昨日のトラジャ族の葬儀、独特でしたよね。
1970年代にインドネシア政府がタナトラジャを観光地指定したことは、私のような「誰も行かないような場所」に行きたい者にとっては少々残念な話ですが、地元の人にとっては政府からの援助と観光客が落としていくお金が良い収入源となったのかもしれません。
残念とはいえ、観光地指定されたおかげで、故人はもちろんのこと、遺族とも縁もゆかりもない一日本人が、タナトラジャの死生観に触れ、実際の葬儀を垣間見ることができるのは、ありがたいことです。
そうでない場合は、それなりの人間関係を築くところから始まります。それも楽しいものです
さて、葬儀をご紹介したついでに(←ついでとはなんと失礼!)、彼らの墓地を紹介させてください。日本だと、葬儀の後は火葬場へ行くのが一般的ですが、ところ変われば・・・
これまた、びっくりなのです
今日はネコの手を借りるかにゃ?
お願いしよっかな。
りょっ!一緒についていくにゃん!
※著しく体調を崩していたため、有名どころのお墓(←遠い!)でなく、わりと小規模の古びた墓地に連れていってもらいました。それが、こちらです

お墓はどこにゃん
目の前に広がっているよ。
ただの岸壁にゃん
よぉーく見てよ。岸壁の所々に窓があるでしょ。あそこがお墓。
あんな高い所に
高ければ高いほど、天に近くなるからね。身分の高い人ほど高い位置に作られるのよ。
日本では、火葬が一般的ですが、トラジャ族は風葬にします。
窓のように見える1つ1つが1メートル四方の扉を持つ、ロッカー型のお墓で、葬儀を終えた遺体はこの中に安置されます。
自然界にある岩山を削ってお墓を作るという発想は独特ですね。
正方形の扉とは別にベランダ(もどき)とそこにずらりと並んでいる人形が見えますか
タウタウ人形と呼ばれる、人形で故人に似せて作られます。
村を見下ろせる高台から、子孫を見守っています。

実は、このタウタウ人形や岸壁のお墓はある程度財力のある人でないと作れません。
岩山のたもとに、洞窟の入り口があるのが見えますか
この岩山の中の洞窟もお墓になっています。
中に入ってみてもいいですか
怖い人は目を閉じていてくださいね。

暗い暗い道をおどろおどろ進んだ先にありました。
写真だとわかりにくいですが、洞窟の上部(天井に近いところ)に、ずらりと並ぶタウタウ人形と棺の数々。

故郷の村を見渡すことはできませんが、子孫がお墓参りに来てくれるのを待っているタウタウくんたち。いえ、ご先祖様たち
さっきから、ニャンタがいないのをお気づきになられましたか?
助手をつとめるって偉そうなことを言う割りには、肝心なところで役に立たないのよね~。
役立たずと呼ぶにゃ!
怒ってないで、早く来てよ!
・・・
どうしたの?
腰が抜けて、歩けにゃい。
ニャンタは途中でリタイアしてしまったのです。
ここに到着するには、頭蓋骨がずらりと並んだ道を歩いてこないとならないのです

フラッシュで明るく見えますが、実際はもっと暗いです。怖いです。
棺は木でできているため、年月がたつと朽ちてしまいます。
棺は朽ちても人骨は朽ちません。
朽ちた棺のお骨はが取り出され、頭蓋骨はこのように並べられるのです。
体のお骨は山のようにまとめられていました。
ここでも、お祈りを捧げてきました
縁あってこの地に来れたわけですから・・・

北キプロスのカルパス半島に生息する野生のロバたち。
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