目的地はパリやローマではなく、
北欧のストックホルムだったのだ。
「どこへ行くの?」
「ストックホルム」
「まさか!」
この会話がすべての始まりだった。
飛行機の接続具合から、
ロンドンやパリ行きの乗客が多い中、
惹かれあった二人が同じ地を目指していたとは。
どうしてスウェーデンへ行くのか、
という彼の疑問に、私は友人に会いに行くことを告げた。
「どこに住んでいるの、その友達は?」
「R」
「えっ。もう一度言って。もう一度」
「R」
「もう一度」
「R。小さな町なの」
「まさか!」
彼はその町で生まれ育ち、
つい最近まで住んでいたと言う。
しかも、私の友人とは1歳違いで、
互いに顔見知りだと言うではないか!
重なる偶然に声を交わして数分後にはともに別世界へワープしてしまったのは言うまでもない。
モスクワで1泊して、翌日にストックホルムへ向かう便までもが同じだった。
今度は最初から隣合う席に腰かけた。
完
最後までお付き合いいただきありがとうございました
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北キプロスのカルパス半島に生息する野生のロバたち。
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