ここは、ラオスのシーパンドーンと呼ばれるエリアです。

毎日の楽しみの1つが朝のお散歩
「静寂」が聞こえてきそうでしょ
シーパンとは「4000」、ドーンは「島」という意味です。
なぜそんな地名がついているかと言うと、こんな地形になっているからです(Google Mapより)

そんなわけで、主な移動手段はボートとなります
ある朝、私はA地点からB地点まで行こうとしました。
B地点に行くためには、ボートでいったん陸に上がり、乗り合いバスでF地点まで行き、そこから別のボートに乗ります。
A(ボート)
上陸
(乗り合いバス)
F
(ボート)
上陸
(乗り合いバス/バイクタクシー)
B 到着!
少々面倒とはいえ、そんなに難しくはなさそうな話です。
ところが、このボートがくせ者で、どこへ行くのかは、船着き場にいるボートの船頭さんにいちいち聞いてみないとわかりません。
そして、ある程度の人数にならないと出発しません。
さて、なんとか、F地点まで無事にたどり着きました
おや
年配のオランダ人女性数名を乗せたボートに目が行きます
木製の舟です。
「お嬢ちゃんもこの舟に乗るかい?」
なんと、英語です!ありがたし~
どうやら、オランダ人マダムたちのコンダクターのようです。
「どこに行くの 私はB地点に行きたいんだけれど」
「ちょうどいい。この人たちも同じところに行くよ」
「本当 いくら
」
「**キープ(ラオスの通貨単位)」※金額はおぼえていません
「ちょっと高くない」
「このグループの貸し切り舟だから」
なるほど。
「乗ってもいいの?」
「1人くらい大丈夫。もう出発するよ」
このマダムたちと一緒ならなんとなく安心だし、いいか。
「わかった!乗せてって!」
そのボートに乗り込んだのです。
メコン川に揺られ、ボートはゆったり進みます。

が、しかし
そのマダムたちは、途中の島で降りてしまうのです
「一緒に乗せていってあげる」と言ったコンダクターも一緒に降りようとしています
「ちょっと、待って言ってたことと違うじゃん
」
「大丈夫!ちゃんと目的地に着くように言っておいたから」
不吉な予感・・・
でも、ここはラオス、だます人なんていない・・・
よね
・
・
・
私一人を乗せた木舟はゆったりメコンを進みます。
・
・
そして
無事、岸に着きました。ふーっ
すると、船頭さんが私にお金を要求してきました。
はぁ
「もうお金は払ったよ、さっきの人に」
「いや、もらっていない」
の繰り返し。
どうやら、船頭さんは本当にお金をもらっていないらしい。
マジ
あのガイドがパクったな。
日銭で暮らしているだろう船頭さんに罪はない・・・
「いくら」(払ってあげよう。。)
「**キープ」
さっきの2倍の金額です
「なんでそんなに高いの」
「それが相場(決まり?)だから・・・」(←察するに外国人プライス)
船頭さんがすまなさそうに言う。
「さっきの人に、その半額を支払ったの。せめて、その金額にしてもらえない」
「わかった」(←察するに、半額がジモピー・プライス)
この人は、悪い人ではなさそうだ。
しかし、なぜに、2回も乗船料を支払わなければならないのか。
とほほ。
で、どうみても、バスなど来そうにない川岸でB地点まで行くバスを待つこと30分。
・
・
誰も来ない。何も来ない。
私しかいない川岸。
船頭さんの言い分を通訳してくれた男性がやってきた。
「10ドルでどこへでも乗せていくよ。このバイクでね」
「ノー・サンキュ」
もうだまされない
さらに30分。
自動車数台を乗せた、船が岸に到着した。
その中に、荷台にたくさんの子供たちをのせたトラックが1台救いの神様~
「すみません。助けてください」
助手席に乗っていた、子供たちの教師と思われる男性に声をかける。
「かくかくしかじか・・・・」小学校教師に事情を説明し、行きたい場所を告げる。
「この船着き場じゃないよ」
「そんな、ばかな」
でも、この男性教師の言っていることが正しいに違いない。
「今日は遠足でね。帰りにまたここを通るから、そのときでよければ、B地点まで乗せてってあげるけど」
「お願いします!」
待つこと2時間。暑い。疲れた。
あの10ドル男がやってくる。
「10ドルでどこへでも乗せていくよ」
「5ドルなら、頼むわ」
「10ドルだ!」
「なら、いい。あっちへ行って」
さらに1時間。もうダメだ。暑い。
ほぼ炎天下。座る場所なし。
「10ドル男 この辺の適当な宿に連れてって
」
日射病になるよりマシだ。
もうB地点などどうでも良い。
少し横になりたい。
心を決めて、そのバイクに乗ったが、5分もしないうちに、「おすすめの宿」に着く。5分ですよ!
日本のタクシーより高い
ただ、そこはB地点ではなかったものの、なんと!B地点の次に訪れる予定だったC地点だったのです!
こうなったら、もうB地点に未練はありません!
「10ドルちゃん、こことこことそことあそこ全部回りたいんだけれど」
「それは20ドルだ」
「どこでも10ドルって言ってたよ。だいたい、この10ドル儲けすぎだって。なんなら、今から回ってもいいんだけど。どこでも10ドルなんでしょ」
10ドルは、ばつが悪そうな顔をしている。
「明日お願いね~!」

メコンの夕日。毎日心を洗ってくれます。
さて、この話には、後日談があるのです
なんと、私が支払った乗船料は、一杯の舟をチャーターするときの料金だったのです
あのガイドめ~!
私から巻き上げたお金は自分のポケットに入れ、
自分が支払うべき、自分の顧客のための舟代をも私に押しつけたのです。私から巻き上げた時点では、船頭さんにその代金をチャーター代として支払うつもりだったんだよね~きっと。そうであってほしい・・・せめて
私は、彼が支払うべき舟代を支払うだけのために、目的地でもないところに連れてこられ・・・
船頭は、私からお金をもらわないことには、ただ働きになってしまうところだったのです だから、必死だったのね。
見事にやられました~3
私をだますなんて、腕がいいわ。
全貌がわかったとき、我ながら笑っちゃいました

北キプロスのカルパス半島に生息する野生のロバたち。
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