皆さんは、眠るとき枕をどの方角に向けていますか
ちなみに、私は東です←どうでもいいって!
トラジャ族は、独特の方位観をもっています。
私たちにもイメージしやすいのは、東が「生」で西が「死」というところでしょうか。
日が昇る東が「生」、日が沈む西が「死」を表しています。
そして、北を「聖」、南を「俗」としています。
これは、トラジャ族が渡来後、常に北に向かって移動してきたためです。北は神々がいる場所と考えられました。
南は先祖がいた場所=冥界がある場所と考えたのです
そんなことから、トラジャ族は、死者を「南枕」で寝かせます。
日本と反対ですね
私は今、「死者(ト・マテ)」と言いました。
私たちの考える死は、一般的に心臓が停止した状態を指すと思います。
しかし、トラジャ族にとっての死は、故人を死者として認定したときからで、それまでは「病人(ト・マサキ)」として接するのです。
この「病人」として接する期間は、階層によって異なり、上流階級ほど長いようです。
一般的には3ヶ月、上流階級では3年、記憶違いでなければ下層階級では3日ほどだそうです。
ホルマリンを詰めた「病人」とその間、一緒に寝起きをともにすると言うのです 「病人」が起きることはないと思いますが・・・
・・・いくら身内でも、3年もその状態で一緒に過ごすなんて考えられません!早くあの世にいかせてあげて~!
「病人」はその間にミイラ化するそうです。・・・でしょうね
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このトラジャ編、重苦しくなりそうなので、ニャンタでも呼びましょうか?
あのコがいると、良くも悪くも場の空気が緩みます。。
邪魔だったら引っ込めますので、遠慮なく言ってください
呼んだ? こういう話のときは、おとなしくしてなきゃいけないって思って見守ってたニャン。
そんなことはないよ。一緒にトラジャの人たちのこと、紹介してくれる?
トラジャ・コーヒーなら毎日飲んでるけど?
ふざけてないで・・・
イエッサー、じゃなくて・・・マーム!
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家族が亡くなってからの殯(もがり)期間は、お米を食べることを禁じられ、代わりに芋やトウモロコシを食べて過ごすのですって。
お米には霊力が宿っていると考えられているかららしいけれど、お米を神聖視する点は日本と似ていますね
お魚は食べてもいいにゃん?
お米以外のものは基本的にOK!よかったね・・・!
ニャンタの家族はSachikoだけにゃん。死んじゃダメ!
殯が長いのは、この間に葬儀の準備をするためなのです
立派なお葬式を出すために働き、お金を蓄えると言っても過言でないほど、お葬式にはお金をかけるのです。
葬儀費用が1千万円相当を超えたという記録もあるようよ。
1千万円!? トラジャの人ってそんなに稼ぐにゃん?
階層によってかなり開きがあるようだけれど、平均月収は3万円くらいらしいわ。
話は戻りますが、「病人」として扱われている期間、枕はどの向きだと思いますか
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答えは、西向きです!
この間は家族と同じ寝室で共に過ごし、殯期間を経て故人を「死者」と認定すると、故人を住居の中心部西側へ移動させ、「南枕」にするのだそうです。
眠るときに、方位なんて考えたことがなかったにゃ。
そもそも、ニャンタ、枕なんか持ってないしね。
ネコをバカにしたにゃ? もう帰る!

お葬式の準備が着々と進んでいます

北キプロスのカルパス半島に生息する野生のロバたち。
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