私は子供の頃からひな祭りが大好きでした
小さいときは、おもちゃ箱に詰まっている人形といったら、
ウルトラマンやマグマ大使。
仮面ライダーの真似をしてたこともあるくらいですが、
おひな様だけは別です
生前の祖母は、私が雛人形の前で
「のんのんさん、あいあい」と手を合わせていたという話をいろんな人にしていました(恥ずかしいからやめて~とどれだけ心で叫んだことか)
あとで調べてみたら、
「のんのんさん」とは幼児語で「仏様」を表すようですね。
「あいあい」は未だによくわかりません。
雛人形は仏様ではないですが あの微笑みは観音さまのようです
私のひな人形は祖父が贈ってくれたもので、木目込みのかわいらしいお人形さんでした。
ところが、その大切な雛人形を20代のときにとても不本意な形で失ってしまったのです
以来、1年で1番好きだった日(もとい、誕生日と同じくらい好きだった日)
が最も嬉しくない日になってしまいました。
以来十数年、
その気持ちを表現するのは恥ずかしいことと感じ、ひた隠しにしてきました。
ところが、ある年、
私の雛人形たちが夢に現れ、いろいろ示唆してくれたのです。
そして、私は、それまで大人げない、と言葉にするのを控えてきた、悲しみを表現し、新たに雛人形を迎え入れることを決めました。
早速あちこちの人形作家さんからカタログを取り寄せてみました。
でも、どれもピンときません
私にとっての雛人形は夢にまで出てきてくれた、
「あの子たち」なのです。
母の記憶を頼りに、祖父が人形を買ってくれたというお店を尋ねてみました。
その人形は「真多呂人形」だとおしえてもらい、同じような人形はないか探してもらいました。
しかし、何十年も前の人形に似た人形などあるはずがありません
ほかの人形屋さんを回ってみても同じ結果でした。
そこで、東京にある、株式会社真多呂人形様に連絡をとってみたのです。
不本意な形で人形を失ってしまったこと、
購入した雛人形と同じもの(あるいは似たもの)を探していることを伝えました。
社長様が対応してくださり、なんと倉庫を調べてくださったのです。
その年代に近いものを探してくださり、メールでいくつかの画像を送ってくださいました。
「この中に近いものはないですか」と。
その中の1枚、5人囃子の真ん中の子「小鼓」は、私の「小鼓」の生き写しのようです
念のために印刷して実家へ持って行き、
母と妹に見てもらうと、「そ~っくり」
私は間違いない!と確信し、その一式を購入したいと伝えました。
ところが、
「もうずっと倉庫に眠っていたものなので、値段のつけようがないです」と社長様
確かに・・・
物価だって相当違います・・・
適当に値段をつけていただけないかとお願いしたところ・・・
「差し上げます。大切にしてもらえそうなので。
倉庫に眠らせておくより、ずっと良いです」
まさか
私はご厚意に甘えることにしました。
そして、15体の人形に合う、飾り台やお道具を選んでいただき、それらを購入させていただくことにしました。
そんなふうにして私の元へやってきた雛人形たち。
以来毎年欠かさず飾っています。
・・・生まれたときに祖父が贈ってくれた雛人形以上の気持ちを込めて
そんなわけで、私は、誰かに雛人形を贈ることがあるのなら、「真多呂人形」と決め、11年過ごしてきました。
まだそのチャンスはやってきていませんが、
「のんのんさん」のように微笑む雛人形に今日も癒やされています
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※古式を好むため、私は女雛を向かって左に飾ります
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北キプロスのカルパス半島に生息する野生のロバたち。
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