ここは、北キプロス(正式名称は北キプロス・トルコ共和国だが、国際的には非承認)の東海岸に位置するファマグスタ。その歴史はアルシノエという小さな漁村だった紀元前300年頃まで遡る。
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1) 何かが始ろうとしている?『何かが始ろうとしている?』ここは、北キプロス(正式名称は北キプロス・トルコ共和国だが、国際的には非承認)の東海岸に位置するファマグスタ。その歴史はアルシノエという小さな漁村だった紀元前…ameblo.jp
そのモスクは、旧市街にあった。
ファマグスタの旧市街は城壁に囲まれており、現在でも3ヵ所ある門の1つをくぐって中に入る仕組みとなっている。
14世紀に建てられた、その建物はもともとは教会だったことから、教会としての名前とモスクとしての名前をあわせもっている。
扉を開けて入ったモスクの中には、イマームが1人いるだけで、他にはだれもいなかった。
イマームはイスラム教の指導者を指す。
モスクとなっている今は煌びやかな装飾は一切なく、殺風景なものだった。
教会だった頃は祭壇だった部分
「こちらに住んでいるのですか?」
イマームが声をかけてきた。
「いいえ。日本からやってきました」
「日本から? わざわざ?」
彼は驚いていた。
「はい」
「それは、それは、ようこそ!」
簡単なやりとりだった。
「よかったら、写真を撮りましょうか?」
そう言って、私のスマホを持つと、何枚もの写真を撮ってくれた。
「ありがとうございます!」
私は、教会のエネルギーを感じようと、壁や柱をゆっくりと見て回っていた。
「あのぉ」
「はい?」
「もしよかったら、夕暮れ時にもう一度ここで会えますか?」
「今は仕事中ですが、もう少しお話ししたいなと思いまして」
彼のその硬い様子から、一生懸命言ってくれていることが伝わってきた。
「いいですけど、今日はもう旧市街には戻ってこないので、別の日でも良いですか?」
「もちろんです」
「では、また来ます!」
帰ろうとする私に彼が呼びかけた。
「あのぉ。そうしたら、電話番号を交換してもらえませんか?」
「電話番号?」
「来れそうなときをおしえていただけたら、お茶とお菓子を用意して待っています!」
私は、彼が言う数字をスマホで打っていった。
SIMを交換しているため、私の番号はキプロス限定のものとなっている。
キプロスでの番号を知らせたところで、困ることはなかろう。
「では、またいつか!」
私は、教会(現在はモスクだっちゅーの!)を後にした。
次回へつづく・・・
北キプロスのカルパス半島に生息する野生のロバたち。
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