私が今いるところは、どこでしょう
高床式の伝統家屋トンコナン!昨日までの記事を読んでくれた人には答えがバレバレのクイズだにゃ^^
そうか。だけど、実はちょっと違うんだな。

これは家屋でなく、蔵なのよ。でね、アランというの。
ちなみに、「トンコナン」は、西洋の研究者が便宜上そう呼びだしたことが始まりで広く浸透しましたが、住居をバヌア、蔵をアランと呼ぶのが正式です。
トンコナンは本来「座るところ」という意味で、私が今腰かけている板もトンコナンと呼ばれるものです。
私が今腰かけているのは・・・ここです

けっこう高いでしょ。
実はちょっとした、「♪行きはよいよい、帰りは怖い~♪」でした。
竹筒1本の梯子を上るのはまだしも、降りるときは「滑って落ちたらどうしよう・・・」と。
竹葺の屋根と壁の彫刻ペインティングが見事です
蔵にしておくのはもったいないくらい芸術的な建物ですよね
三角の妻壁の部分に鶏と太陽のペイントが施されています。
サダン・トラジャ族のペイントです。
この部分に描かれる絵は、部族によって異なります
アランは、北向きに建てられる住居(バヌア)と対を成すようにして建てられます(つまり、南向き)
アランがずらりと立ち並ぶ様は、その家の財力を示しています

高床式の建物は、東南アジアから東アジアにかけて見られる建築様式だと思いますが(日本では弥生時代)、これらの地域に共通するのは、稲作農耕です。
彫刻ペイントまで施した立派な高床式の蔵は、霊力が宿っていると考えらていたお米を蓄えておくことが、いかに重要だったのかを示しているように思えました。
彫刻ペインティングは、私が腰かけていたトンコナンの裏面や蔵下など、ぱっと見ただけでは見えないところにも、施されていたのですよ
いつかご紹介した、見えないところはペンキを塗らない文化とは大違いですね どちらが良いということでなく、国民性を表しているようで、こういう発見をするにつけ、「世界はおもしろい!」って思うのです
近くで見ると、こんな感じです

※カメラを預けてしまっていたため、画像が残っていませんでした。
上記は家屋のペインティングですが、蔵の壁も同様で、彫刻が施された板1枚1枚に黒、オレンジ、黄色、白の4色でペイントされていました。
ちなみに、蔵の中はこんなに広くなく、真っ暗で、袋に詰められた穀物が”適当”に並んでいる感じでしたよ。

バヌアの下では女性が機織りをしていました。
この時に織られていた織物も、黒、オレンジ、黄色、白の4色でした。トラジャ族のカラーです。色の意味を聞いた記憶はあるのですが、メモをとっておかなかったようで、忘れてしまいました
私が訪れたとき、この家の庭ではお肉が干されていました。
お葬式でわけてもらったのだそうです。
私が見た、あのお葬式かどうかはわかりませんが、犠牲となった水牛さんたちは、こうしてちゃんと大切に食べられるのですね。

北キプロスのカルパス半島に生息する野生のロバたち。
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